本切羽加工オプションでスーツに高級感を演出!メリットから料金まで徹底解説

この記事は約8分で読めます

「本切羽加工に興味があるものの、どのような仕様なのかわからない……」

「本切羽にするメリットって何だろう?」

このような疑問をお持ちの人も多いのではないでしょうか。オーダースーツを注文するときに本切羽加工オプションを付けることで、効果的に高級感を演出できます。

本切羽の基本的な知識やメリットを知り、スーツスタイルをおしゃれにランクアップさせてみてください。この記事では、本切羽の起源や特徴、メリット・デメリット、料金などについて詳しく解説します。


この記事を監修した人久保 裕映|ANSWER 編集部(FABRIC TOKYO 新宿)

FABRIC TOKYO・コーディネーターの久保です!時代に沿ったビジネスウェアの提案を心掛け、日々ニーズ以上のものをお客さまに体験していただけるよう、努めております。私生活では二児の父で日々、育児・家事・仕事に奔走中です💪

1. 本切羽(ほんせっぱ)は袖口ボタンの一種

thisface16

(左)本切羽 (右)開き見せ

袖口ボタンの仕様には、大きく分けて「本切羽」と「開き見せ(あきみせ)」の2種類あります。本切羽は、「本開き(ほんあき)」と呼ばれることもあります。簡単に説明すると、実際にボタンを開け閉めできるのが本切羽で、一方、ボタンはただの飾りで開け閉めできないのが開き見せです。

なかには、本切羽加工がされている既製品のスーツもありますが、ほとんどの既製品は開き見せです。本切羽はオーダースーツの醍醐味ともいえるオプションです。ジャケットのディテールを決める前に、本切羽と開き見せの違いを知っておく必要があります。

ここからは、本切羽の起源や開き見せとの違いについて詳しく解説します。

1-1. 本切羽の起源

thisface17

本切羽

本切羽は英語で「surgeon’s cuffs(外科医の袖口)」といいます。ジャケットの袖口に付けられたボタンはもともと飾りで、袖口が開くようにはなっていませんでした。

19世紀初頭、戦場で外科医はジャケットを着ていましたが、手術の際にどうしても袖口が汚れてしまいます。そこで、サヴィル・ロウのテイラー(紳士服の仕立て店)が袖口をまくれるボタンの仕立てを考案しました。諸説ありますが、このような経緯で本切羽は誕生したといわれています。

【MEMO】

「サヴィル・ロウ」はイギリスのロンドンにある通りの名称です。500mにも満たないサヴィラ・ロウは、テイラーの聖地として200年以上の歴史を持ち、現在でも30近くのテイラーが軒を連ねています。
参考資料:『ファッションライフの楽しみ方』/岩波ジュニア新書

「袖口を汚したくないならジャケットを脱げばいいのに」と考える人もいるかもしれません。しかし当時は、「シャツ=下着」と考えられていたため、人前でジャケットを脱ぐのははしたない行為でした。本切羽は、品格を保ちながら利便性を向上させる仕立てとして、当時の人々に受け入れられたのです。

本切羽には「高級スーツのディテール」というイメージがあります。これはスーツの本場であるイギリスではなく、イタリアのナポリで浸透した考え方です。ナポリのテイラーは、自らの技術を誇示しつつ、イギリスとの差別化を図るために本切羽に力を入れていました。その結果、イタリアのスーツが高い人気を誇る日本でも、本切羽の格式高いイメージが定着したのです。

1-2. 本切羽と開き見せの違い

thisface18

開き見せ

開き見せとは、袖口にダミーの飾りボタンが3つ、または4つ付けられた仕立てのことです。ボタンは単なる飾りなので実際には開きません。基本的に、ほとんどの既製品のスーツではこの開き見せが採用されています。

開き見せには「並べボタン」と「重ねボタン」の2種類があります。

開き見せの種類
  • 並べボタン…ボタンが縦1列に並んだ仕様
  • 重ねボタン…隣り合うボタン同士が重なった仕様。「キッスボタン」と呼ばれることも

ボタンの重ね付けには高い技術が必要とされており、イタリアのサルトリアを象徴するディテールです。重ねボタンはおしゃれな印象が強いこともあり、過去には冠婚葬祭などのフォーマルな場には向かないとされていました。しかし、現在はとくに気にする必要はなさそうです。

一方、本切羽はオーダースーツならではのディテールで、個性や特別感を演出できるのがポイントです。

2. 本切羽仕様のスーツのメリット

先述のとおり、本切羽には「高級スーツの証」というイメージがあります。本切羽仕様でスーツを仕立てることで、ビジネスシーンでの印象がワンランクアップするはずです。

また、本切羽にはオーダースーツの醍醐味という側面もあります。せっかくスーツをオーダーするのであれば、本切羽仕様にして特別感を演出してみるのもいいでしょう。端にあるボタンを一つだけ外しておけば、さりげなく本切羽であることをアピールできるだけでなく、ジャケットの袖口に抜け感を与えられます。

腕まくりしやすいことも本切羽のメリットに挙げられます。外すボタンの数を左右で変えるなどすれば、スーツスタイルにイタリアらしいお洒脱さが加わるでしょう。ジャケパンスタイルなどでカジュアルに着こなすときは、本切羽で腕まくりを試してみるのもおすすめです。

3. 本切羽仕様のスーツのデメリット

本切羽はオーダースーツならではの特別なディテールですが、デメリットもいくつかあります。本切羽加工は基本的にオプションとなるため、追加で費用がかかります。なるべくコストを抑えてスーツを仕立てたい人には、通常の開き見せ仕様が向いているでしょう。

本切羽の最大のデメリットとして、袖丈の調整が難しいことが挙げられます。本切羽では袖にボタンホールの穴が開いているため、開き見せのように袖丈の調整が簡単にできません。なかでも、袖を短くする直しが難しいといわれています。

袖口からの調整が困難な場合、アームホール側から袖丈を直す方法もあります。しかし、アームホールはジャケットのシルエットの良し悪しを決定づける部分です。肩からの袖丈直しには高い技術が要求されるため、料金もその分高くなるでしょう。袖丈の調整が難しい本切羽仕様のスーツは、はじめからジャストサイズで仕立てることが大切です。

4. 本切羽仕様のスーツが欲しい場合はオーダーメイドがおすすめ

近年では既製品のジャケットでも本切羽仕様のものが少しずつ増えてきています。しかし、本切羽仕様のスーツは基本的に直しがきかないため、ジャストサイズで仕立てるのがベターです。

体型は人それぞれ異なっており、ジャストサイズの既製品を探すのは困難です。袖口を本切羽仕様にしたい場合は、既製品ではなくオーダーメイドを利用するのが無難だといえます。

FABRIC TOKYOは、一人ひとりのライフスタイルにフィットするビジネスウェアを販売しているスーツブランドです。店舗で体のサイズを測定し、データをクラウドに保存するだけでサイズ登録は完了します。サイズ登録を済ませたあとは、どこにいても好きなときにオーダースーツが注文可能です。

また、高品質と低価格を両立させていることもFABRIC TOKYOのオーダースーツの魅力です。中間業者を省いて工場とカスタマーを直接つなげることで、低価格でのカスタムオーダーを実現しています。

FT-yurakucho05

4-1. FABRIC TOKYOの本切羽加工オプションの料金

本切羽加工オプションの料金はテイラーによって異なるため、事前に確認しておく必要があります。FABRIC TOKYOでは、スーツの料金に3,000円(税込)追加することで本切羽のオプションが付けられます。

袖口の1番下のボタンホールの色もオプションで変更できます。オレンジやグリーン、イエロー、ライトブルーなど10色から選べ、追加料金は1,000円(税込)です。

袖口ボタンの色変更オプション

ボタンホールの色を変えるだけで、袖口の雰囲気がぐっとおしゃれで個性的になるでしょう。本切羽加工をしなくても追加できるオプションなので、スーツに遊び心を加えたい人は試してみてください。

5. FABRIC TOKYOなら本切羽のスーツが41,000円からオーダーできる!

本切羽は袖口ボタンの一種で、実際にボタンで袖口が開閉できるディテールです。高級スーツの証というイメージがあり、オーダースーツを仕立てるときに本切羽仕様を選ぶ人も多くいます。

近年では既製品のスーツでも本切羽仕様のものが増えてきています。しかし、本切羽仕様のスーツは袖丈の直しが難しいため、既製品よりもオーダースーツがおすすめです。

FABRIC TOKYOなら、おしゃれで高品質なオーダースーツが1着38,000円から楽しめて、本切羽オプションは+3,000円になります。いつも着るスーツをランクアップさせたい場合は、袖口に本切羽を取り入れてみてはいかがでしょうか。

「FABRIC TOKYO」でスーツをオーダーしませんか?

FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。スーツはもちろん、シャツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。

◎「FABRIC TOKYO」が選ばれている理由

1.スマホでオーダー
店舗で採寸したサイズデータはオンライン上に保管されます。その後はPCやスマホからいつでもオーダーできます。「採寸したら買わないといけない」という心配も必要ありません。

2.スーツが1着38,000円〜
「FABRIC TOKYO」では中間業者を介すことなく最短ルートで工場とお客さまをつなぐことで、品質にも妥協することなく、スーツ1着38,000円から体験できるオーダーメイドを実現しています。

3.お届けから50日間は無料でお直し
着心地やサイズ感に違和感がある場合は、お届けから50日間は無料で1回までサイズのお直しをさせていただきます。オーダー初心者でも安心してオーダーできます。

◎購入の流れ

「FABRIC TOKYO」のカスタムオーダー商品をご購入いただくには、採寸とサイズ登録が必要です。採寸にかかる時間は約30分。「まずはサイズ登録だけして、家でじっくり商品を検討したい」というご要望も承っております。

首都圏や関西エリア、名古屋、福岡にも店舗がございますので、お気軽にお近くの店舗までお越しください。

来店予約はこちら

KEYWORDS

ボタンジャケットジャケット特集オーダースーツ袖丈
シェア ツイート LINEで送る

ビジネスファッションの、
すべての答えがここに。

ANSWERは、ビジネスウェアの悩みを解決する情報をお届けし、あらゆる働く人を後押しするサイトです。ライフスタイルにフィットするアパレルブランドのFABRIC TOKYOが運営しています。

ANSWERANSWER