ダブルスーツとは?着用シーンやおしゃれな着こなしのポイントをご紹介
スーツには大きく分けて「ダブルスーツ」と「シングルスーツ」があります。それぞれ何がどう違うのか、気になっている人も多いでしょう。ダブルスーツはコーディネートにクラシカルな印象を取り入れたいときに便利なアイテムです。
この記事では、ダブルスーツの特徴や着用シーン、おしゃれな着こなし方などを紹介します。ダブルスーツをスマートに着こなし、ひと味違うスーツスタイルを楽しんでください。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. ダブルスーツとは
ダブルスーツとは、ジャケットのフロントボタンが縦2列に並んでいるスーツのことです。シングルスーツはボタンが1列に並んでおり、2つボタンが主流となっています。
一方、ダブルスーツの主流は6つボタンです。また、シングルは襟の定番デザインが「ノッチドラペル」で、ダブルは「ピークドラペル」が定番となるなど、ボタンの配列以外にも「シングル」と「ダブル」ではディテールに違いがあります。
シングルスーツに比べて、ダブルスーツは重厚でフォーマルな印象を与えるデザインです。1980年代から1990年代にかけて、日本ではダブルスーツが流行しました。そのため、かつては「おじさんが着る昔の服」というイメージが定着していました。
しかし近年では、トレンドを反映したダブルスーツも多く登場しています。細身のダブルスーツをスマートに着こなす若者も増え、従来のイメージは覆りつつあります。
2. ダブルスーツの種類
ダブルスーツは4つボタンと6つボタンの2種類に大別できます。どちらも正面から見て右側のボタンは飾りで、実際には使いません。4つボタンでは、左側の上のボタンだけを留めると着慣れた雰囲気になります。
6つボタンには1つ掛けと2つ掛けの2種類がありますが、格調高くオーソドックスなのは2つ掛けです。ダブルスーツをフォーマルな場に着ていくときは、「6つボタン2つ掛け」をおすすめします。一方、Vゾーンが大きく開く1つ掛けはややカジュアルな印象で、おしゃれを楽しみたいときに適したタイプです。
3. ダブルスーツの着用シーン
ダブルスーツはオーソドックスなシングルスーツよりも目立ちやすいアイテムです。周りから浮いてしまわないためにも、適切な着用シーンを押さえておきましょう。
ここからは、ダブルスーツの着用シーンや気を付けたいポイントについて解説します。
3-1. ビジネス
ビジネスシーンではシングルスーツが一般的ですが、ダブルスーツも着用可能です。無地のネイビーやグレーなど、着用シーンを問わない無難なデザインのものを選ぶとよいでしょう。落ち着いたトーンのストライプなど、控えめな柄を取り入れるのもおしゃれでおすすめです。
ただし、「ダブルスーツは格式が高いもの」というイメージに強くとらわれている人も一定数います。ダブルスーツを着る人の年齢や立場によっては、「生意気だ」などと思われる場合もあるでしょう。
職場でダブルスーツを着るかどうかは、社内の雰囲気や慣習を考慮したうえで判断するのが賢明です。年配の人が多い職場や、服装に厳しい職場の場合、ダブルスーツが受け入れられない可能性もあります。
3-2. 結婚式
ダブルスーツは結婚式でも着用できます。ただし、シングルスーツと同じように服装のルールは最低限押さえておく必要があります。
たとえば結婚式でダブルスーツを着る場合は、6つボタン2つ掛けでピークドラペルのものがドレッシーでおすすめです。また、Vゾーンが浅いダブルスーツには、ナロータイを合わせることですっきりした着こなしになります。
結婚式らしい華やかさを演出したいときは、シルクのボウタイを合わせるのもよいでしょう。
3-3. パーティーやデート
スタイリッシュなダブルスーツは、パーティーやデートなど華やかなシーンにも最適です。チェックやストライプなど、カジュアルなデザインを選べば魅力は一層引き立ちます。遊び心を感じさせるコーディネートでパーティーシーンに華を添えましょう。
普段のデートでダブルスーツを着ていくと、いつもとは違った雰囲気を演出できます。プロポーズするときや相手の誕生日など、特別な日のデートにおすすめです。
また、ダブルスーツはセットアップだけでなく、ジャケパンスタイルでも重宝します。ダブルのジャケットに色違いのパンツを合わせ、休日のおしゃれを楽しむとよいでしょう。プライベートでは、ポロシャツやスニーカーと合わせてカジュアルダウンする方法もあります。
4. ダブルスーツをおしゃれに着こなすポイント
ダブルスーツのエレガントな印象を損なわないためには、着こなしのコツを押さえる必要があります。ここからは、ダブルスーツをおしゃれに着こなすポイントを紹介します。
4-1. サイズ感
ダブルスーツをおしゃれに着こなすポイントは、体型にフィットしたサイズのものを選ぶことが何よりも重要です。
バブル期に流行ったダブルスーツは、ウエストにゆとりのあるサイズ感が主流でした。しかし近年では、ウエストに絞りが入ったサイズ感がトレンドとなっています。トレンドに合った着こなしをするためにも、体にぴったりと合うシルエットで仕立ててください。
また、肩パッドがしっかりと入りすぎているのも昔の仕様です。現在は、芯地や肩パッドを抜いた「アンコン仕立て」のジャケットが注目されています。カジュアルになりすぎない程度に、現代的なフィット感を目指すとよいでしょう。ちなみに、ダブルスーツの着丈は短めがスタイリッシュでおすすめです。一般的に、お尻が7~8割ほど隠れる着丈がちょうどよいとされています。
4-2. ネクタイとの組み合わせ
ダブルスーツの特徴は、シングルスーツに比べてVゾーンの面積が狭いことです。どうしてもネクタイの印象が強くなりやすいので、コーディネートには注意が必要です。デザインが個性的なネクタイを合わせると、ダブルスーツのシックな印象が損なわれる恐れもあります。
ダブルスーツ初心者は、バランスが崩れないようにスーツと同系色のネクタイを選ぶのがおすすめです。慣れてきたら、派手なネクタイでコーディネートに差し色を加えてみましょう。
Vゾーンの印象はシャツの襟型にも左右されます。コンパクトなネクタイに合うように、なるべく襟の開きが狭いシャツを選びましょう。定番のレギュラーカラーシャツにナロータイを合わせれば、スマートな胸元を演出できるはずです。
ネクタイは大剣の幅によって「ナロータイ」「レギュラータイ」「ワイドタイ」の3種類に分けられます。大剣の幅が4〜6㎝のネクタイのことをナロータイと言います。レギュラータイは大剣の幅が7〜8㎝で、ワイドタイは10㎝程度です。
4-3. ボトムスとの組み合わせ
ダブルスーツを着るときは、ボトムスのサイズ感も重要な要素です。ダブルスーツのトレンドはスマートなシルエットですが、重厚感があるダブルのジャケットにタイトなノータックのボトムスを選ぶと、上下でバランスが崩れることがあるので注意が必要です。
重厚感のあるダブルスーツは、ワンタック(シングルタック)もしくはツータックのパンツを合わせるのがおすすめです。
タックとはパンツの腰周りに入るひだのこと。タックが多いほどゆったりとした印象になります。タックについて詳しくは「ノータックとは?ワンタックやツータックとの違いやそれぞれの特徴を分かりやすく解説! 」で紹介しています。あわせてご確認ください。
股上もなるべく深めのものを選ぶことでクラシカルな印象を維持できます。ただし、サイズ感が大きすぎるとだらしない印象を与えるので注意しましょう。パンツの裾を折り返してダブルで仕立てれば、足元にもアクセントを付けられます。
5. ダブルスーツが1着41,000円からオーダーできる!
ダブルスーツはシングルスーツよりもクラシカルな印象を与えるのが特徴です。かつては時代遅れのイメージがありましたが、スマートなシルエットのダブルスーツが近年トレンドにもなっています。
ビジネスウェアのオーダー専門店「FABRIC TOKYO」では、スーツ1着38,000円からオーダーでき、プラス3,000円でダブルにカスタマイズすることもできます。
店舗に足を運んで30分ほどのサイズ測定を済ませれば、その後はスマホやパソコンからいつどこにいてもスーツをオーダーできるようになります。
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