【男性】お葬式の服装のことが完璧に分かる!アイテム別の選び方や注意点を分かりやすく解説!
「お葬式にはどんな服装をしていけばいいの?」
「ビジネス用の黒スーツを着ていっても大丈夫かな?」
お葬式に初めて参列する場合や、久しぶりに参列する場合、服装について悩んだりする人は多いでしょう。冠婚葬祭におけるルールやマナーを守らないと、失礼になることもあるため注意が必要です。
この記事では、混同されがちなお葬式とお通夜の服装の違い、スーツ以外のアイテム別の選び方や注意点などについて解説します。マナー違反にならないように、ここで注意点を確認しておきましょう。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. お葬式とお通夜の男性の服装の違いは?
お葬式とお通夜はどちらも故人を弔(とむら)う厳格な儀式であるため、いずれも喪服を選べば間違いないと思う人もいるようです。しかし古くからの服装マナーでは、お葬式とお通夜とでは参列時の服装が異なります。ここでは、お葬式とお通夜それぞれの服装の違いについて説明します。
1-1. お葬式では「ブラックスーツ(準礼装)」を着用する
まずは、「お通夜」と「葬儀」「告別式」のそれぞれの意味を確認しましょう。
- 「お通夜」:夜通し灯をつけて故人を見守る儀式
- 「葬儀」:故人の冥福を祈り成仏祈願を行う儀式
- 「告別式」:故人と最後のお別れをする式典
お通夜の翌日に執り行われるのがお葬式です。本来、葬式は一連の儀式の総称で、お通夜や葬儀、告別式などを含めて「葬式」と言います。厳密には、葬儀は近親者が故人の成仏を祈る儀式で、告別式は故人の友人・知人を招いた別れの儀式です。
しかし、現代では葬儀と告別式を区別せず、式を執り行う日に分けて、「お通夜」と「お葬式」を呼び分けています。お葬式の服装は、正式な喪服で参列するのがマナーです。喪服には「正礼装」「準礼装(ブラックスーツ)」「略礼装」の3種類があります。
お葬式では、男性は準礼装の「ブラックスーツ」を着用するのがマナーです。ブラックスーツとは一般的な黒のビジネススーツとは違い、冠婚葬祭などのフォーマルな場で着る「礼服」のことを言います。
男性でも女性でも、礼装は一般的な洋服の黒よりもさらに濃い「墨色」と呼ばれる漆黒に染められた上質な生地を使っています。
黒いビジネススーツとブラックスーツを比較すると生地や濃さが格段に違うため、お葬式にビジネス用の黒いスーツを着ていかないように気をつける必要があります。ブラックスーツについては、「ブラックスーツどう着こなす?着用シーンや選び方を徹底解説!」で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。
1-2. お通夜では「ダークスーツ」を着用する
お通夜は、お葬式の前夜に執り行われる儀式のことを指します。夜通し灯明と線香の火を絶やさずに故人を見守りながら冥福を祈り、別れを惜しむのがお通夜です。
ただし、一晩中ご遺体に付き添うのは近い親族のみで、友人や知人などは僧侶の読経の間に焼香を行い、軽い飲食をして短時間でお開きになることがほとんどです。
その際の服装は礼服のブラックスーツではなく、ビジネスシーンでも着用する黒や濃紺(ダークネイビー)、チャコールグレーなどの「ダークスーツ」を選ぶのがマナーです。
本来お通夜には、亡くなった知らせを聞いて慌てて弔問(ちょうもん)に駆け付けたものでした。地味な色の普段着で訪れることがほとんどで、きちんとした喪服を着ていくと、亡くなるのを予想していたかのような誤解を生み、かえって失礼に当たることもあるとされていたのです。
そのためお通夜の服装は、礼服のブラックスーツでなくダークスーツで構わないとする考えが一般的になりました。
2. 男性のお葬式の服装|アイテム別の選び方
お葬式の男性の服装マナーは、スーツに限った話ではありません。ブラックスーツに合わせる他のアイテムにも、失礼にならないように気を配る必要があります。ここでは、お葬式にふさわしい服装をアイテム別に説明します。
2-1. ワイシャツ
お葬式では、ワイシャツは必ず礼服用の白無地を着用します。白以外の色や柄のあるワイシャツはお葬式にふさわしくありません。織柄やカラーステッチ、派手なボタンなども避けましょう。
襟の形は、「レギュラーカラー」か「ワイドカラー」を選びます。レギュラーカラーはドレスシャツの最もスタンダードな襟型で、ワイドカラーは襟の開きが100〜140度くらいと広くなっているのが特徴です。襟の先にボタンが付いた「ボタンダウン」は、カジュアルな印象を与えてしまうためお葬式ではNGです。
ワイシャツの襟の形について詳しく知りたい場合は「ワイシャツの襟型9種類をプロが解説!与える印象&コーディネートも紹介」も参考にしてください。
2-2. ネクタイ
お葬式用のブラックスーツに合わせるネクタイは、弔事(ちょうじ)用の黒無地です。派手なネクタイや明るい色のネクタイは、マナー違反なので避けるようにしましょう。
会社からお通夜に駆け付ける場合、黒無地ではないネクタイをしているなら結び直していくようにしましょう。ネクタイピンも控えたほうが無難です。
2-3. 靴・ベルト
お葬式でブラックスーツに合わせる靴のデザインは、つま先に線が一本入った黒のストレートチップの紐靴がおすすめです。ひもを通す左右の革が内側に収納されている「内羽根式」のシューズが、もっとも格式の高いフォーマルシューズとされています。
つま先に縫い目のないシンプルな「プレーントゥ」でも構いません。余計な装飾が付いているものや型押しの革靴などはカジュアルな印象を与えてしまうので避けましょう。靴下は礼装用の黒靴下、ベルトは黒でバックルが小さめのシンプルなデザインのものを選びましょう。
2-4. アクセサリー
男性の場合、お葬式では装飾目的のアクセサリーは身に着けないようにしましょう。
時計も派手なデザインのものやカジュアルなものはNG。シルバーのベルトに文字盤は白か黒など、なるべくシンプルなデザインの時計にしてください。ただし、結婚指輪なら問題ありません。
2-5. コート
冬などの寒い季節のお葬式で、ブラックスーツやダークスーツの上にコートを着用する場合は、シンプルな無地の黒いコートを選びましょう。フードがあるものやダウンジャケットなどのカジュアルなデザインは避け、「チェスターコート」や「ステンカラーコート」などのすっきりとしたデザインのコートがおすすめです。
革や毛皮など、動物の殺生を連想させる素材のコートもNGです。式場に入る前にコートを脱いで、クロークや受付、コインロッカーに預けるか、預ける場所がない場合はきれいに畳んで手に持ちます。
コートの種類について詳しくは「スーツと相性のいいアウターはこの7種類! 選び方や着こなし方を徹底解説」も参考にしてください。
3. 男性のお葬式の服装で注意するべきことは?
お葬式の基本的な服装について理解したところで、スーツのディテールや着こなし方の注意点について説明します。
3-1. ジャケットのボタンは「シングル」でも「ダブル」でもOK
上着のフロントボタンは、1列のシングルでも、2列に並んだダブルでもどちらを選んでも問題ありません。
3-2. ベストは着用しないのが無難
ジャケットとスラックスにベストがプラスされた「スリーピース」の着こなしは注意が必要です。
シーンによって異なりますが、極力ベストは着ないほうが無難です。喪主や遺族がベストを着ていないにもかかわらず参列者がベストを着ると、喪主や遺族よりも格式が高い服装になり失礼になってしまうためです。
3-3. パンツの裾はシングル(ノーマル)仕上げにする
スーツのパンツの裾は、折返しのない「シングル(ノーマル)」と折返しのある「ダブル」の2種類の仕上げ方があります。
- シングル:折り返しもなく、袖口にステッチが見えないノーマルなデザイン。フォーマルな印象
- ダブル:数センチ折り返されているデザイン。ややカジュアルな印象
ダブルはカジュアルな印象があるため、冠婚葬祭などフォーマルな場ではシングル(ノーマル)が定番です。お葬式で着用するブラックスーツも、裾はシングル(ノーマル)仕上げが正式とされています。
お通夜にダークスーツを着用する際も、折り目のないシングルを選びましょう。弔事の場では「ダブル」「二重」「重なる」などが「不幸が続く縁起の悪い忌み言葉」として避けられているからです。
女性の二連の真珠のネックレスがNGなのも、そのような理由に基づいたものです。
3-4. バッグは持たない。もしくは小さめのものにする
お葬式では特別に用意する荷物は小物ばかりです。女性は小さなフォーマルバッグを持つことが多いですが、男性はバッグを持たないことが一般的です。スーツの上着の内ポケットに御香典、数珠、ハンカチなどを入れましょう。
上着の腰ポケットやパンツのポケットが膨らむほど物を詰め込むと、シルエットが崩れたり破れたりするため必ず上着の内ポケットに入れるようにしてください。どうしてもバッグが必要なら、小さめのシンプルなデザインで、飾りや光沢のないものを選びましょう。
4. お葬式用の服装をオーダーしませんか?
古くからの慣習は時代とともに少しずつ変化してきましたが、大切な場面で礼服を着用することが重んじられることは今後も変わりないでしょう。
いつ必要になるかわからないブラックスーツは、必要になったときに慌てて新調するのではなく、体にフィットする上質な一着を余裕をもって作っておきたいですね。
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