冠婚葬祭に適したスーツとは?ビジネススーツとの違いや選び方を解説【メンズ】
スーツは大きく分けて、ビジネスシーンで着用する「ビジネス用スーツ」とフォーマルシーンで着用する「冠婚葬祭用スーツ」があります。しかし、両者がどのように違うのかわからず、結婚式や葬儀にビジネス用のスーツを着用している人も多いのではないでしょうか。
この記事では、メンズの冠婚葬祭用スーツの特徴からビジネス用スーツとの違い、選び方、シーン別のおすすめアイテムまで詳しく解説していきます。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. 冠婚葬祭用スーツとは?
冠婚葬祭用スーツとはどのようなスーツを指すのでしょうか。まずは冠婚葬祭用スーツの特徴や着用シーン、一般的なビジネススーツとの違いについて見ていきましょう。
1-1. 一般的に「ブラックスーツ」を指すことが多い
冠婚葬祭用スーツと言えば、「ブラックスーツ」を指すのが一般的です。「ブラックスーツ」とは結婚式でも葬儀でも着用できるスーツで、ビジネススーツの黒よりも深い「漆黒」と呼ばれる黒色が特徴です。冠婚葬祭で着用する黒のスーツは、ブラックスーツのことを指します。
葬儀においては「喪服」と呼ばれることも多くなっています。一方ブラックスーツだけでなく、結婚式で着用する「モーニングコート」や「タキシード」も含めて「礼服」と呼ばれることもあります。
ブラックスーツを着用することで、相手への敬意を表すのが冠婚葬祭のマナー。ブラックスーツはネクタイを変えるだけで、全ての冠婚葬祭で使用できる汎用性の高いスーツです。
シーンに応じた「ドレスコード」について詳しく知りたい人は、「ドレスコードとは?NGポイントも含めて初心者にも分かりやすく解説!【メンズ編】」も参考にしてくださいね。
1-2. 結婚式や葬儀以外でも活用できる
冠婚葬祭と聞くと真っ先に思い浮かぶのは結婚式とお葬式ですが、実は他にもさまざまな行事があります。冠婚葬祭用のブラックスーツは、法事法要や子どもの入学式・卒業式、各種式典といった行事で着用できます。
- 「冠」:成人式、子どものお宮参り・七五三・入学式や卒業式などの行事
- 「婚」:結婚式、披露宴、結納、お見合いなど結婚に関する行事
- 「葬」:お通夜、葬儀、告別式などお悔やみに関する行事
- 「祭」:各種式典や祭典、法事法要、お盆など先祖の霊を祀る行事
1-3. 冠婚葬祭用スーツとビジネス用スーツの違い
「冠婚葬祭に黒色のビジネススーツ(ダークスーツ)を着てもいいの?」
「見た目がほとんど同じだからビジネス用の黒いスーツを着ても大丈夫でしょ?」
なかにはこのような疑問を持っている人もいるかもしれませんが、冠婚葬祭用のブラックスーツ(礼服)とビジネス用の黒いスーツでは色や生地の質が異なります。
同じ「黒」でも、冠婚葬祭用のブラックスーツに用いられる色は濃くて深い「漆黒」。対してビジネスに用いられるダークスーツは、紺やダークグレーに近い「薄めの黒色」です。
一見すると違いはわかりにくいですが、冠婚葬祭のシーンで他の参列者と比べればその差は歴然。また、一般的にブラックスーツはビジネススーツよりも上質な生地が使われることが多くなっています。
ブラックスーツとダークスーツは着用シーンも異なります。ブラックスーツは冠婚葬祭用なので、通常ビジネスシーンでは着用しません。対するダークスーツはビジネスシーンの他、カジュアルなパーティや結婚式(二次会含む)でも着用できます。後ほど詳しく解説しますが、葬儀ではビジネススーツを着用しないため要注意です。
ダークスーツについて詳しく知りたい人は「ダークスーツとは?ブラックスーツとの違いからおすすめコーディネートまで徹底解説!」も参考にしてください。
2. 冠婚葬祭用スーツの選び方
冠婚葬祭用スーツの特徴やビジネススーツとの違いが分かったところで、次は冠婚葬祭用スーツの選び方を項目ごとに解説していきます。
2-1. ブラックスーツのデザイン
スーツのデザインには、ボタンが1列に並んでいる「シングル」と2列に並んでいる「ダブル(ダブルブレスト)」があります。シングルはすっきりとシャープな印象、ダブルはよりフォーマルな印象になります。たとえば格式の高い高級ホテルで開催される結婚式に参列する場合は、よりフォーマルなダブルのブラックスーツがおすすめです。
また、ブラックスーツ・ダークスーツとも、パンツの裾仕上げは「シングル(ノーマル)仕上げ」が一般的です。
「ダブル仕上げ」にすると、カジュアルな印象になるのでフォーマルシーンにはおすすめできません。とくに葬儀では、ダブル仕上げは「繰り返してしまう」という意味合いを連想させるため、必ずシングル仕上げのパンツを履くようにしてくださいね。
2-2. サイズ感
若い人を中心にスリムサイズのブラックスーツが人気ですが、ブラックスーツは長年にわたり着用することが想定されるため、スタンダード寄りのシルエットやサイズ感を選ぶのがおすすめです。ややゆったりしたサイズ感を選べば、体型が変化しても着用できます。
どうしてもスリムなサイズを好む人は、パンツにウエスト調節ができる「サイドアジャスター」を付けておけば、体型変化にも柔軟に対応可能です。
2-3. 生地感
冠婚葬祭用のブラックスーツは頻繁に使うものではありませんが、長年にわたり着用することがほとんどです。そのため、ポリエステルなどの合成繊維を使用した素材よりも、ウール100%などできるだけ長く快適に着用できる素材のものを選ぶのがおすすめです。
- 天然素材ではなく、合成繊維を使用しているので安価
- シワに強くお手入れしやすい一方で、ウールと比べると耐久性に劣る
- ポリエステルの割合が高いほど熱がこもりやすくなるなど、快適性においてもウールに劣る
- 一般的に羊毛が原料。伸縮性や弾力性があり、シワになっても回復しやすい
- 熱伝導性が低いので、夏は涼しく、冬は暖かいなど快適に着用できる
BLACK FORMAL
礼服と黒のビジネススーツの大きな違いは黒の色合いです。同じように見える黒いスーツでも生地の色の染め方が異なるため、両者を並べてみると色の黒さの度合いの違いは歴然です。
3. 冠婚葬祭用スーツのよくある質問
まだまだ冠婚葬祭用のスーツについて疑問が残っている人もいますよね。ここからは、冠婚葬祭用スーツに関してよくある質問にお答えしていきます。
3-1. 葬儀にビジネススーツで参列できる?
葬儀は故人をしのぶために執り行われるため、失礼にあたらないようビジネススーツではなくブラックスーツを着用するようにしてください。
ただし、お通夜はブラックスーツでなはなく、ビジネス用のダークスーツでも構いません。「とりあえずでも駆けつけたい」という意味合いからダークスーツで参列するほうが良いという考えもあるからです。
ダークスーツとは、ダークネイビーや黒、チャコールグレーなど暗い色合いのスーツのこと。ダークスーツについて詳しく知りたい場合は、「ダークスーツとは?ブラックスーツとの違いからおすすめコーディネートまで徹底解説!」も合わせてご確認ください。
3-2. スーツ以外に冠婚葬祭で用意しておくべきアイテムは?
ブラックスーツ以外に冠婚葬祭で用意するアイテムは、白シャツ、黒の靴(紐靴)、白ネクタイ(結婚式用)、黒ネクタイ(葬儀用)です。
靴は黒のレザーで、つま先にラインが一本だけ入っている「ストレートチップ」やラインの入っていない「プレーントゥ」が適しています。黒以外の革靴や穴飾りなどの装飾が施されている革靴、スニーカーなどカジュアルな靴は選ばないようにしましょう。
4. 【シーン別】冠婚葬祭用おすすめスーツ
最後に、冠婚葬祭のシーン別にFABRIC TOKYOおすすめのブラックスーツを紹介します。
4-1. 【結婚式】BLACK FORMAL super 100s
FABRIC TOKYOの「BLACK FORMAL super 100s」は、繊維の鱗を削るオフスケールという加工をしています。繊維の鱗はキューティクルともいわれ、鱗同士が絡み合うと毛玉の原因となります。繊維の鱗を削ってから染色することで一般的なスーツよりも黒く、毛玉になりにくい生地にしています。
高級で上質な生地を使用しているので、長く使える1着としておすすめです。
掲載の商品は販売を終了しました。
4-2. 【葬儀】BLACK FORMAL 最高品質生地 NAPOLENA
高品質の生地と仕立てが特徴の「BLACK FORMAL 最高品質生地 NAPOLENA」。表面は適度な起毛感がありつつ、優れた柔軟性と上品な光沢のある格調高いブラックスーツです。デザインはシンプルでありながら、フォーマルシーンにぴったりな質の高さを感じられる1着です。
葬儀に参列する場合は、スリーピースではなくツーピースが基本です。上質でシンプルなツーピーススーツを用意しておけば間違いありません。
BLACK FORMAL
礼服と黒のビジネススーツの大きな違いは黒の色合いです。同じように見える黒いスーツでも生地の色の染め方が異なるため、両者を並べてみると色の黒さの度合いの違いは歴然です。
4-3. 【春夏の冠婚葬祭】BLACK FORMAL サマーウール
スーツで冠婚葬祭に参列すると、夏は暑くて汗をかいてしまうこともありますよね。こちらのブラックスーツは風通しのいい平織りの生地を使用することで、ウール100%でありながら、真夏でも涼しく快適に着用できます。
もちろん、ブラックスーツに欠かせない美しい漆黒や質の高さはそのままです。
5. FABRIC TOKYOならスーツ1着38,000円からオーダーできる
冠婚葬祭用のブラックスーツは、ビジネス用のダークスーツよりも深い黒が特徴です。結婚式や葬儀をはじめとするフォーマルシーンでは、相手に敬意を表するためにもブラックスーツを着用する必要があります。
オーダースーツ専門店の「FABRIC TOKYO」では、たくさんの生地のなかから自分にピッタリのスーツをオーダーできます。冠婚葬祭用のスーツやビジネススーツの購入を検討している人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
スーツ以外にもフォーマルからビジネスカジュアルまでさまざまなアイテムを取りそろえています。ぜひ一度ご来店ください。
FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。スーツはもちろん、シャツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
1.スマホでオーダー
店舗で採寸したサイズデータはオンライン上に保管されます。その後はPCやスマホからいつでもオーダーできます。「採寸したら買わないといけない」という心配も必要ありません。
2.スーツが1着38,000円〜
「FABRIC TOKYO」では中間業者を介すことなく最短ルートで工場とお客さまをつなぐことで、品質にも妥協することなく、スーツ1着38,000円から体験できるオーダーメイドを実現しています。
3.お届けから50日間は無料でお直し
着心地やサイズ感に違和感がある場合は、お届けから50日間は無料で1回までサイズのお直しをさせていただきます。オーダー初心者でも安心してオーダーできます。
「FABRIC TOKYO」のカスタムオーダー商品をご購入いただくには、採寸とサイズ登録が必要です。採寸にかかる時間は約30分。「まずはサイズ登録だけして、家でじっくり商品を検討したい」というご要望も承っております。
首都圏や関西エリア、名古屋、福岡にも店舗がございますので、お気軽にお近くの店舗までお越しください。