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毛玉ができたスーツも簡単に元通り!原因と対処法を解説します。

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お気に入りのスーツは大切に長く着たいですよね。でも、「いつの間にかスーツに毛玉ができていた」「いつも同じ場所が毛玉になる……」という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。

毛玉には原因があれば、正しい対処法もあります。間違った対処法をすると生地を傷めてしまう原因にもなるので、正しい方法でケアをしましょう。

今回はスーツの毛玉の原因や対処法、防止法、おすすめのスーツ生地をご紹介します。
この記事を参考に、毛玉に悩まされる日々から開放されましょう!

この記事を監修した人襟川 諒佑|ANSWER 編集部

FABRIC TOKYOの各店舗にて、お客さまのコーディネートをご提案しながら、ビジネスファッションの情報を発信するメディア「ANSWER」編集部に所属中。趣味は古着屋めぐり。カジュアルめなコーディネートを考えるのも好きです👔

スーツに毛玉ができる原因とデメリット

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スーツを長く着ていると、いつの間にかできている毛玉。その原因は、じつは「摩擦」にあるのをご存じでしょうか。対処法を知る前に、まずは毛玉ができる原因と毛玉ができたスーツを着るデメリットについて詳しく解説します。

毛玉の原因

スーツの生地には、「ウール」や「ポリエステル」などの繊維が用いられます。これらの繊維が擦れることで、表面の繊維が毛羽立ちます。毛羽だった繊維が絡まり合い、生地から抜け落ちずに残ることで毛玉が発生してしまうのです。

スーツに毛玉ができるデメリット

スーツにできた毛玉をそのまま放置して着ていると、周りに「だらしない」という印象を与えてしまうことも珍しくありません。

見た目の印象が悪くなるだけでなく、毛玉周辺の繊維が毛羽立ち、さらに毛玉ができるので放置せずに早めの対策をする必要があります。

【スーツ】毛玉ができやすい箇所と素材

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「いつも同じ場所が毛玉になる」
「同じ時期に買ったのに、毛玉になるスーツとならないスーツがある……」

こんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。スーツには毛玉になりやすい箇所や素材があります。選ぶ素材や気をつけるべきポイントを抑えておくと毛玉に悩まされることも少なくなるので、参考にしてみてください。

毛玉ができやすい箇所

スーツに毛玉ができやすい箇所は意外と多く、5箇所あります。それは「脇(わき)」「肩」「背中」「股」「お尻」の5箇所です。

部分ごとに毛玉ができやすい理由を詳しくご紹介します。「意外と毛玉ができている……」なんてこともあるので、自宅のスーツをチェックしてみてくださいね。

ジャケット編

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脇(わき)

    パソコンをいじったり、食事をしたり、ちょっとした動作をするときにも腕を動かしますよね。その結果、ジャケットの脇の生地が擦れ合って毛玉ができてしまうのです。

    ジャケットの毛玉をチェックする際は、最初に脇をご覧になってくださいね。「知らないあいだに毛玉ができていた……」なんてこともあるかもしれませんよ。

    通勤時にショルダーバッグやバックパックを使っている方は要注意です。バッグの重さで摩擦が生じ、肩の部分の生地が毛羽立つことで、毛玉の原因になっていることも……。

    肩の部分の毛玉が気になる方はブリーフケースなど、肩に負担のかからない手持ちのバッグを使うのも手ですよ。

背中

    通勤時にバックパックを使用している方は、肩だけでなく背中も毛玉になりやすいのでご注意くださいね。

    背中がバックパックと擦れ、背中の生地が毛羽立って毛玉になっていることもあります。

パンツ編

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    パンツでもっとも毛玉になりやすい箇所は股の部分です。歩くと自然に太ももの付け根が動いて擦れ合うので、繊維が毛羽立ち、毛玉になってしまいます。

    パンツに毛玉ができているかチェックする際は、まず股の部分を確認してみてください。毎日スーツを着てお仕事をしている方は、毛玉になっている可能性が高いですよ。

お尻

    お尻も要チェックポイントの一つ。椅子とお尻の部分の生地が擦れて毛玉になってしまうことも……。

    椅子の素材によっても毛玉のなりやすさは変わってきます。ザラザラした素材の椅子は毛玉になりやすく、柔らかい素材の椅子は毛玉になりにくいので、オフィスや自宅の椅子にチェアクッションを置くのも手ですよ。

    デスクワークの方はとくに注意してチェックしてみてくださいね。

毛玉になりやすい生地

毛玉になりやすいスーツは「ポリエステル」などの化学繊維が使われている生地です。化学繊維は強い繊維なので一度毛羽立って毛玉になると、なかなか生地から抜け落ちてくれません。

生地の表面が起毛している秋冬スーツの定番「フランネル」も毛玉になりやすい生地の一つ。ウール100%でもフランネルは表面の起毛が擦れ、毛玉になりやすいのでご注意ください。

毛玉になりにくい生地

化学繊維のような強い繊維が使われている生地が毛玉になりやすいとお伝えしました。反対に「ウール」や「カシミア」などの柔らかい繊維が使われている生地なら、毛玉になっても生地から抜け落ちてくれるので毛玉が表面に残りにくいのです。

ウール100%で固めの生地なら毛羽立ちにくいので毛玉になることはほとんどありません。

スーツの毛玉の取り方3選

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「気づいたらスーツに毛玉ができている」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
スーツの毛玉は意外と簡単に取ることができます。その方法をお伝えします。

クリーニングに出す

スーツの毛玉の取り方で一番簡単な方法がクリーニング店に相談することです。

料金は1,000〜1,500円ほどが相場です。費用はかかりますが、自分でケアをするのが面倒な方はクリーニング店に相談してみてくださいね。

毛玉取り器

広範囲にできた毛玉には、市販されている毛玉取り器が効果的です。自分でケアをする方法で一番手軽に毛玉を取れるので、ぜひ試してみてくださいね!

毛玉取り器をスーツに押し付けてしまうと、生地が薄くなるだけでなく、穴が空いてしまうなどの危険性があります。力を入れず、少し浮かすように使用してください。

裁縫用ハサミ

部分的に毛玉ができてしまった場合におすすめなのが、裁縫用のハサミを使ったケア方法です。

毛玉を指でつまみ、生地とくっついている根元の部分をハサミで切るだけなので、毛玉を見つけてもすぐに対処できますよ。

やってはいけないスーツの毛玉の取り方

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間違った毛玉の取り方をすると生地を傷めてしまう原因にもなりかねません。その結果、せっかくのスーツが着られなくなることも……。毛玉が気になっても、生地にダメージを与えてしまう可能性があるので、ここで紹介する方法はやらないようご注意ください。

指でつまんで取る

毛玉ができると気になって指で取ってしまうことがありますよね。実は、指でつまんで毛玉を取ると生地がほつれ、穴が空いてしまうこともあるのでご注意ください。

指で引っ張れば一時的に毛玉は取れますが、周りの繊維も一緒に引っ張られて新しく毛玉が再発してしまう原因にもなります。

カッターで削り取る

カッターで毛玉を取ると、生地の表面も一緒に削られて生地が傷んでしまいます。絶対にやらないようにしてください。

スポンジで表面をこする

スポンジで表面をこすれば、確かに毛玉は取れます。しかし、スポンジのザラザラした部分に毛玉がひっかかり、引っ張って取っているだけなのです。

指でつまんで取る方法と同じで、毛玉が引っ張られるということは周りの繊維も引っ張られます。その結果、繊維が毛羽立って、毛玉が再発してしまいます。

スーツの毛玉の防止法4選

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スーツの毛玉は事前に防止できます。生地にできた毛玉を何度も取ると生地がどんどん薄くなり、ダメージの原因になってしまいます。

大切なスーツを長持ちさせるためにも、ここで紹介する方法を試してみてくださいね。

洋服ブラシを使う

スーツを着たらこまめにブラッシングすると毛玉が出来にくくなります。ブラッシングをすると、毛羽立った繊維を寝かせることができるので、毛玉の発生を抑えられるのです。

毛玉を防止してくれるだけでなく、埃が落ちてテカリの防止にもなるので、大切なスーツを長持ちさせるためにもブラッシングを習慣にしてみてください。

スーツにテカリが発生している方はこちらの記事も読んでみてくださいね。

毛玉防止スプレー

毛玉になりやすい箇所に毛玉防止スプレーを吹きかけておくと、生地の表面が毛羽立ちにくくなって毛玉を防止できます。

市販の毛玉防止スプレーが自宅にない場合は、自作するのもおすすめですよ。

毛玉防止スプレーの作り方

毛玉防止スプレーの作り方

必要な物

  • ヘアトリートメント
  • 柔軟剤
  • スプレーボトル
  • 水道水
手順
  1. 同じ分量のヘアトリートメントと柔軟剤を混ぜ合わせます。
  2. トリートメントと柔軟剤が混ざった溶液に、その20倍の量の水を入れて薄めます。
  3. 薄めた溶液をスプレーボトルに入れて完成です。

ヘアトリートメントがウールの毛羽立ちを抑え、毛玉が発生しにくくなります。自宅で簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

連続で着用しない

スーツの毛玉を防ぐためには同じスーツを連続で着用しないようにしてくださいね。同じスーツを何日も連続で着用すると、「脇」や「股」などが連日擦れて毛玉が発生してしまいます。

職種や着用頻度にもよりますが、スーツを長持ちさせるためにも、必ず最低3着は用意しておくようにしましょう。毛玉を防ぐ方法で一番大切なのが、一度着たスーツは休ませることです。一度着たスーツは1〜2日は必ず休ませるようにしてください。

重ね着を控える

冬になるとスーツの上にコートを羽織る方もいることでしょう。裏地がついていないコートなどをスーツの上に着ると毛玉になってしまうこともあります。コートの裏側の生地とスーツの生地が擦れあって毛玉が発生してしまうのです。

一方、コートに裏地があれば摩擦が減り、スーツに毛玉ができにくくなります。スーツに合わせる上着は、必ず裏地がついたものを選ぶようにしてください。

毛玉になりにくいスーツ4選

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「スーツに毛玉がつくとカッコ悪い」「メンテナンスがめんどくさい……」。そんな人におすすめなのが毛玉になりにくいスーツです。毛玉になりにくいスーツの共通点は、固い生地を使っていること。固い生地は強い糸を使っていて繊維が毛羽立ちにくいので、毛玉が発生しにくいのです。

スーツの毛玉に悩まされている、または悩まされたくない人はこの4着を検討してみてくださいね!

AUTHENTIC TRAVEL

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ウール100%で光沢感のある「AUTHENTIC TRAVEL」は、防シワ加工が施されていて旅行や出張などでの持ち運びにも最適な1着。

シワになりにくいようにしっかりとした糸を使っていて生地が固いため、繊維が毛羽立ちにくく、毛玉になりづらいのが特徴です。

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LINT CLEAR

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ドイツの繊維メーカーである「TREVIRA(トレビラ)」のポリエステルとウールで作られたスーツです。化学繊維であるポリエステルは毛玉になりやすいのが難点でした。しかし、「TREVIRA」のポリエステルは特殊な加工が施されていて、毛玉になりにくい生地に仕上がっています。

起毛していて、秋冬らしい温かみのある雰囲気も特徴の一つ。季節感のある起毛したスーツが着たいけど、毛玉が気になる方にはピッタリです。

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HARD TWIST WOOL

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ねじり合わせる回数が多い「強撚糸」という糸を使った「HARD TWIST WOOL」は、繊維の毛羽立ちが起きにくく、毛玉に悩まされることもありません。

また、シワになりづらいのはもちろん、通気性が高い生地なのでスーツを着ていると蒸れやすい方でも安心です。

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LASSIERE MILLS GABARDINE PREMIUM WOOL

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上質なウールを100%使用しているので、上品な光沢が特徴の生地です。コートの織り方にもよく使われる「ギャバジン」という織り方をしているので、生地が固く毛玉を防いでくれます。

見た目の高級感とケアのしやすさのどちらも譲れないという方におすすめのスーツです。

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まとめ

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スーツにできる毛玉の原因を理解し、正しい対処をすることが重要です。間違った知識で毛玉の処理をすると、生地のダメージにつながることもあるのでご注意くださいね。
特に抑えておくべきポイントは3つです。

  • 毛玉の原因は「摩擦」
  • 同じスーツを連続して着ない
  • どうしてもダメな時には毛玉になりにくいスーツを検討

お気に入りのスーツは自然と着る頻度が高くなりますよね。日々のメンテナンスや防止法に少し気を配るだけで、長く着ることができます。

今回ご紹介したケアをするだけで、スーツの毛玉に悩まされることはありません。ぜひ参考にしてお気に入りのスーツを長持ちさせてくださいね。

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ケア生地
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