
スーツって洗濯していいの?洗えるウォッシャブルスーツを実際に洗濯してみた!
普段、仕事でスーツを着ている人にとって面倒なのがスーツのメンテナンス。
「クリーニングに出したいけど、持っていくのが面倒だな……」
「忙しくてクリーニング店の営業時間内に出しにいけない」
そんな悩みを解決するのが「洗えるスーツ」です。でも、「スーツを自宅で洗って大丈夫?」「シワになるのでは?」など、気になって洗濯するのに勇気がいりますよね。
そこで、FABRIC TOKYOのスタッフが実際にスーツを洗濯して実証しました。スーツのメンテに煩わしさを感じている人は必見です。結果や、いかに!?。
※必ず洗濯タグをご確認ください
今回お伝えする内容は特殊な加工が施されていないスーツにのみ活用できます。洗濯タグ表示を必ずご確認の上、実施してください。


この記事を監修した人田中 麻美子(FABRIC TOKYO 名古屋栄)
こんにちは!名古屋栄店の田中です!今年の1月に関西店舗から名古屋栄店に来ました!サイズ感に対する悩みや着こなし方など、お客様とじっくりお話をさせていただき、お一人お一人に合ったご提案もさせていただければと思います!旅行やお酒なども好きなので、楽しいお話も交えながら一緒に特別な1着を作りましょう。名古屋のオススメスポットあればぜひ教えてください!宜しくお願いします!
1.スーツは家で洗濯できる?
自宅で洗えるスーツなら、適切な洗濯方法さえ守れば簡単に洗濯できます。まずは、洗えるスーツかどうかを確かめてみましょう。自宅で洗濯できるなら、いざというときも安心ですよ。
1-1.素材や洗濯表示をチェック!
自宅で洗濯できるかどうかは、スーツの素材によって異なります。一般的なスーツは、水に弱い繊維で作られているため自宅で洗濯すると型崩れや縮み、色落ちなどが発生してしまいます。なかでも、ウールやカシミヤはデリケートな素材なので洗濯ができません。洗濯できる素材はポリエステルでウォッシャブル仕様のスーツです。
自宅で洗濯ができるか確かめる場合は、洗濯表示のタグを見ればすぐにわかります。洗濯桶の上部に、湯水を表す波々の線と水温を示す数字が描かれたマークが目印です。これは「家庭洗濯可能」を表すマークで、洗濯機で洗えることを示しています。
また、洗濯桶の中の数字は水温の上限を示しています。例えば、洗濯桶の中にある数字が「40」であれば40℃以下のお湯、「30」なら30℃以下のお湯で洗えるということです。
洗濯表示を確認する際は、洗濯桶の下の線の数もチェックしてください。洗濯桶の下に線がない場合は、洗濯機の「標準コース」で洗えます。
洗濯桶の下に1本の線があれば弱水流やソフト洗い、2本の線なら手洗いコース、デリケートコースなどのさらにやさしい洗濯コースがおすすめです。一方、桶のなかに手の表示がある場合は「手洗い推奨」、桶全体にバツ印があれば「家庭洗濯禁止」を示しています。
クリーニング店では、水を使わず石油系の有機溶剤によって汚れを溶かします。
1-2.スーツを自宅で洗濯するメリット

スーツが自宅で洗えれば、クリーニングに出す手間が省けるだけでなく、クリーニング代の節約にもつながります。クリーニングを利用すると、特急料金や染み抜き処理代などが加算されて数千円かかってしまうことも……。
自宅で洗濯すれば、かかる費用はわずかな洗剤や水道代、電気代のみです。いつでも洗えるので、汗をかきやすい夏でも清潔に着用できます。
2.スーツを洗濯する前に「3つ」のチェックポイント
スーツを初めて洗濯するときは、「失敗して着れなくなったらどうしよう」と不安に思う人もいますよね。洗濯前に気をつけたいチェックポイントを3つ説明します。
2-1.色落ちしない?
生地の色や染め方によっては、洗濯で色落ちするものもあります。洗濯表示は素材の扱い方を示しているため、色落ちまでは判断できません。あらかじめ目立たない部分で、色落ちしやすいかどうかを確かめておくと安心です。
方法はいたって簡単。まずは、ズボンの裏側など可能な限り目立たない部分に、おしゃれ着洗い用の中性洗剤の原液を少量染み込ませます。5分程度たったらペーパータオルやティッシュを当ててみて、生地の色が付くようなら自宅洗濯は諦めましょう。色が付かなければ色落ちの心配はなく、自宅で洗濯ができます。
2-2.ほつれたり穴が空いたりしていない?
ズボンのお尻部分の縫い目がほつれていたり、生地に穴が空いていたりすれば、洗濯によってさらに悪化してしまいます。
自宅で洗濯をしないにしても、ほつれや穴は小さいうちに自分で補修したり、専門店に依頼したり早めのケアが必要です。たとえダメージを受けていなくても、デリケートなスーツはやさしく洗いたいもの。洗濯機でスーツを洗濯する場合は、長持ちさせるためにもネットに入れて洗うようにしてください。
2-3.ポケットの中に物は入っていない?

洗濯する前に、必ずスーツのポケットの中を確認しましょう。ポケットに得意先の名刺や大切な手帳を入れたまま洗濯すると修復できない状態になってしまいます。
また、ペンを入れたまま洗濯してしまうとインクが漏れ出してスーツがシミになってしまうことも。ジャケットの外ポケットだけでなく、内ポケットやズボンのポケットまでしっかりと確認するようにしてください。
3.スーツの洗濯方法
スーツを洗う前に用意する物や手順を説明します。用意するものは少なく、手順も覚えてしまえば簡単です。ぜひ挑戦してみてください。
3-1.用意するもの
- 洗濯ネット
- おしゃれ着洗い用の中性洗剤
- スーツ用ハンガー
スーツを洗濯するときは、摩擦や型崩れを防ぐために「洗濯ネット」に入れるのがマスト。スーツ専用のネットなど、目の細かい大きめのものがおすすめです。洗剤は、デリケート素材が洗えるおしゃれ着洗いの中性洗剤を選んでください。普通の洗剤は弱アルカリ性なので洗浄力が強く、デリケートなウールなどの素材を洗うとダメージを与えてしまいます。
干すときは、肩部分に厚みのある丈夫な素材の「スーツ用ハンガー」を使うようにしてください。ジャケットの型崩れを防げますよ。なかでも、肩部分の形態を整えるため、肩に厚みのあるプラスティック製のハンガーがおすすめ。パンツも同様で、形を崩さないようにクリップの付いたスラックス用のハンガーを使用するようにしてください。
3-2.洗い方の手順
- 洋服ブラシでスーツ全体のホコリを落とす
- ジャケットのボタンを留めずに形を整えて平置きする
- ズボンのセンターの折り目を揃えて、身頃の幅に合うように2つか3つ折りにする
- ジャケットの胸部分にスラックスを乗せて、左右の袖を内側に重ねる
- ジャケットの裾部分をスラックスに重ねるように、上下2つ折りにする
- 形を崩さないように洗濯ネットに入れる
正しい手順で洗濯することでヨレやシワを防ぎ、仕上がりに差が出ます。洗濯機のコースは、洗濯表示マークに合わせて「手洗い」「ドライ」「弱水流」「ソフト洗い」などを選びましょう。脱水はシワがつかないように短めにしてください。1分以内がおすすめです。
スーツの畳み方はこちらの動画でも紹介しています。合わせてご確認ください。
3-3.干すときの注意点
脱水が終わったらすぐに取り出して手早くシワを伸ばしましょう。
ジャケットは袖や脇、背中央などの縫い目を軽く引っ張って伸ばします。ハンガーにジャケットを掛けて、左右の手の平で生地を挟みます。パンパンとシワを伸ばすように軽くたたいて形を整えてください。
ズボンは、左右のセンターの折り目を揃えて全体を軽くたたいておきましょう。ウエストと両足を広げて筒状にし、裾を上にして干すことで、中に空気が通って早く乾きます。乾いた後の見栄えが断然違いますよ。
干す場所もポイント。風通しの良い場所で陰干しすることで、耐久性もキープできます。
3-4.アイロンがけをするときの注意点
アイロンをかける場合は中低温に設定したうえで、当て布を使用してください。高温でアイロンがけをすると、生地にダメージを与える場合があります。
4.「洗えるスーツ」を実際に洗ってみました
「洗濯できるとはいえ、やっぱり不安」「実際、洗濯したらどうなるの?」。そんな不安や疑問を抱えている人のために、FABRIC TOKYOの洗えるスーツを洗濯してみました。
まずは洗濯表示をチェックし、洗濯できるスーツか確認します。洗濯桶の上部に、湯水を表す波々の線と水温を示す「30」のマークがあるので、洗えるスーツであることが確認できました。桶の下に2本の線があるので、「手洗いコース」で洗うことに。
シワにならないよう脱水が始まってから1分ほどでスーツを取り出し、浴室乾燥をつけた浴室で干してみました。今回は、ジャケットはハンガーにかけて釣り干しに、スラックスは裾を上にした状態で干しました。
4-1.洗ってみた結果……
本当に洗って大丈夫でした!
正直、洗えるスーツとはいえ、「洗濯をして生地を傷めないか」「シワが残らないか……」などと少なからず不安もありましたが、そんな不安もなんのその(!)。洗濯前に気になっていた腕やボタン近くのシワが消え、むしろ洗う前よりも状態が良くなり、自分でも驚くほどでした。
ウールとポリエステルの混紡のため、どうやら、濡らすことによって水分の重みで引っ張られ、干している間にシワが伸びたようです。びっくり。
これならクリーニング店に持っていかず、かつアイロンがけもせずにガシガシ家で洗っても大丈夫だな、と安心できました。ただし、干す時に折れ曲がったりすると、さすがにシワとして残る可能性もあるので、干す前にしっかり伸ばす必要があると感じました。
4-2. 今回洗濯した洗えるスーツはこちら
ウールの質の良さとポリエステルの機能性を併せ持ったウォッシャブルスーツです。ストレッチ性やクッション性があるので着用感も抜群。洗濯後もシワが気にならずノーアイロンで着用可能。毎日のビジネスシーンはもちろん、出張にもおすすめです。











STRETCH WOOL by SOLOTEX
STRETCH WOOL by SOLOTEXはストレッチ性に優れているので、スーツを着ていると疲れてしまうというお悩みを解消してくれるアイテム。
5.FABRIC TOKYOおすすめの洗えるスーツ×3
FABRIC TOKYOでは、ウォッシャブルスーツのオーダーも可能です。実験に使った「STRETCH WOOL by SOLOTEX」以外にもさまざまなウォッシャブルスーツをご用意しています。そのなかから、FABRIC TOKYOが自信を持っておすすめする洗えるスーツを紹介します。
5-1.普段使いのスーツに最適「EASY CARE WOOL」











【復活販売】EASY CARE WOOL
ウォッシャブル仕様のため、自宅で洗濯できるのがうれしいポイントです。匂いがついたり汗をかいても、気になった時に自宅で洗えるため綺麗な状態を維持できます。
ウールとポリエステルの混紡素材を採用したスーツ。ウールの風合いの良さを保ちながら、防シワやウォッシャブルなど機能性にも優れています。
ウール100%よりも耐久性が高く、汚れてもすぐに自宅で手洗いできる点も魅力です。
5-2.暑い季節におすすめ「COOLMAX WOOL」











ポリエステルのなかでも、抜群の吸水速乾性を誇る「COOL MAX」を使った春夏向けスーツ。耐久性が高くてケアも簡単なため、普段使いにも最適な1着です。
暑い夏でもさらっと爽やかに着こなせ、ウォッシャブルタイプなのでどんなに汗をかいても大丈夫。
5-3.ワンランク上の着心地「PAULO OLIVEIRA STRETCH PREMIUM FABRIC」











PAULO OLIVEIRA STRETCH PREMIUM FABRIC
「PAULO OLIVEIRA」はストレッチ性、防シワ性、自宅で洗えるなどの多数の機能性を持っているため、「着心地の良さ」「シワになりにくさ」「お手入れのしやすさ」が実現されています。
ストレッチ、防シワ、ウォッシャブルなどの機能性と、ウールが持つ上質な質感を併せ持つワンランク上のスーツです。
ブラックやネイビー、チャコールなどの定番に加え、ベージュのチェックなど色柄も豊富にご用意しています。スーツで周りと差をつけたい人におすすめしたいモデルの一つ。
6. 洗えるスーツが5万円台でオーダーできる!
スーツは自宅で洗える時代になりました。FABRIC TOKYOのウォッシャブルスーツなら、色落ちや型崩れを気にせず自宅で安心して洗濯できます。正しい洗濯方法をマスターしてぜひ活用してくださいね。
FABRIC TOKYOでは、店舗で採寸してクラウド上にデータを登録しておけばオンラインでシャツやスーツのオーダーが可能です。採寸は30分程度なのでお気軽にお越しください。

FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。スーツはもちろん、シャツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
1.スマホでオーダー
店舗で採寸したサイズデータはオンライン上に保管されます。その後はPCやスマホからいつでもオーダーできます。「採寸したら買わないといけない」という心配も必要ありません。
2.スーツが1着38,000円〜
「FABRIC TOKYO」では中間業者を介すことなく最短ルートで工場とお客さまをつなぐことで、品質にも妥協することなく、スーツ1着38,000円から体験できるオーダーメイドを実現しています。
3.お届けから50日間は無料でお直し
着心地やサイズ感に違和感がある場合は、お届けから50日間は無料で1回までサイズのお直しをさせていただきます。オーダー初心者でも安心してオーダーできます。
「FABRIC TOKYO」のカスタムオーダー商品をご購入いただくには、採寸とサイズ登録が必要です。採寸にかかる時間は約30分。「まずはサイズ登録だけして、家でじっくり商品を検討したい」というご要望も承っております。
首都圏や関西エリア、名古屋、福岡にも店舗がございますので、お気軽にお近くの店舗までお越しください。