【今こそ知りたい】世界が認める、北陸地方が生み出したユニークな生地。そのものづくりの背景や魅力に迫る

世界的にも高く評価されている日本のものづくり。

FABRIC TOKYOはこれまで、日本の産地と直接繋がり、共同開発することで、通常のビジネスウェアでは取り扱わない生地を生み出してきました。

中でも北陸地方は合成繊維の一大産地として知られ、「魅力的な風合い」と「高機能」を兼ね備えた生地は、世界的にも高く評価されています。

今回は、そんな北陸地方に焦点をあて、FABRIC TOKYOで取り扱いのある機能性生地と北陸地方の企業の魅力に迫ります。

1. 北陸で合成繊維が有名になったその背景

美しい自然が魅力的な北陸は、年間を通じて湿潤な気候であるがゆえ、静電気が起こりにくく、糸切れが少ないのが特長。

水資源も豊富なので、織りや染色に適しており、その昔から織物で栄えてきました。

元々は、天然繊維である絹で栄えていましたが、不況をきっかけに、絹を模した、化学繊維であるレーヨンを開発・量産したことで、人絹織物（絹を模して作った織物）の全盛時代を築くこととなりました。

次第に天然繊維を超える合成繊維（ポリエステルやナイロン）の素材の開発へと移行。

北陸地方は、合成繊維の織物やニットにおいて、全国の90%の生産を占めるまでの一大産地となりました。

2. 現代になくてはならない合成繊維

合成繊維は、今や生活に欠かせないものであり、電子機器や、自動車部品であるエンジンやエアバックなど、さまざまな分野で活用されています。

もちろん衣類でも使用されており、合成繊維の生地は、吸湿性や速乾性、強度やストレッチ性などの機能性に優れています。

合成繊維は、私たちの生活をより快適なものにしてくれ、忙しい中でもパフォーマンスが求められる、現代のビジネスパーソンにぴったりの素材と言えます。

3. FABRIC TOKYOで取り扱いのある北陸生地3選

そんな忙しいビジネスパーソンにぴったりな合成繊維を使用した生地と、その企業をご紹介します。

3-1. BRIGHT CUPRA JERSEY｜カジグループ

石川県金沢市にあるカジグループは、高機能な糸の開発から、織物や編物までを取り扱っている企業です。

高機能な糸から生地を作れる工場は、日本の中でもユニークな存在で、繊維産業が盛んな北陸地区ならでは。

自社で企画・開発を行っているカジグループのブランドである「KAJIf（カジフ）」は、合成繊維の価値を世の中に発信し、数々のコラボレーションを行っています。

「BRIGHT CUPRA JERSEY（ブライト キュプラ ジャージー）」

美しい光沢と機能性が唯一無二のこの生地は、糸の開発から編みまで全ての工程を自社で行っているからこそ。

ビジネスウェアを提供しているFABRIC TOKYOの知見を織り交ぜることで、ビジネスシーンでも使いやすい魅力的な生地に仕上がっています。

3-2. ALBINI ITALIAN COTTON JERSEY｜カジグループ

「ALBINI ITALIAN COTTON JERSEY（アルビニ イタリアン コットン ジャージー）」

こちらも同じくKAJIfと協業し、イタリアの老舗シャツ生地メーカーであるALBINI（アルビニ）社の糸を使って編み上げた、贅沢なジャージー生地です。

イタリアはALBINI社のように優れた生地や糸を作るメーカーが多い一方で、安定したクオリティーで「編む」ことのできる工場は、実はそこまで多くありません。

そこで、優れた品質安定性を持つ日本のカジグループと共同開発して、上質なALBINI社の糸を編み上げていただきました。

3-3. THE COMMUTER｜株式会社トレスアクア

石川県中能登町にある株式会社トレスアクアは、機能性はもちろん、見栄えの良さがある生地の作りに長けている企業です。

伝統技術と創造性を複合的に取り入れ、海外メゾンも認めるほどの、センスの高い化学繊維の織物を作っています。

トレスアクアでは、製織時に水を使用しない製造方法を採用したり、リサイクル素材や生分解性の素材を取り入れたりと、より環境に優しいモノづくりも行っています。

「THE COMMUTER（ザ コミューター）」

ストレッチ性や防シワ性に加え、デニムのような綺麗な表情のある美しい生地です。

カジュアルを象徴するデニムを、より快適でビジネスシーンにも着られるような生地を作りたいという思いから、トレスアクアと共同開発して「THE COMMUTER」を作りました。

本物のヴィンテージデニムを参考に、微妙な染め具合などを職人さんと話をしながら、何色も試して生み出された生地です。

4. 最後に

今回は、合成繊維の一大生産地である、北陸の生地と企業についてご紹介しました。

私たちが快適な生活を送れているのも、日本のものづくりに携わる人たちが、高みを目指して挑戦し続けてきたおかげです。

令和6年年始の震災をきっかけに、FABRIC TOKYOではこの1年、店頭やECサイトなどで北陸生地の魅力をお伝えしてきました。

その結果、多くのお客さまに共感していただき、今回ご紹介したアイテム1,748着をお届けすることができました。（期間：2024年1月〜10月）

ご購入いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

この度、令和6年能登半島地震により被災された皆さま、そのご家族の方々には心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

FABRIC TOKYOは、これからもビジネスウェアを通じて日本のものづくりを応援します。

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