【おすすめ5選】ノンアイロンシャツはどれくらいシワに強い?洗濯・乾燥して実力を徹底検証!
「ワイシャツをクリーニングに出すのが面倒……」
「アイロンをかけるのも億劫だな……」
普段、仕事でスーツを着る人にとってワイシャツのメンテナンスは煩わしい作業の一つ。そんな人におすすめのアイテムが「ノンアイロンシャツ」です。洗って干したらすぐに着用できるので、煩わしいメンテナンスから解放されます。ただ、「本当にアイロンがけをしなくてもいいの?」と少し疑問に思いませんか。
そこで、ビジネスウェアのオーダー専門店「FABRIC TOKYO」のスタッフが実際にノンアイロンシャツの効果や実力を検証してみました。ノンアイロンシャツは本当にアイロンが必要ないのでしょうか。ノンアイロンシャツを買う時に注意すべき点や、効果を持続させるためのポイントなどとともに説明します。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. ノンアイロンシャツとは?
まずは、ノンアイロンシャツの特徴や普通のシャツとの違いなどについて説明します。
1-1. 洗濯してもシワが残りにくいシャツ
ノンアイロンシャツは、文字通りアイロンがけを必要としないシャツのことを言います。
綿のシャツは洗濯後に乾燥させるとシワだらけの状態になりますよね。一方ノンアイロンシャツは、生地に薬品処理や樹脂加工などの特殊加工を施すことでシワがほとんどつかず、洗濯や乾燥後にアイロンがけをする必要がありません。
メンテナンスの手間が省けるだけでなく、クリーニング代のコストも削減できるので、コストパフォーマンスにも優れたシャツと言えます。
1-2. 「ノンアイロン」と「形態安定」の違いは?
ノンアイロンシャツと同じく、シワになりにくいシャツとして知られているのが「形態安定シャツ」です。
ノンアイロンシャツは、前述したように特殊加工によってシワになりにくくしています。一方で形態安定シャツは特殊加工を施すことなく、ポリエステルなど、シワになりにくい生地を配合することで防シワ性を高めています。両者を比較すると、シワに強いのはノンアイロンシャツです。
名称に明確な定義はなく、メーカーによっては「ノンアイロン」の場合でも、「形態安定」や「形状記憶」と呼ぶことがあります。
1-3. シワになりにくさを表す指標
シワのなりにくさを数値で表す基準として、JIS規格のW&W性(ウォッシュ・アンド・ウェア)という指標が参考になります。簡単に各等級と目安を確認しておきましょう。
5.0級…シワカット率、100%
→ 完全ノーアイロン4.0級…シワカット率、90%以上
→ ほぼノーアイロンでOK3.2級…シワカット率、50%以上
→形態安定加工と言われるものは、この基準以上が必要2.0級…軽いアイロンがけは必要
1.0級…一般的な綿100%
→ 無加工シャツと同じ
数値が高くなればなるほど防シワ性が向上し、「5.0級」ならアイロンは必要としないレベル。形態安定表示が可能なのは3.2級からです。シワになりにくいシャツを選ぶ際は、3.2級以上のシャツを選んでください。
2. ノンアイロンシャツの洗濯のポイントと注意点
アイロンがけ不要でとても便利なノンアイロンシャツですが、適当に洗濯しても良いわけではありません。間違った方法で洗濯や乾燥をすると、せっかくノンアイロンなのにシワが残ることも……。ノンアイロンシャツの特性を生かすための洗濯のポイントや注意点を説明します。
2-1. 「洗濯ネット」を使用する
洗濯する際はシャツを折りたたんでから洗濯ネットに入れて洗うようにしてください。ノンアイロンシャツは形状を安定させる性質があるため、シワも記憶してしまいます。ネットに入れずに洗うと他の洗濯物と絡み合い、シワになった状態で乾かすことに……。
シワのないきれいな状態に仕上げるには洗濯ネットが必要です。洗濯ネットの中で動きにくいようにネットのサイズに合わせてたたんでください。洗濯ネットを使用すれば、生地の傷みやボタンのひっかかりなども防ぐことができ、結果として消耗を最小限に抑えられますよ。
洗濯ネットに入れる際のシャツの畳み方については、こちらの動画で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。
2-2. 脱水の目安は「15秒」程度
ノンアイロンシャツの場合、洗濯時の脱水は短めに設定するのがポイント。目安は15秒程度で、干した時に水が滴るくらいが理想です。干したときに水分の重みで下方向にひっぱられるため、自然にシワが伸びやすくなります。
3分や5分など、脱水時間を長くしてしまうと干すときにシワが伸びず、アイロンがけが必要になるので注意しましょう。
2-3. 「ハンガー」にかけて干す
脱水後はシワがつかないように両肩部分をつまんで大きくシャツを振り、パンパンと叩いてください。ある程度シワが伸びたら肩が広いハンガーに吊るして干します。ハンガーに吊るして干すことで、生地と水分の重みでシワを伸ばすことができるのです。
ノンアイロンシャツをクリーニングに出すのはあまりおすすめできません。生地に特殊加工が施されているため普通のシャツと比べて高温に弱く、クリーニング時の高温で加工が剥がれてしまうからです。
高温だけでなく、長期間使用しているうちに防シワ性が弱まる可能性もあります。自宅でアイロンがけをする場合のアイロンの温度は、取り扱い絵表示を確認して指定の温度で仕上げるようにしてください。
ほとんどの場合、中温(150度)以下と表示されています。アイロンをかける際は、一箇所に止めずに動かしながらできるだけ短時間でアイロンがけをするようにしてください。
3. ノンアイロンシャツって本当にシワになりづらいの?
ノンアイロンシャツと表記しているシャツは数多くありますが、実際に使ってみないとどれくらいシワをブロックできるのか分かりませんよね。
そこでFABRIC TOKYOでもっとも形態安定性が高いシャツを使ってシワの付き具合を検証してみました。
※必ず洗濯タグをご確認ください
今回お伝えする内容は特殊な加工が施されていないシャツにのみ活用できます。洗濯タグ表示を必ずご確認の上、実施してください。
コットン100%のため肌触りがよく透けにくい点が特徴で、FABRIC TOKYOが誇る高機能素材です。シワのなりにくさを示すW&W性は3.5〜4.0。かなり高い数値で、目安としては「洗濯後もほぼシワが残らないレベル」です。
ノンアイロンシャツを持ち運んだり、1日着てみたり、さらには洗ってみたり。さまざまな角度からレッツ検証スタート!
NON IRON COTTON BANSHU for FORMAL
アメリカ産の高級ピマコットンを贅沢に使用したコットン100%生地のため、肌触りが滑らかで快適な着心地を実現しています。
3-1. 検証①ノンアイロンシャツ持ち運んでみた
洗ってもシワになりにくいのがノンアイロンシャツのいいところ。ということは、畳んで保管してもシワになりにくいはず。そう仮定し、まずは畳んで放置すること2週間。その後、仕事用のカバンにさらに3日ほど入れて持ち運んでみたところ……
結果は、シワはほとんどなし。ウエスト部分に少しだけ畳みジワがありますが、そこまで気にならないレベルでした。オーダーシャツということもあり、体にフィットしている分、シワが伸びているように感じます。
検証結果
・シワはできるが、気にならない程度
3-2. 検証②ノンアイロンシャツ1日着てみた
次に検証するのが着用時のシワです。以前、「シャツを1日着ているとシワが出て気になる」と悩んでいるお客さまがいらっしゃいました。
そこで、さきほど検証したシャツをそのまま1日着用。8時間ほど着用した結果は……
右の画像をご覧の通り、全体的にシワがなくなっているのが分かります。着用時のシワのできにくさを検証したのですが、むしろシワが伸びるという結果に驚きでした。
検証結果
・1日着用してもシワはできず、むしろシワが伸びた
3-3. 検証③ノンアイロンシャツ洗ってみた
最後に検証するのは、洗濯や乾燥をしても本当にシワがほぼ残らないのか。今回、検証に使ったノンアイロンシャツは、W&W性が3.5〜4.0を誇るので、本来ならほぼノーアイロンでOKなはずです。
8時間着用したシャツを畳んでからネットに入れ、家庭用洗濯機で洗濯、脱水していきます。脱水時間の調整ができない洗濯機のため、脱水後にシャワーで少し濡らして外で乾燥させてみました。結果は……
写真だと陰影が強く出るのでシワがあるように見えますが、目視ではほとんどシワを確認できませんでした。袖部分にあった畳みジワもなくなっていました。アイロンがけは全く必要ないレベルでシワはできていません。
・洗ってもシワにはならないうえ、畳みジワがなくなった
4. ノンアイロンシャツおすすめ商品×5
シワに強く、アイロンがけが不要なノンアイロンシャツ。FABRIC TOKYOのラインアップからおすすめのノンアイロンシャツを5つ紹介します。
4-1. 初めてのオーダーシャツにおすすめ「WEEKDAY」
コットンとポリエステルが50%ずつ混紡された定番素材で、通気性と吸水速乾性にも優れています。W&W性も3.2級をクリアしているため、ノーアイロンでもほとんどシワが目立ちません。
FABRIC TOKYOのラインアップのなかで最もリーズナブルな価格のシリーズで、生地のレパートリーは20種類以上。はじめてのオーダーシャツにも最適な1枚です。
4-2. 素材にこだわりたい人におすすめ「NON IRON COTTON BANSHU for FORMAL」
お手入れが簡単で、かつ生地の質にこだわりたい人にぜひ試していただきたい商品です。
「NON IRON COTTON BANSHU for FORMAL」は縫製終了後にベーキング加工を施すことで洗濯後のアイロンがほぼ必要ない、高い形態安定性が特徴の1着に仕上がりました。
洗濯後のシワの残り具合を示すW&W性は3.5〜4.0。高い数値を達成しているので、洗濯後のアイロンがけは必要ありません。メンテナンスのお手軽さだけでなく、生地も妥協したくない人にもおすすめのシリーズです。
4-3. ジャージー素材だから着心地抜群「NON IRON QUICK DRY JERSEY」
ジャージー素材ならではの抜群の着心地が特徴のノンアイロンシャツ。一方、コットンシャツのような上品な見た目なので、ビジネスシーンでも十分に着用できるすぐれもの。
給水速乾性に優れているのもこのシャツの特徴のひとつ。暑い夏や湿気の多い梅雨の時期でもべたつきにくく、さらっとした着心地をキープできますよ。
4-4. 「NON IRON BANSHU for DAILY」
こちらは、播州織の老舗生地工場である「東播染工(とうばんせんこう)」と協業開発した生地。昭和18年に創業した老舗の生地工場でありながら、伝統を守りながら新しい技術を取り入れ、時代のニーズに合わせて物作りを行っています。
「NON IRON BANSHU for DAILY」の特徴は肌当たりが良く、高い形態安定性を誇る点。仕上げにアンモニア加工を施しているため、シワになりにくいのも魅力のひとつです。日常使いにもおすすめなので、まとめ買いをする人からも選ばれています。
4-5. 形態安定シャツが6,980円から購入可能「DAILY ACTIVE」
形態安定シャツに位置付けられる「DAILY ACTIVE」。コットンとポリエステルを50%ずつ混紡しているので、自宅で洗濯をしてもシワがほとんど目立ちません。
オーダーでありながら6,980円という手の出しやすい値頃感が魅力のひとつ。FABRIC TOKYOのシャツラインアップのなかでもっともリーズナブルな価格帯なので、はじめてのオーダーシャツにもおすすめの1着です。
5. FABRIC TOKYOならシャツ1着6,980円からノンアイロンシャツをオーダーできる!
今回は、ノンアイロンシャツの特徴や洗い方を紹介したほか、ノンアイロンシャツのシワの付き具合を検証しました。
持ち運んでも洗ってもシワになりにくいノンアイロンシャツは、忙しいビジネスパーソンの強い味方です。
ノンアイロンのメリットを最大限に活かすために、記事で紹介した洗濯のポイントや注意点もぜひ参考にしてくださいね。
シャツのお手入れに煩わしさを感じている人は、ぜひFABRIC TOKYOのノンアイロンシャツをご検討ください。
FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。シャツはもちろん、スーツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
1.スマホでオーダー
店舗で採寸したサイズデータはオンライン上に保管されます。その後はPCやスマホからいつでもオーダーできます。「採寸したら買わないといけない」という心配も必要ありません。
2.シャツが1着6,980円〜
「FABRIC TOKYO」では中間業者を介すことなく最短ルートで工場とお客さまをつなぐことで、品質にも妥協することなく、シャツ1着6,980円から体験できるオーダーメイドを実現しています。
3.お届けから50日間は無料でお直し
着心地やサイズ感に違和感がある場合は、お届けから50日間は無料で1回までサイズのお直しをさせていただきます。オーダー初心者でも安心してオーダーできます。
「FABRIC TOKYO」のカスタムオーダー商品をご購入いただくには、採寸とサイズ登録が必要です。採寸にかかる時間は約30分。「まずはサイズ登録だけして、家でじっくり商品を検討したい」というご要望も承っております。
首都圏や関西エリア、名古屋、福岡にも店舗がございますので、お気軽にお近くの店舗までお越しください。