スーツの襟(ラペル)で印象がこんなに違う!知っておきたい種類や選び方を詳しく解説
スーツをスマートに着こなすうえで「襟(ラペル)」はとても重要なポイントです。スーツの襟(ラペル)にはさまざまな種類があり、全体の印象を大きく左右する部分でもあります。
襟(ラペル)の種類や違いを知ることは、イメージにぴったりなデザインのスーツを選ぶことにも関係します。
この記事では襟(ラペル)の種類からそれぞれが与える印象、選び方などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. スーツの襟(ラペル)で重要な「ゴージライン」と「ノッチ」とは?
スーツの襟の種類を知る前に、「ゴージライン」と「ノッチ」について把握する必要があります。まずは、ゴージラインとノッチについて詳しく説明していきます。
1-1. ゴージライン
ゴージラインとは、上襟と下襟をつなぐ縫い目のことです。ゴージラインの位置や角度によって、ジャケットの印象が大きく変わります。
例えばゴージラインが高い位置にあるジャケットは、スマートな印象になります。一般的にスタイリッシュな細身のスーツは、ゴージラインが高く襟幅も細めの「ナローラペル」が採用されています。
反対にゴージラインが低い場所にあるジャケットは、落ち着いた印象になります。スタンダードでゆったりしたスーツは、ゴージラインが低く襟幅は太めの「ワイドラペル」が多く用いられます。
- 最大幅が8㎝未満の襟幅です。細身のスーツにみられ、一般的にスタイリッシュな印象になります。
- 最大幅が9㎝以上あるような太めの襟幅です。クラッシックな印象になります。
※ナローラペルとワイドラペルの中間の襟幅もあり、レギュラーラペルと呼ばれています。
1-2. ノッチ
ノッチは「切り込み」や「刻み目」という意味で、ゴージラインの先端にある「く」の字になっている部分のことです。襟型によってさまざまな形状のノッチがあるので、襟(ラペル)を理解するためにも知っておきましょう。
2. スーツの襟の種類
スーツの襟(ラペル)には、さまざまな種類があります。イメージにぴったりなデザインのスーツを選ぶために、それぞれの特徴とおすすめのシーンを解説します。
2-1. ノッチドラペル
広く一般的に知られている定番の襟型が「ノッチドラペル」です。ノッチドラペルは、シャープでスッキリした印象の襟型です。
ビジネスシーンから冠婚葬祭まで幅広く活用できます。ノッチドラペルは流行に左右されることがなく、どのようなシーンでも活躍するため、迷った時は定番スタイルとしてノッチドラペルがおすすめです。
「ノッチドスリム」という、ノッチドラペルより1cm細いタイプの襟型もあります。スリムな襟(ラペル)に合わせて、細いネクタイ(ナロータイ)との相性が良い襟型です。ノッチドラペルに比べてノッチドスリムはモード感や若々しい印象が特徴。定番を避け、少し印象を変えたい場合におすすめです。
2-2. ピークドラペル
ピークドは「先の尖った」という意味で、「ピークドラペル」は下襟の先が鋭角で上に向かって尖った襟型です。
フォーマルスーツやダブルブレストのジャケットに多く採用される襟型で、「華やかさ」や「力強さ」といった印象があります。個性を出したい場合におすすめの襟型です。
ピークドラペルよりも幅を1㎝細くした「ピークドスリム」という襟型もあります。ノッチドスリムよりモードな印象にしたい場合におすすめの襟型です。
2-3. セミピークドラペル
「セミピークドラペル」は、ピークドラペルより下襟の角度を若干水平にカットした襟型で、剣先部分も少し丸みを帯びています。
ピークドラペルに比べて柔らかい印象で、フォーマルな印象とスタイリッシュな雰囲気を兼ねそろえています。ビジネスシーンはもちろん、結婚式などのフォーマルシーンでも活用しやすいデザインです。
ピークドラペルでは少し派手すぎると感じる人は、セミピークドラペルのスーツを選んでみてくださいね。
2-4. フィッシュマウスラペル
襟先の形状が魚の口に似ていることから名づけられた襟型が「フィッシュマウスラペル」です。一見するとノッチドラペルと似ている襟型ですが、ノッチドラペルは下襟の先が下に向いているのに対して、フィッシュマウスラペルは下襟の先が横になっていて切れ込みも浅くなっています。
優雅で優しい印象のフィッシュマウスラペルは3つボタンスーツとの相性がよく、ビジネスシーンにおすすめの襟型です。
2-5. クローバーリーフラペル
ノッチドラペルの上襟と下襟の角がとれた襟型の「クローバーリーフラペル」は、クローバーの葉っぱのように「丸くカットしたもの」というのが名前の由来です。
角がとれたデザインは柔らかくやさしい印象があり、レディーススーツにもよく用いられます。カジュアルシーンはもちろんビジネスシーンにもおすすめで、コンテンポラリースーツに用いられることもあります。
1960年代にアメリカの西海岸で流行ったスーツで、肩パッドがなく着丈は短め、襟(ラペル)が細めのデザインです。
2-6. ローリングダウンラペル
「ローリングダウンラペル」は、段返りボタンとも言われている襟型です。第1ボタン部分が反りかえった状態で、ジャケットのボタンの数は通常3つあります。
ローリングラペルのスーツは、基本的に第1ボタンは閉めずに着用します。かしこまりすぎず上品な印象で、ビジネスシーンだけでなくカジュアルシーンにもおすすめの襟型です。
トラッドスーツのなかでは主流の襟型で、スーツの他にもステンカラーコートやチェスターコートなどに用いられていることでも知られています。
トラッドはトラディッショナルの略で「伝統的な」という意味があります。ウエストラインが絞られ、肩は丸みを帯びているシルエットが印象的なスーツです。
2-7. ショールカラー
上襟と下襟がつながっていて、ゴージラインがないことが最大の特徴です。曲線的なデザインが印象的で、首にショール(肩掛け)をかけたような「へちま状」の襟であることから、「ショールカラー」と呼ばれています。
ショールカラーは上品で格式が高い印象があり、フォーマルシーンにおすすめです。主にタキシードなどにも用いられています。
2-8. ノーカラー
ラペルがなく、カーディガンのようにも着用できる襟型が「ノーカラー」です。カジュアルな印象でありながらモード感のあるシャープな印象がおしゃれで、最近ではノーカラージャケットの人気が高まっています。
ノーカラーはTシャツなどカジュアルなインナーとも相性が良く、セットアップやカジュアルジャケットにおすすめのデザインです。
3. スーツのデザインに合わせた襟型おすすめコーデ
スーツの襟について理解が深まったところで、実際のコーディネートを見ながらどんなスーツにどんな襟がマッチするか確認していきましょう。おしゃれなスーツの着こなしの参考にしてください。
3-1. ノッチドラペル×チェックスーツ【AUTHENTIC】
さりげないグレンチェックがおしゃれさを演出してくれる1着です。襟(ラペル)は、定番の「ノッチトラペル」で仕立てています。シャープでスッキリとした印象なので、ビジネスシーンはもちろんカジュアルシーンにも活躍すること間違いありません。
このコーデのように、襟(ラペル)とネクタイの幅を合わせれば全体のバランスも整いますよ。
AUTHENTIC
(※着用生地が品切れのため、似寄りの生地をご紹介します)ビジネスパーソンとして「間違いのない一着」を持っておきたいという方に選ばれているFABRIC TOKYOの人気生地。
3-2. ピークドラペル×スリーピーススーツ【KUZURI PREMIUM SILK WOOL】
光沢感のある素材が印象的なパーティースタイル。華やかでドレッシーな印象の「ピークドラペル」は、パーティースタイルにマッチします。
結婚式やパーティーなどのシーンにおいて、周りと差を付けたい方におすすめのコーディネートです。
掲載の商品は販売を終了しました。
3-3. ノッチドラペル×チャコールグレースーツ
初めてオーダースーツを購入する人におすすめの、スタンダードなチャコールグレースーツです。定番の「ノッチドラペル」で仕立てれば、ビジネスシーンにも安心して着用できます。
落ち着いた印象のチャコールグレーは、どんなシャツやネクタイにも合わせられるなど着回し力の高さも人気の理由です。
4. オーダーならスーツのデザインに合わせて襟型も選べる!
スーツをスマートに着こなすうえでとても重要な「襟(ラペル)」の種類やそれぞれの特徴、与える印象などを詳しく解説しました。
既製品のスーツだとスーツによって襟型が決まっていますが、ビジネスウェアのオーダー専門店「FABRIC TOKYO」のオーダースーツなら、お好みに合わせて襟のデザインを選べます。
スーツのデザインによって「ノッチドラペル」「ノッチドスリム」「ピークドラペル」「ピークドスリム」の4種類からカスタマイズが可能です。
FABRIC TOKYOのオーダースーツで、お好みに合わせた自由な着こなしを楽しんでくださいね。
FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。スーツはもちろん、シャツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
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