
ミラノファッションウィーク2026 |秋冬の最新トレンドを徹底解説 #2
2026年1月13日から開催中の、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。
取材は現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。
ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。
2026年1月16日から20日まで2026秋冬ミラノメンズファッションウィークが開催された。
上質なモノづくりで知られるイタリアでは、プレゼンテーション形式で製品をしっかり見せるブランドも多い。ここではファッションウィーク3日目に行われた、展示会をピックアップする。
Eleventy イレブンティ
イタリアらしいモノづくりや素材にこだわり、ベーシックでありながらトレンドをほどよく取り込んだデザインで知られる「イレブンティ」。今回も自社ショールームにてプレゼンテーションを行い、圧巻のアイテム数を展示した。
今シーズンは、都会から自然の中に解き放たれる旅のムードを表現し、リラックス感や機能性とエレガンスがバランスよく共存したコレクションを展開。

そんなムードを象徴するのが、ヴィキューナのコートやジャケット、高級ウールやシルク、カシミアフランネルを使ったダウンジャケット、最高級ウールやカシミアを使用したダブルアウターなど、ラグジュアリーな素材のアウター類だ。
ムリネウールカシミヤ糸とカシミアシルクジャカードを使用したニットや、シアリングやスエードなど、柔らかな素材を使ったアイテムも多い。
今シーズンはこれまでの明るいトーンよりも暗めの色を使っているのも特徴だ。



ヴィンテージバーガンディ、アンバー、チェスナット、フォレストグリーン、ナイトブルーなど控えめな色使いが洗練された雰囲気を醸し出している。また、テーラードファブリックとテクニカル素材を融合させ、スキーカプセルコレクションが復活した。
Tod‘s トッズ
靴のブランドからスタートし、現在ではトータルファッションとして展開しているラグジュアリーブランド「トッズ」。今シーズンのテーマは「ジ・イタリアン・タッチ」。
プレゼンテーションの会場にもなっているヴィッラ・ネッキ・カンピリオを舞台に撮影された映像作品のタイトルにちなんでおり、この映像の中に登場するクリエーターや実業家など、実在の人々によるリアルなイタリアのラグジュアリーライフスタイルをコレクションにも反映している。

シューズコレクションの中核となる「ウィンター ゴンミーノ」は、プロポーションとソールは原点回帰しつつ、カシミアやシアリングのライニングを合わせたスエード仕様で仕上げた。
雪山では最適な相棒となり、一方でアンティーク加工のレザー仕様は都会にもマッチする汎用性を備えている。
もう一つの目玉はヒールに配した赤いドットがシンボルの「レッド ドット」スニーカー。プレミアムな素材と フレキシブルな構造、伸縮性のあるシューレースと超軽量ソールが特徴で、オンタイムにもオフタイムにも対応する。


また、ウェアのコレクションの核となるのは、最高峰レザー「パシュミー」。「コーチ ジャケット」や「カステッロ(キャッスル) ジャケット」などにこの素材を使い、温かみのあるトーンで展開する。
素材の美しさがより生きるベーシックなフォルムで、ジャケパンスタイルをメインにコーディネートすることで着回しの楽しさも提案している。



Etro エトロ
テキスタイルメーカーとして創業し、現在はイタリアを代表するラグジュアリーブランドの一つである「エトロ」。今シーズンは、「ANIMEN: REBOOTED (アニメン:リブーテッド)」というテーマでコレクションを発表した。
プレゼンテーション会場となったレストラン「チュンビア」では、頭の部分が動物の“アニメン”達が最新コレクションを纏って登場。

これは1997 年に発表したフォトグラフィックキャンペーン以来、ブランドを象徴する要素として受け継がれてきた、“人間の原初的で根源的な精神は、いまなお動物的なものにあり、人の顔は無限の動物的連想を呼び起こす”というブランドの人間観を再提示するものだ。
それによって、クラシシズムと遊び心、本能と理性の間を自在に行き来する男性像を描き出している。
「エトロ」らしいペイズリーモチーフが、ベルベットのブルゾンからシルクシャツ、トラウザーズやスカーフ、ローブコートにまで各所に用いられる。


動物のモチーフは、ニットのピクセルジャカードで表現されたり、シルクシャツにプリントされたり、またはレザージャケットにヴィンテージ風に施されたり。ラペルの縁やパンツのサイドラインにフェザーをあしらったスーツもある。
スーツの上からウエストに結んだセーターや、ソフトで容量のあるバッグ、ニットキャップとのコーディネートが、リラックスしたムードを醸し出し、ダークブラウンやフォレストグリーン、オーガニックなニュートラルカラー、くすみを帯びた赤などカラーパレットがコレクションに落ち着きを与えている。
かつてのエトロを彷彿させるようなコレクションの中に、アップデートされた「エトロ」が垣間見られた。




大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。
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