ミラノファッションウィーク2025秋冬|展示会 #2

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2025年の1月に開催された、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。

取材は、今回も現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。

ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。

※全シリーズをご覧になりたい方はこちら


2025年1月17~21日に開催された「2025~26年秋冬ミラノメンズ・ファッションウイーク」中に行われたプレゼンテーションのレポート後編。

前編では、洋服のブランドを取り上げたが、後半は主に靴、バッグなどの革小物系ブランドを中心にピックアップする。

イギリスの靴の名産地、ノーサンプトンで1873年に創業した正統派英国靴の老舗「チャーチ」は、18世紀に建てられた荘厳なブライデンセ国立図書館にてプレゼンテーションを開催した。会場ではノーサンプトンから駆け付けた職人たちによる、靴の制作や靴磨きのデモンストレーションも披露された。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 Church-s AW25

Courtesy of:Church's

今シーズンの最大のニュースは、「チャーチ」のアイコニックなモデル「チェットウィンド」から生まれた「チェットウィンド コントゥア」だ。

高周波によって、アッパー部分にウイングチップ状のエンボス加工が施されている。一枚革でステッチを使っていないため、丸みを帯びたつま先などの独特なシェイプは保ったまま、柔らかく軽く仕上がっている。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会

このアイテム以外でも、軽くソフトな履き心地へのこだわりが見られ、インナーソールがより柔らかくなったローファー「プレストン」や、よりフレキシブルになったソール「グッドイヤー2.0」を使用した様々なモデルも登場する。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 Church-s AW25

Courtesy of:Church's

それ以外にもアイコニックモデルの新バージョンがいくつも登場した。

人気モデル「シャンガイ」には、上海が英国の半植民地時代だった当時に発売されたこのモデルを、とある顧客が修理に出したことがきっかけで再ローンチされることになったというエピソードがあるが、まさにその顧客が持っていた靴をソールの傷の部分まで忠実に再現した味のあるアンティーク仕上げのモデルが誕生した。

また「バーウッド」の新バージョンとして、メダリオン部分を大きくしてカジュアルな雰囲気に仕上げた「バーウッド メタモルフォーゼ」も発表された。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会

イタリア屈指の靴の名産地であるマルケ州にて靴のブランドからスタートし、現在ではトータルファッションとして展開しているラグジュアリーブランド「トッズ」。これまでも会場として使用している1930年代の実業家の豪邸、ヴィッラ・ネッキにて今回もプレゼンテーションを行った。

今シーズンは、その名の由来であるパシュミナの繊細さと上質さを想起させる、とても柔らかくシルキーで軽いレザー「パシュミー」にフォーカス。上質なスエードと超軽量ナッパレザーの2つのバリエーションで展開している。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 TOD-S FW25-26

Courtesy of:TOD'S

会場の入り口には、本社から赴いたレザー担当の職人たちが、レザーの厚さを測ったり、手で触ってその感触をチェックしたりするデモンストレーションが行われていた。

今シーズンのコレクションでは、クリエイティブディレクターのマッテオ・タンブリーニが、ボンバージャケットやシャツジャケットなど、ブランドのアイコニックなアイテムに「パシュミー」採用した。襟には「トッズ」のシグネチャーの“T”のシンボルが手作業で刺繍されている。

その他にも、スエードのシャツジャケットや、アウター感覚で着用するニットカーディガン、ダウンジャケットなど、エフォートレスなアウターを幅広く揃え、クラシックなトラウザーズとコーディネートしている。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 TOD-S FW25-26

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 TOD-S FW25-26

Courtesy of:TOD'S

また「トッズ」のアイコン的アイテムである、ソールにラバースタッドを備えたモカシンシューズのゴンミーニにも、今一度、焦点を当てた。モダンな雰囲気が漂う新しいシェイプのシティ ゴンミーニや、自然な色合いのスエードを使用し、アンクルブーツ、デザートブーツ、ローファーの3つのスタイルを提案したウィンター ゴンミーニが登場する。

バッグ類では、元々はウイメンズの人気アイテムから生まれた、ディーアイ バッグ フォリオが継続し、一回り大きいサイズで登場した。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 TOD-S FW25-26

Courtesy of:TOD'S

“イタリアのエルメス”とも呼ばれる、1937年創業の老舗高級革製品ブランド「ヴァレクストラ」。

イタリア語でトラベルバッグを指す"Valigeria(ヴァリジェリア)"と最上級という意味の"Extra(エクストラ)"からブランド名の「ヴァレクストラ(Valextra)」が生まれたと言われており、同ブランドと旅は切っても切り離せないものだが、今シーズンはその「旅」をテーマに、トラベルバッグをモダンに進化させた新作達を発表した。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 Valextra FW25

Courtesy of:Valextra

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 Valextra FW25

「バビラ」や「アヴィエッタ」など「ヴァレクストラ」のアイコニックなシリーズが、金具や内部のディテールを強化して再登場。ブラック・ラッカー仕上げのコスタ・エッジングが加わった「アヴィエッタ ブリーフケース」はトラベル用のミニポーチやウォッチケースなど小物類の新作と共に展示された。

また、昨年発表されて以来、人気の「アソルート・コレクション」には、スポーツバッグ、バッグパック、スモールトラベルバッグが加わった。これらはいずれもリモンタのECONYL®再生ナイロンを使用している。

ミラノファッションウィーク2025秋冬 展示会 Valextra FW25

さらに、ウイメンズの人気アイテムであるトートバッグを一回り大きくしたメンズバージョンも登場していた。

取材・文/田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。

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ファッションレポート(2025年1月)ミラノファッションウィーク特集
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