ピッティウオモ2025秋冬|現地取材で見えた最新トレンドを解説 #2

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2025年の1月に開催された、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。

取材は、今回も現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。

ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。

※全シリーズをご覧になりたい方はこちら


ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 Pitti Immagine Uomo 107

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 Pitti Immagine Uomo 107

Courtesy of:Pitti Immagine Uomo

去る1月14~17日の期間行われた、第107回「ピッティ・イマージネ・ウォモ(以下ピッティ・ウオモ)」のレポート第二弾。

第一弾では「ピッティ・ウオモ」の国際化について触れたが、日本との関係性については、今回から東京コレクションなどを主宰する一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)とパートナーシップを結び、日本のメディアやファッションシステムに向けたプロモーション活動を強化するとともに、メンズウェアやライフスタイルに重点を置いた特別プロジェクトを展開することとなった。

これまでも特別イベントとして、「ホワイトマウンテニアリング」、「サルバム」、「ベッドフォード」、「ヨシオクボ」等、様々な日本人デザイナー達がショーを行ったり、「トーキョー・ファッション・アワード」の受賞デザイナーがブース展開したりといった、日本ブランドとの結びつきはあったが、今後はこのパートナーシップにより、日本ブランドが「ピッティ・ウオモ」から世界進出を図る機会が増えそうだ。

そこで第二弾では、今回さらに強化された日本勢の活躍ぶりをレポートする。

まずは今回5度目となる出展で、年々注目度を増している「Jクオリティ」。⽇本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)のコーディネートによって、全ての生産工程が日本製であることを証明する表示制度をクリアした会社たちの統一ブランドとして、世界市場の開拓を進めている。

今回は、ナイロンやポリエステルなど合成繊維長繊維糸の仮撚加工技術力が自慢の「カジナイロン」、123以上に及ぶ製造工程数で穿き心地の良さや型くずれしにくいシルエットを追求したスラックス専門ファクトリー「エミネントスラックス」、糸の紡績から縫製、染色までを一貫して行い、世界に数台の旧式吊り編み機を駆使するカットソー専業ファクトリー「谷繊維」の3社が初参加したのに加え、三陽商会の「サンヨーコート」をゲストブランドに迎えた。

「サンヨーコート」は、青森にある自社のコート専門工場(コートだけに特化した工場というのは珍しい)で作られたアイテムを発表。メンテナンスまで行って長く使える「100年コート」や青森の原料だけで作られた防水性の高い「青森ダウン」を発表した。

また、今回は、「谷繊維」の廃棄素材をアップサイクルした製品、「内田染工場」のストック品を集めて製品染めして提案する新しいアイテムなど、サーキュラーエコノミーに着目した新しい取り組みも行った。

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 JQUALITY
ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 JQUALITY

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 JQUALITY

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 JQUALITY

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 JQUALITY

一般財団法人日本皮革産業連合会のサポートによる日本製または日本製の革を使った靴や革小物のブランドが出展する「ジャパン・レザー・ショールーム」も継続して参加しているが、今年は「エーレザー」、「エイチ・カツカワ」、「リーガル シュー&カンパニー」、「シス クー・ド・フードル」、「ユードット」、「ユハク」の6ブランドが参加。

今回、初出展となる「エーレザー」は、原料から製造まですべて日本製で、日本の軟水で染めることで柔らかく仕上がり、0.6㎜まで薄い仕上げができるため軽量化も可能な耐久性の強いレザーを武器に、トータルファッションで展開。

また昨年、日本のレザーブランドで初めてサステナビリティのグローバル認証「B コープ」を取得した「エイチ・カツカワ」は、靴とサンダルの中間のようなアッパー部分をカットしたシューズなど、カジュアルで快適な靴を提案した。

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 A leather

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 A leather

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 A leather

Courtesy of:A LEATHER

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 A leather

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 A leather

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 Hカツカワ

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 Hカツカワ

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 Hカツカワ

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 Hカツカワ

そして、多種多様なワークユニフォームを手掛けるデザイン集団から生まれた「ハイドサイン」が、マイナス20度から40度の環境の中で快適さを提供するウェアのカプセルコレクション「ALL ZONE」を発表。そのコンセプトや素材開発について伝えるビデオインスタレーションとミニショー形式でプレゼンテーションを行った。

同ブランドはこれまでは東京ファッションウィークでコレクションを発表してきたが、今回初の海外進出で、世界に対して同社オリジナルの温調素材をアピールする。

コレクションは、デバイスを内蔵し温度に合わせ冷却機能と発熱機能を調節できるハイブリットなアウターウェアと、独自に調温を繰り返す最新素材で製作したインナーウェアで構成されている。

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 ハイドサイン

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 ハイドサイン

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 ハイドサイン

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 ハイドサイン

フィッシングメーカー「DAIWA」を母体に、廃棄漁網からの再生ファブリックをはじめとするリサイクル素材を使用したコレクションで知られる「D-VEC」。「ピッティ・ウオモ」出展は9回目を迎え、存在感を確立している。

今回の展示ではサステナブルへのこだわりを強化しつつ、見た目はラグジュアリー感が漂う、まさに今のトレンドにマッチした新作を発表した。

表面は尾州のウール、内側にはウインドストッパーのフィルムを張り、非フッ素で仕上げたコートや、表はリサイクルナイロンを使用し、内綿もリサイクルポリエステルを使用したゴアテックスのジャケットなどが登場。

また廃棄漁猟使用というオリジンを物語るような、水の流れの中にブランドのDの文字が浮き上がるオリジナルプリントも使われている。これはデジタルプリンティングにより水の使用を抑えているのもポイントだ。

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 D VEC

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 D VEC

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 D VEC

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 D VEC

ピッティ ウオモ 2025秋冬 第二弾 D VEC

取材・文/田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。

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ファッションレポート(2025年1月)ピッティウオモ特集
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