ピッティウオモ2026 |秋冬の最新トレンドを徹底解説 #2

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2026年1月13日から開催中の、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。

取材は現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。

ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。


2025年1月13日から16日まで、第109回「ピッティ・イマージネ・ウォモ(以下ピッティ・ウオモ)」が、フィレンツェのフォルテッツァ・ダ・バッソで開催された。

今回の「ピッティ・ウオモ」の流れの一つとして、前回以上に、日本勢の躍進が続いていることが挙げられる。

日本発の「背広散歩」が初日に開催されたり、ゲストデザイナー、大月壮士による「ソウシオオツキ」と、スペシャルイベントとして小塚信哉による「シンヤコヅカ」がショーを行っただけでなく、出展ブランド達も日本ブランドがますます充実していた(ショーの解説は「ピッティ・ウオモ」第4弾を参照)。

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出展ブランドは初登場から、知名度を確立しているお馴染みのブランドまで様々だ。そんな背景には、上質で丁寧なモノづくりに、テクノロジーを駆使した機能性が加わった日本ブランド達のアプローチが、伝統を見つめなおしつつそこに快適さや機能をミックスするという今のトレンドにマッチしていることもあるのかもしれない。

まずは前出の「シンヤコヅカ」とのコラボレーションを含むアイテムで初出展した土屋鞄製造所。ショーにおいても2つのバッグが登場したほか、カードケースとショルダーバッグのコラボレーションラインも展示。

pitti-uomo-report-january-2026-02 土屋鞄3

また、レザーに注力して様々なアイテムを展開する「エーレザー」とのコラボによる、ライダースジャケットをモチーフにしたランドセル「ランドライダー」も発表された。

その他、同社の主力商品であるランドセルを高級レザーで仕上げたラインや、ミニサイズのシリーズを展示して、大人が持つファッションバッグとしてのランドセルを提案した。

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また、アシックス商事は「アシックスウォーキング」で初の参加となった。スニーカーや「オニツカタイガー」ではすでに世界的に知名度が高い同グループだが、「ランウォーク7」をメインに、機能性と品格を兼ね備えたビジネスシューズを海外にもアピール。

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pitti-uomo-report-january-2026-02 アシックスウォーキング3

テクノロジーを駆使して快適な履き心地と歩きやすさを追求して作られる同社製品について、ソールに使用されているピースを分解して並べ、製造の仕組みや技術にフォーカスした展示を行った。

もう一つの初出展は、岐阜市と岐阜商工会議所、岐阜ファッション産業連合会の連携事業でワキタの「グレンオーバー」。

ファッションデザイナー、赤嶺幸生によって、80年代に人気を博した同ブランドをリバイバルし、国産の生地のみを使って、岐阜を中心とした日本国内で縫製している。

pitti-uomo-report-january-2026-02 グレンオーバー1

今回は「二面性」をテーマに、クラシックな素材に最新の素材や機能性を融合させた。

看板商品であるダッフルコート、およびそこから派生してトグルをディテールとして使ったダウンやカーディガン、軽くて蓄熱性を持つ生地を使用したトレンチコートやオーバーコートなど、ブランドのアーカイブを現代的にアップデートしたアイテムが揃った。

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今やお馴染みとなったメイド・イン・ジャパンの認証「Jクオリティー(J∞QUALITY)」を受けた工場ブランドによるブース展示は今回も継続。

こちらは「ピッティ・ウオモ」でもすでに知名度を確立しており、どのブランドも海外からの受注も順調に伸びているそうだ。

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今回はこれまでも参加してきた8ブランドに加え、ゲストブランドとして前回に続く三陽商会の「サンヨーコート」、さらにオンワード樫山の「J.プレスオリジナルス」が参加した。

またスパイバーの「ブリュード・プロテインファイバー」が初登場し、同社生地を使って「Jクオリティー」の参加ブランド達が制作したアイテムを展示した。

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さらに経済産業省が手掛ける日本製皮革製品を世界へ発信するプロジェクト「ジャパン・レザー・プロジェクト」のブースも復帰。今回初登場したのは「ターク」、「タァンネリル」、「テップ」。

パリで長年コレクションを発表しており、すでに実績のある「ターク」はデザイナーの森川拓野が国内生産レザーを使って、縄文土器やタトゥからのインスピレーションのエンブロイダリーをレザーに落とし込んだコレクションをデザインした。

100年以上の歴史を誇るタンナー、山陽のオリジナルブランド「タァンネリル」は野球用のグローブの革で作ったBGバッグをメインに展開。

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浅草のシューズブランド「レンド」から芯材を使わず作られた、軽さと着脱しやすさが魅力のブランド「テップ」は、海外でもすでに注目されているモカシンに加え、ブーツが初登場した。

pitti-uomo-report-january-2026-02 テップ2

また、これまでの出展で高評価を得た「エーレザー」はクラッキングレザー(アンティーク加工レザー)やシルバーのシリーズをメインに、ライダーズベストやフレアパンツ、フィットネスジャケットやトラックジャケットなどを発表した。

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取材・文/田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。

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