高身長こそオーダースーツがおすすめ!既製品との圧倒的な違いをプロにインタビュー
「ウエストに合わせると全体的にサイズが大きくなる」
「痩せ型でスーツをうまく着こなせない」
180㎝を超える高身長の人のなかには、スーツの着こなしにこんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。既製品のスーツは標準的な体型をベースにサイジングされているので、体型にクセがあるとどうしても合わない箇所が出てくるもの。
そんな方におすすめなのがオーダースーツ。オーダーなら自身の体型に合わせて仕立てられるので、すべてにおいてジャストフィットなのはもちろん、より足が長く見えたり、よりスタイリッシュに着こなせたり良いことづくめ。
この記事では、オーダースーツ専門店「FABRIC TOKYO日本橋」のコーディネーター・赤川圭さんにインタビュー。自身も182㎝と高身長で、既製品のスーツはサイズが合わず苦労したとのこと……。なぜ高身長の人は既製品だとサイズが合わないことが多いのでしょうか。高身長の人がスーツをかっこよく着こなす“コツ”とともに教えてもらいました。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1.高身長の多くは既製品のスーツだとサイズが合わない!?
高身長に限らず、既製品のスーツは標準的な体型をベースに作られているので、サイズが合わないことはよくある話。今回お話を聞いた赤川さんは……
「身長が182㎝で体重が65㎏。サッカーをやっていたので下半身がしっかりしているわりにはウエストが細いんです。お尻に合わせたサイズだとウエストがゆるくなってしまう。逆にウエストに合わせると、お尻が窮屈になってしまうんです」。
赤川さんみたいにスポーツ歴のある人はクセのある体型になってしまうため、多くの人が既製品のスーツのサイズ感に悩んでいるそう。
「あと、私がそうなのですが、痩せ型でかつ手足が長いのでジャケットの袖丈とパンツの丈が足りなくなってしまうんです。こういった高身長の方にも多くご来店いただくのですが、『既製品だと何を買ってもサイズが合わないですよね』という話になります」。
スーツには適正なサイズ感があり、体型のクセによってはどれだけ高級なスーツでもおしゃれに着こなせません。どんなスーツを着てもイメージ通りの着こなしができない高身長の方は、きっと心当たりがあるのではないでしょうか。
2.高身長の人がスーツをかっこよく着こなすポイント
スーツをかっこよく着こなすのに一番重要なのがサイズ感。どんなに洗練されたデザインのスーツでも、サイズが合っていないだけで台無しに……。そうならないために、スーツをかっこよく着こなすポイントをお聞きしました。
2-1.メリハリをつけたシルエットを意識する
スーツのサイズ感にはそれぞれの好みがあります。しかし、そのなかでも「メリハリの効いたシルエット」がスーツをかっこよく着こなすコツのひとつとのこと。
「身体の構造に合わせたシルエットがおすすめです。たとえば肩幅とバストが大きく、ウエストでくびれ、腰回りが大きいのが男性の一般的なシルエット。男性の場合は身体のラインが骨張っていたり、筋肉が付いていたりする方が多いですよね。なので、そういったシルエットを拾わない程度の余裕を持たせつつ、メリハリをつけて仕立てることでかっこよく着こなせるだけでなく、より足が長く見えたりするんです」。
ひと口にスーツといっても、サイズ感やシルエットによって見え方はさまざま。メリハリが効いたシルエットのスーツを着るだけで、視覚的に足が長く見えるなどのメリットがあるそうです。
「たとえば、私みたいに痩せ型の場合、メリハリをつけずに上から下まで一直線の細身のシルエットになってしまうと、ペラペラな感じになってしまう。そうではなく、メリハリをつけてあげるとスーツに表情が生まれ、スマートな着こなしができるんです」。
2-2.袖丈はペンギンのかたちにして少し当たるくらい
高身長の人のなかには、腕が長くて袖丈が寸足らずになる人もいるのではないでしょうか。かくいう赤川さんも腕が長く、既製品のスーツでは袖丈が足りなくなることもあるそう。
「袖丈は手首をペンギンのように直角にし、手の甲に袖丈が軽く触れるくらいが目安になります。手首の柔らかさも関係してくるので、あくまでも目安としてお考えください」。
2-3.着丈はお尻が8〜9割隠れるくらい
スーツをかっこよく着こなすうえで、ジャケットの着丈も重要な要素のひとつ。どれくらいの長さがベストなのでしょうか。
「高身長の方に限らず、着丈はお尻が8〜9割隠れる程度がベストです。なかには、お尻がほとんど見えているくらいの着丈を好む方もいらっしゃいますが、かっこよく着こなすためには8〜9割隠れるくらいを意識するのがおすすめです。逆に全部隠れるくらいだと、着られているような感じになってしまうので8〜9割を意識してください」。
2-4.パンツの丈は「ハーフクッション」
着丈や袖丈だけでなく、パンツの丈もこだわりたい要素のひとつ。パンツの丈には「ワンクッション」や「ハーフクッション」「ノークッション」などがありますが、よりかっこよく着こなすにはハーフクッションがおすすめとのこと。
ハーフクッションは裾が革靴にわずかにあたり、スラックスが少したわんでいる状態。足が長くすっきりとした印象を与えるので、多くの人がハーフクッションを好んでいるそうです。
3.高身長の人こそオーダースーツがおすすめ
既製品のスーツではイメージどおりに着こなせず、もどかしい思いもした赤川さん。そこでたどり着いたのがオーダースーツだったそうです。赤川さんいわく、高身長の人にこそオーダースーツがおすすめとのこと。その理由を教えていただきました。
3-1.結局は、値段も納期もそこまで変わらない
「既製品のスーツだとサイズが合わないのでお直しをお願いするのですが、たとえばジャケットの袖丈を伸ばすだけで2,000円弱ぐらい必要になってきます。サイズが合わないのは袖丈だけだけではないので、パンツの丈などほかにも2〜3ヶ所お直しをお願いすると、1万円ほどかかったりするんです」。
「それでいて、お直しにも限界があるので、たとえば袖丈だと1㎝プラスできるかできないか。お直ししたとしてもサイズが合わないんです」。
なんと。せっかく追加料金を払ってお直しをしても、なおサイズが合わないとは万事休す……。高身長の人は何を着てもかっこいいと羨ましがられがちですが、悩みが意外と多いとは知りませんでした。
「しかも既製品のいいところは、買ったら自宅に持ち帰ってすぐに着用できること。パンツの裾をお直しすることはよくありますが、それでも1週間くらいでできあがりますよね。でも、袖丈を伸ばすなど何箇所かお直しをお願いすると、完成までに2〜3週間くらいかかるんです」。
「1万円ほどのお直し代が必要になってくるだけでなく、2〜3週間も待たないといけないんだったらオーダーとそこまで変わらないんです。FABRIC TOKYOではスーツ1着38,000円からオーダーでき、納期は商品によって異なりますが4〜7週間ほど。それでいてジャストフィットのスーツを仕立てられる。高身長でスーツの着こなしに悩んでいる方はオーダーがおすすめです」。
3-2.オーダースーツなら豊富なデザインから選べる
素材や色、柄など、スーツにはさまざまなデザインがあります。既製品のスーツもデザインはさまざまありますが、「豊富なデザインから選べる」とはいったいどういうことでしょうか。
「前提として、スーツに限らず衣類はMサイズの数が一番多いんです。平均身長に合わせて在庫を抱えるので、一般的にはそういうお店が多いと思います。高身長の人だとLLサイズを着たりするのですが、そもそも抱えている在庫の数が少ないので、発売から時間が経っていると売り切れていることも多いんです」。
なるほど。ボリュームゾーンのMサイズなら在庫数も多くさまざまなデザインから選べる一方で、高身長向けのサイズだと売り切れている場合も多く、限られたデザインからしか選べないとのこと。そんな苦労があったなんて……。
「オーダースーツならサイズに関係なく注文できますからね。豊富なデザインから自分好みの素材や色、柄から選べる。たとえばFABRIC TOKYOでは、スーツ用の生地が300以上もあってそのなかから自由に選べる。オーダースーツなら選ぶ楽しさも味わえるんです」。
3-3.サイズが合っているのでよりスタイリッシュ
高身長の人は何を着てもおしゃれに着こなせる──これは一般論としてよくいわれること。しかしサイズが合っていなければ、いくら高身長の人でもおしゃれに着こなしているとはいえません。
スーツには適正なサイズ感があり、そのルールからはずれるとどんなに高額なスーツでもおしゃれに着こなしているとはいえないのです。
「オーダーなら自分の体型に合わせて作るので、高身長の方でもジャストフィットのサイズ感で仕立てられます。高身長の方がサイズの合ったスーツを着たら、よりスタイリッシュに変身できますよ」。
ただでさえ高身長の人はスーツ姿がかっこいいのに、オーダースーツなら自身のサイズにピッタリに仕立てられるので、それ以上にスタイリッシュに着こなせるとのこと。
「ジャストフィットのサイズ感でスーツを着ていると清潔感があって印象がよくなるだけでなく、そういう方の話していることって説得力が増しますよね。社内の人からも『印象が変わったね」『おしゃれなスーツだね』などと声を掛けられてコミュニケーションのきっかけにもなるでしょうし。よく『オーダースーツはいい仕事を運んできてくれる』ともいわれるんですよ」。
オーダースーツだと見た目がよくなるだけでなく、相手からの印象が良くなったりコミュニケーションのきっかけにもなったり。さまざまな要素がプラスに働くこともあるそうです。
4.高身長におすすめのオーダースーツ3選
顧客との重要な商談でも洗練した印象を与えられる一着。光沢感があって仕立て映えする生地なので、ビジネスシーンだけでなく結婚式などの冠婚葬祭でも活躍します。
「高身長の方に限らずおすすめのスーツ生地です。採寸時に店舗でご着用いただくサンプルのスーツもこちらのAUTHENTICなので、より完成後をイメージしていただきやすい点もおすすめする理由のひとつです」。
4-2.防シワ性とスマートさを両立「AUTHENTIC TRAVEL」
「AUTHENTIC TRAVEL」は復元力の強いプンタウールを採用することで、シワになりにくいのが特徴です。
「持ち運びに便利なだけでなく、ほかのウール100%よりも生地にハリコシがあるので、体のラインをより直角的に演出できます。柔らかい生地では出ないきれいなラインが出るので、高身長の方が着たらよりスタイリッシュに着こなせるはずですよ」。
こちらの「AUTHENTIC TRAVEL」は、WEBマガジン『HOUYHNHNM(フイナム)』の公式YouTubeチャンネルでご紹介いただいています。あわせてご覧ください。
4-3.上品な光沢感が特徴「CANONICO PREMIUM WOOL」
世界の名だたるハイブランドや高級テーラーからの信頼も厚いカノニコ。こちらのCANONICO PREMIUM WOOLは定番のイタリアンウールを用いることで、品のある上品な光沢感が特徴です。
「AUTHENTIC TRAVELと違って柔らかい生地なのですが、上質なイタリア生地なので出てほしいラインが体に沿ってきれいに出るんです。なので、メリハリの効いたシルエットのスーツを仕立てるのにはぴったり。個人的にもかなりおすすめの生地です」。
CANONICO PREMIUM WOOL
イタリア生地らしい華やかさを持つCANONICO PREMIUM WOOLは、普段のビジネスシーンではもちろん、パーティーシーンでもおすすめできる万能スーツです。
5.高身長こそオーダースーツがおすすめ!FABRIC TOKYOなら1着38,000円からオーダー可
FABRIC TOKYOでは工場とカスタマーを最短ルートでつなぐことで、中間コストをカットした結果、1着38,000円からスーツをオーダーできます。採寸に必要な時間はおよそ30分。その後はECサイトから好きな生地を選んでオーダーするだけなので、「店舗で採寸したら買わないといけない」という不安もいっさいありません。
オーダー初心者の方にも多くお越しいただいております。お気軽にお越しください。お待ちしております。