結婚式のスーツにベストはあり?なし?メリットから着こなし方までご紹介!

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結婚式のようなフォーマルな場面でどうコーディネートするべきか……。いざとなると迷うところですよね。

普段スーツを着慣れていない人にとっては、結婚式の服装の基本的なルールすら分からないこともあるかもしれません。

結論としては、結婚式にベストを着用するのはあり。なかでも、「襟がないシングルベスト」を組み合わせるコーデがおすすめです。ベストを合わせることで、ファッション面だけでなく機能面でもさまざまなメリットがあります。

この記事では、ベストを着用することのメリットやベストの着こなし方などを解説していきましょう。

この記事を監修した人ファブリック トウキョウ

オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。

1. スーツのベストとは?

ベストには国別に呼び方があります。主にイギリスとフランスで発展したことから、

・英語圏では、「ベスト(vest)」
・フランス語では、「ジレ(gilet)」

という名称が一般的です。イギリスでは、「ウエストコート」と呼ばれることもあります。日本では明治期にベストが入ってきてからしばらく「チョッキ」と呼称していましたが、現在では「ベスト」や「ジレ」と呼ぶようになっています。

ベストはもともと、中世期のヨーロッパでメジャーな男性用上着であった「ダブレット」から発展しました。タブレットとは、首から腰の辺りまでからだに密着して覆う上着のこと。1650年頃に丈がどんどん短くなり、現在のようなかたちになりました。

当時のイギリス国王チャールズ2世が発出した「衣服改革宣言」により、上下のスーツにベストを組み合わせた「スリーピーススーツ」が国民服となりました。そのスタイルが現在でも継承され、スリーピーススーツは「英国風」として親しまれています。

【MEMO】

スリーピーススーツとは、ジャケット、ベスト、スラックスの3つを同じ生地で仕立てたスーツ一式のことをいいます。礼装時にはスリーピーススーツを着用することが一般的です。

2. 結婚式でベストを着るメリット

「ベストを着なくてもスーツさえ着ていれば大丈夫かな?」
「ベストはおしゃれのためだけでしょ……」

ベストにこんなイメージを抱いている人もいるのではないでしょうか。しかし、結婚式にベストを着ていくメリットはたくさんあります。具体的なメリットをご紹介します。

2-1. フォーマルな印象になる

ベストはもともと防寒のために着用されていました。しかし、次第に豪華な刺しゅうや色彩が施されたことで、スーツスタイルをよりドレスアップするアイテムとして進化してきました。

その機能は今も受け継がれていて、スーツにベストを足すことにより全体的に華やかかつ格調の高いスタイルになります。結婚式のようなフォーマルな場のスーツスタイルにもぴったりです。

2-2. スタイルがよく見える

ベストの起源となった「ダブレット」はもともと騎士の防寒具として着用されていました。その後、より男性らしいスタイルに見せるために胴部分を絞る形に進化し、これがのちのベストにも受け継がれています。

ベストは腹回りを絞るだけでなく、Vゾーンのシルエットによってよりスタイルを良く見せられます。細身の人はVゾーンが浅いベストを選べば胸板が厚く見えますよ。体格がしっかりしている人は、Vゾーンが深いベストを着用することで、すらっとしたスタイルに見せられます。

【MEMO】

Vゾーンとはベスト正面のネクタイがかかる、Ⅴ字に開いている部分のこと。スタイルに合わせてVの部分の切れ込みが深いベストを選ぶと、よりスタイリッシュに見せられます。

結婚式でベストを着て
“おしゃれ”に着こなしたい方はこちら

2-3. ジャケットを脱いでもOK

結婚式のようなフォーマルな場では、どんなに暑くても基本的にジャケットを脱ぐのはNGです。

ところが、ベストを着用していればジャケットを脱いでも問題ありません。ベストは暑さ対策として重宝します。

2-4. 防寒対策にぴったり

一方、ベストは寒いときの防寒対策としても有効です。

セーターよりもフォーマルな印象を与えるベストは、おしゃれと防寒対策を両立できる優れたアイテムなのです。

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3. 結婚式にぴったりなベストの選び方

ひと口にベストと言っても、襟の「あり・なし」や「シングル・ダブル」などさまざまな種類があります。どのようなベストが結婚式にぴったりなのか見ていきましょう。

3-1. 初心者は「襟なし」のシングルベストを!

ベストには主に、下記の4つの種類があります。

  • 襟ありシングルベスト
  • 襟なしシングルベスト
  • 襟ありダブルベスト
  • 襟なしダブルベスト

襟のありなしは、V字部分の開放部分にジャケットと同じような襟が付いているかどうか。シングルベストはボタンが1列で、ダブルベストはボタンが2列ついた仕立てのことを言います。

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(左)襟なし (右)襟あり

この4つのタイプのうち、初心者にもおすすめの結婚式用ベストは「襟なしシングルベスト」です。もっともオーソドックスなデザインで、ジャケットやパンツと合わせやすいのが特徴のひとつ。他に細かなコーデを考える必要なく、TPOに合ったスタイルを簡単に演出できます。

3-2. 色はグレーがおすすめ!

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結婚式では主に黒かネイビー、グレーのスーツを着用します。グレーは黒やネイビーと相性が良く、落ち着いたトーンのスーツにグレーのベストを加えるだけで華やかさが増します。グレーのスーツにグレーのベストを合わせてもシックでおしゃれな装いになります。

さまざまな色のジャケットに合わせられる使い勝手のいいカラーなので、まずはグレーのベストを検討してみてくださいね。

結婚式の時間帯や天候に合わせてトーンを変えるのもあり。明るい時間帯に明るめのトーンのグレーベストを着用すると、よりオシャレ映えのする装いになりますよ。

【MEMO】

ベストは必ずしもスーツと同じ色である必要はありません。スーツやジャケットとは違う生地やカラーで仕立てたベストのことを「オッドベスト」といいます。オッドベストによって全体の印象にアクセントをつけられます。

4. 結婚式で着用する際に心がけたいベストの「マナー」と「着こなし方」

スーツと同じように、ベストにも着用するときのマナーがあります。結婚式でベストを着るときに覚えておきたいマナーや着こなし方を見ていきましょう。

4-1. 1番下のボタンは開けたままにする

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スーツ着用時、1番下のボタンを開けるのは広く知られていますよね。ベストを着るときも1番下のボタンは開けておきましょう。これを「アンボタンマナー(アンダーマナーボタン)」といいます。一番下まですべてボタンを留めてしまうと、シワが寄った状態になる可能性があります。

スーツのボタンについては「スーツのボタンの正しい留め方とは?種類によってマナーが違うので要注意!」で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。

【MEMO】

「アンボタンマナー(アンダーマナーボタン)」は、イギリスで広まったマナーの1つです。一番下のボタンは「飾り用」と考えておくといいでしょう。

4-2. シャツの襟先をベストの下に隠す

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シャツの襟先が見えてしまうと全体的にだらしなく見えてしまうので、ベストの下に隠れるように調整しましょう。襟先が隠れることでシルエットがすっきりします。

襟先を隠すには、比較的襟の開きの大きいタイプのシャツをあわせることがポイント。「ワイドカラー」や「ホリゾンタルカラー」などの襟型がおすすめです。ワイドカラーは襟の角度が100~140度と大きく開いているタイプ。ホリゾンタルカラーは襟の角度がさらに大きく、ほぼ「水平」で180度に近いタイプの襟型のことを言います。

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(左)ワイドカラー、(右)ホリゾンタルカラー

4-3. 尾錠(びじょう)ベルトに頼りすぎない

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ベストの背面には腰回りを調整するための「尾錠ベルト」が付いていることがあります。しかし、実際に腰回りの調整に使用するとシワになったり、全体的によれてしまったりすることも……。

尾錠ベルトで調整する必要のないジャストサイズのベストを選ぶように心がけましょう。

4-4. サスペンダーを使ってパンツのウエスト位置を調整する

ベストを着用すると、ネクタイやシャツの裾、ベルトのバックルなどが重なり合い、腰回りにボリュームが出てしまうこともあります。

そこでおすすめなのがサスペンダーです。腰回りをスッキリ保ったままパンツのポジションを固定できるため、ベストをすっきり着こなすにはサスペンダーが非常に便利。肩口からパンツを吊ることで、ベルトと比べてパンツの折り目がはっきり出やすいのも大きなメリットです。

4-5. ジャストフィットのベストを選ぶ

ベストはジャストフィットでないと、腹回りがよれたり肩回りが浮いたりしてしまい、不格好になってしまいます。内側でよれるとジャケットのシルエットも崩れてしまうので、全体的にもっさりとした雰囲気になりがちに。

ベストの丈でベルトが隠れるかどうか確認しましょう。また、袖口のアームホール部分や肩回り、脇腹のラインがぴったりかどうか確かめることも大切です。

5. 結婚式におすすめのベスト4選

結婚式にベストを着ていきたいけど、1着も持っていない……。そんな人は、ぜひベストも含めたコーディネートを検討してみてくださいね。

ここではオーダースーツ専門店の「FABRIC TOKYO」のおすすめベストを4つご紹介します。

5-1. AUTHENTIC

AUTHENTIC

AUTHENTICの特徴のひとつは生地の「艶」。オーストラリア産のSUPER110'sという良質なウールを天然水で染色し、生地に織り上げています。

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「AUTHENTIC」は岐阜県大垣市の工場で、糸から生地まで一貫して生産されている王道のスーツです。オーストラリア産の上質なウールを使っているので、上品な艶のある仕上がりになっているのもポイント。

生地にする前の糸を染める「先染め」を採用することで、発色ムラのないきれいな光沢を放ちます。結婚式などのフォーマルなシーンでも通用するスタイリッシュな仕上がりとなっています。

5-2. FABRIC TOKYO MODEL X

FABRIC TOKYO MODEL X

毎日着るものだからこそオーダーしていただきやすいよう、中間流通を省き、この価格を実現しました。

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「FABRIC TOKYO MODEL X」は、ビジネスシーンやフォーマルシーンなど、どんな場面であっても現代のライフスタイルにフィットすることを目指して作られたスーツです。

生地にはウールにポリエステルを混紡した素材を採用。ウール本来の機能性だけでなく、ポリエステルの持つ耐久性や防シワ性能を組み込んだ使い勝手の良さがウリです。

スタイリッシュなフォルムなので、結婚式などのパーティーシーンでも活躍できます。

5-3. EASY CARE WOOL

掲載の商品は販売を終了しました。

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その名の通り、通気性や機能性を重視したスーツモデルです。夏には涼しく冬には温かいウールと、耐久性の高いポリエステルの混紡となっており、両者の強みを兼ね備えた機能性の高さが特徴です。

ウォッシャブル仕様なので、手洗いであれば家庭洗濯も可能となっています。

5-4. KUZURI PREMIUM SILK WOOL

KUZURI PREMIUM SILK WOOL

ウールにシルクを贅沢に混ぜ合わせた素材でドレッシーな佇まいが魅力です。また、シルクは上品な光沢以外にも温度調節機能を持つ天然素材で、暑い日には冷たい触感が心地よく、寒い日には保温効果もあります。

¥ 33,000
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古くより繊維産業の栄えた愛知県一宮市で100年以上続く老舗が「葛利(くずり)毛織」。手織りに近い風合いの毛織物を作り続ける「葛利毛織」は、海外ブランドとのコラボも多い日本有数のメーカーです。

そんな「葛利毛織」とFABRIC TOKYOがコラボして誕生した「KUZURI PREMIUM SILK WOOL」は、ウールとシルクをぜいたくに混ぜ合わせたドレッシーなたたずまいが魅力。シルクは見た目が上品なだけでなく、通気性や保温性に優れているので、機能面で使い勝手が良い点も魅力です。

6. FABRIC TOKYOで、結婚式の装いを一式揃えませんか?

結婚式のようなフォーマルシーンでは、簡単かつドレッシーにコーディネートできるベストがぴったりです。気軽にジャケットが脱げたりスタイルが良く見えたりと、ベストには数多くのメリットがあります。

ベストを上手に着こなすには、自分の体型に合ったジャストなサイズ感が何よりも重要。せっかくベストを着用しても、サイズが合っていなければだらしない印象を与えてしまう可能性があります。ジャストサイズのベストを選ぶためにも、オーダーがおすすめです。

FABRIC TOKYOではさまざまなデザインのベストが揃っているので、気になる人はぜひ一度、検討してみてくださいね。

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