
【ほぼ同じ!】カッターシャツとワイシャツの違いとは?着こなしのポイントやおしゃれコーデ7選
おもに西日本でよく耳にする「カッターシャツ」。なかには、カッターシャツとワイシャツの違いを知らない人もいるのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、カッターシャツとワイシャツはほぼ同義で使われます。ただし、地域によっては使い分けすることもあるため、それぞれの違いをしっかりと把握しておきたいところ。着こなしのポイントやカッターシャツのおしゃれな着こなしとともにご紹介します。

この記事を監修した人鈴木 日出海|ANSWER 編集部
店舗での経験を経て、現在ANSWERの記事作りを行っています。 店舗ではビジネスウェアのルールや着こなしをわかりやすく伝えるのが得意でしたので、ANSWERの記事でもわかりやすさを重視しています。 趣味は70年代のロックを聴くこと。
1. カッターシャツとは?
「そもそもカッターシャツって何?」
「カッターシャツとワイシャツの違いってあるの?」
カッターシャツという言葉は聞いたことがあっても、このような疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。理解を深めるため、まずはカッターシャツの語源から解説します。
1-1. 西日本では「ワイシャツ=カッターシャツ」
「カッターシャツ」はおもに西日本で使われる表現で、いわゆるワイシャツと同じ意味で用いられます。一方、東日本では「カッターシャツ」は使わずワイシャツ、シャツなどと呼びます。
1-2. カッターシャツの語源は「勝った!」
なぜ、西日本ではワイシャツのことを「カッターシャツ」と呼ぶのでしょうか。はじまりは、スポーツメーカーである美津濃(現在のミズノ)が1918年に襟付きのシャツを「カッターシャツ」として販売したことにあります。
当時、美津濃ではスポーツ時に着用する襟付きのシャツを売り出そうと考えていました。創業者・水野利八氏は野球観戦が趣味で、自身が応援する野球チームが勝った際に観客が「勝った!勝った!」と喜ぶ姿からヒントを得て、「カッター(勝った)シャツ」と名付けて売り出すことにしたそうです。
ミズノが大阪に本社があることから(現在は東京にもあり)、おもに西日本で「カッターシャツ」の名称が広がったと言われています。FABRIC TOKYOの店舗で働くコーディネーターいわく、「関西だけでなく九州でもカッターシャツとおっしゃる方が多かった」とのこと。みなさんの地域は「カッターシャツ」といいますか?
1-3. 学生服の下に着るのが「カッターシャツ」
「カッター(勝った)シャツ」は、その名のとおり縁起が良いものとして学生たちのあいだでトレンドになりました。
結果として、学生服のインナーとして着るシャツを「カッターシャツ」と呼び、スーツのインナーとして着るシャツは「ワイシャツ」と呼び分けるエリアもあるといわれています。
2. ワイシャツの語源
次にワイシャツの語源についても紹介します。おもに2つの説がありますので、ここでしっかりと確認しておきましょう。
2-1. ホワイトシャツ説
ワイシャツの語源は諸説ありますが、「ホワイトシャツ(White Shirt)」のネイティブな発音がなまって「ワイシャツ」になったという説がもっとも一般的です。
「ホワイトシャツ…ホワイシャツ…ワイシャツ」
最近では「ワイシャツ」という言葉そのものがあまり使われなくなってきていて、「ドレスシャツ」と呼ばれることも増えてきました。
2-2. 襟の形が「Y」説

ホワイトシャツ説のほか、襟の形が「Y」に近いことから「ワイ(Y)シャツ」と呼ばれるようになったという説もあります。
Tシャツは同じようにシルエットが「T」に見えることからTシャツと呼ばれています。一方で、陸軍が「トレーニングシャツ(Training Shirt)」として着ていたことから、その頭文字をとって「Tシャツ」と名付けられたという説もあります。
3. カッターシャツ(ワイシャツ)をおしゃれに着こなすコツ
ここからはカッターシャツをおしゃれに着こなすコツを紹介します。同じカッターシャツでも、ポイントを押さえるだけでおしゃれに着こなせるので参考にしてくださいね。
3-1. サイズ感

カッターシャツをおしゃれに着こなすうえで何よりも重要なのがサイズ感。サイズ感が合っていないだけで、せっかくのおしゃれなカッターシャツも台無しに……。
たとえば首まわりはボタンを全部閉めたときに指1本入る程度が目安といわれています。また、袖丈は腕を下方向にだらんと伸ばしたときにジャケットの端から1〜2㎝出るくらいがベター。
カッターシャツの適正なサイズ感については、「ワイシャツのサイズ感の目安は?オーダースーツ専門店が詳しく解説!」で紹介しています。合わせてご確認ください。
3-2. 襟
カッターシャツを買うときに気をつけたいのが「襟」の形。襟にはさまざまなデザインがあり、シーンによってはふさわしくない襟もあります。
ビジネスウェアのオーダー専門店「FABRIC TOKYO」では12種類の襟から自由にセレクトできます。定番のワイドカラーやボタンダウンはもちろん、スタンドカラーやドゥエボットーニ(+1,000円)、ウイングカラー(+1,500円)などもラインアップしています。
3-3. 色合わせ

カッターシャツ単体ではなく、スーツやネクタイなど全体のバランスを考えたコーディネートをする必要があります。スーツとカッターシャツ、ネクタイの3点をコーディネートするとき、柄を数値化して合計が「2柄」におさまるようにコーディネートすると失敗しにくいのでおすすめ。
- 無地:0柄
- 控えめな柄:0.5柄
- しっかりした柄:1柄
たとえば無地のスーツ(0柄)の場合、シャツとネクタイはどちらもしっかりとした柄(1柄)を選んでもOK。反対に、しっかりとした柄のスーツ(1柄)の場合、シャツとネクタイで合わせて1柄になるようにするのがベターです。
もちろん、必ず2柄におさまるようにコーディネートする必要はありませんが、柄が増えるとその分、コーディネートの難易度が上がることも覚えておいてくださいね。
3-4. インナー
カッターシャツによっては、インナーが透けてダサい着こなしになってしまうこともあります。白いインナーが定番ですが、じつはもっとも透けないと言われているのは「ベージュ」のインナーです。
とはいえ、カッターシャツによってはベージュでも透けてしまいます。FABRIC TOKYOでは100種類以上のシャツ生地をラインアップしていて、なかでも透けにくいのは「EASY CARE」。インナーが透けないカッターシャツを探している人は、「EASY CARE」を検討してみてくださいね。
4. カッターシャツのおしゃれコーデ7選
最後にカッターシャツのおしゃれコーデを7例ご紹介します。誰でもすぐにマネできるコーデなので、参考にしていつものスタイルをワンランクアップさせてくださいね。
4-1. ホワイトシャツ

どんなコーディネートにも合わせられる白のカッターシャツ。ほかと少しでも差をつけたい場合は、ネクタイをアイキャッチにするのがおすすめ。ニットタイでこなれ感を出してみるのもありですよ。
4-2. ロンドンストライプ(黒)

おしゃれなロンドンストライプのカッターシャツ。一見、カジュアルな印象がありますが、チャコールグレーの無地スーツに合わせることで、全体的に落ち着いた雰囲気にまとまっています。
4-3. サックス無地

暖色系のブラウンスーツに合わせたのは、寒色系のサックス無地カッターシャツ。さらに暖色系のオレンジネクタイを合わせれば、モダンで大人なスーツスタイルの完成です。
4-4. ジャージーシャツ

ネイビーのスーツにサックスのシャツを合わせた定番コーデ。ジャージー素材で吸水速乾性に優れたカッターシャツなので、暑い夏でも爽やかに過ごせるのが魅力です。
4-5. ロンドンストライプ(ネイビー)

グレーブルーのスーツに合わせたのは、ロンドンストライプのネイビーシャツとサックスブルーのネクタイ。全体をブルー系で統一しているので、まとまりのあるスタイルに仕上がりました。
4-6. 半袖シャツ

グレーのチノパンに、半袖のカッターシャツを合わせました。光沢のあるチノパンなので、どんなビジネスシーンにも対応可能。夏に取り入れたい爽やかおしゃれビジカジスタイルです。
4-7. カラーシャツ(ライトグレー)

ブラウンチェックのスーツに合わせたのはライトグレーのカッターシャツ。カジュアルになりがちなチェックのスーツですが、ニュアンスカラーのカッターシャツを合わせることで誠実な印象に仕上がりました。
5. FABRIC TOKYOならおしゃれなカッターシャツをオーダーできる
カッターシャツは西日本、おもに関西地方で使われていて、ワイシャツとほぼ同じ意味を持ちます。なかには、学生が学生服のインナーとして着るシャツをカッターシャツと呼ぶエリアもあるそうです。
おしゃれに着こなすには、サイズ感はもちろん、色柄の合わせ方やインナーにも注意をする必要があります。サイズ感に自信がない場合や、既製品のカッターシャツではサイズが合わない場合はオーダーがおすすめです。
ビジネスウェアのオーダー専門店「FABRIC TOKYO」では、おしゃれなカッターシャツが1着6,500円からオーダーできます。まずは一度、お気軽に店舗にお越しください。お待ちしています。

FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。シャツはもちろん、スーツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
1.スマホでオーダー
店舗で採寸したサイズデータはオンライン上に保管されます。その後はPCやスマホからいつでもオーダーできます。「採寸したら買わないといけない」という心配も必要ありません。
2.シャツが1着6,500円〜
「FABRIC TOKYO」では中間業者を介すことなく最短ルートで工場とお客さまをつなぐことで、品質にも妥協することなく、シャツ1着6,500円から体験できるオーダーメイドを実現しています。
3.お届けから50日間は無料でお直し
着心地やサイズ感に違和感がある場合は、お届けから50日間は無料で1回までサイズのお直しをさせていただきます。オーダー初心者でも安心してオーダーできます。
「FABRIC TOKYO」のカスタムオーダー商品をご購入いただくには、採寸とサイズ登録が必要です。採寸にかかる時間は約30分。「まずはサイズ登録だけして、家でじっくり商品を検討したい」というご要望も承っております。
首都圏や関西エリア、名古屋、福岡にも店舗がございますので、お気軽にお近くの店舗までお越しください。