【立ち襟が特徴!】ウイングカラーシャツとは?ネクタイの合わせ方や着こなしを解説
フォーマルな装いに欠かせないウイングカラーシャツ。「着る機会が少ない」「普通のネクタイでは着用できない」などの理由で、コーディネートの難易度が高いイメージがあるかもしれません。
結婚式などを控えた人のなかには、どんなシャツで、どう着こなすのが正しいのかわからずに、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、ウイングカラーシャツの特徴や種類、ネクタイのおしゃれなコーデ方法、着こなし方などを紹介します。
ウイングカラーシャツをかっこよく着こなして、晴れの舞台にふさわしいおしゃれを楽しんでくださいね。
この記事を監修した人鈴木 日出海|ANSWER 編集部
デザイナーズブランドからビジネスウェアまで、10年以上の接客経験を経て、現在ANSWERの記事を執筆。 わかりやすさを大切にしています。 趣味は70年代のロック。
1. ウイングカラーシャツの特徴
ここではウイングカラーシャツの特徴について紹介します。まずは一般的なシャツとの違いをしっかりおさえておきましょう。
1-1.襟
ウイングカラーシャツとは、首を囲むように襟が立ち上がり、襟先だけが前に折れた襟型のシャツのこと。襟先の折り返しが鳥の翼のように見えることから、「ウイング(=翼)」と名付けられました。
ウイングカラーシャツの歴史は古く、イギリスのアスコット競馬場で貴族が正装に用いたことから流行したとされています。現在もフォーマルな場にふさわしいシャツとして、広く愛用されています。
結婚式や披露宴などに着用されることが多く、華やかな装いが似合うフォーマル向けのシャツです。主に新郎や主賓が着用しますが、参列するゲストが着ることもあります。
最近では、ワンランク上のおしゃれをアピールできるアイテムとして、結婚式の二次会で着用するゲストも増えています。
1-2.前立て
ウイングカラーシャツに欠かせないディテールが、「フライフロント(比翼仕立て)」。シャツの前立てを二重にして、ボタンが見えないようになっている仕様です。
フォーマルシーンにおいては、できる限り装飾をしないという考え方が根底にあり、ウイングカラーシャツにもその考えが反映されています。
FABRIC TOKYOではお好きなシャツ生地を選んで、ウイングカラーにカスタマイズ(+1,500円)できます。その際、前立てをフライフロント(比翼仕立て+2,000円)にするようにしてください。
1-3.袖口
袖口は折り返しで二重になっているダブルカフスの仕様が多く、別売のカフスボタン(カフスリンクス)をつけて固定します。
通常のシャツの袖口でもOKですが、ウイングカラーシャツにはよりドレッシーな仕様になるダブルカフスがおすすめです。またダブルカフスのボタンは白蝶貝のボタンが基本です。
2. ウイングカラーシャツ3つの種類
ウイングカラーには3つの種類があり、着用するシーンによって使い分けます。
基本的にはどの種類を選んでも問題ありませんが、ドレスコードが決まっていることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
2-1. 【プレーン(プリーツなし)】最もスタンダードなスタイル
「プレーン(プリーツなし)」は、胸部分にプリーツなどがないシンプルなデザインで、最もスタンダードなタイプのウイングカラーシャツです。
装飾が付いておらず、一般的なシャツとの違いは襟と比翼の仕立てのみで、スーツとの相性もよく爽やかな印象があります。
スーツ以外にも、昼間の正礼装であるモーニングコートに合わせるのがおすすめです。
昼間に着用する、最も格式の高い正礼装です。元々は貴族の朝の散歩服で「Good Morning(グッドモーニング)」が語源。ジャケットの前裾が半月を描くようにカットされたデザインが特徴的で、ベスト、縦縞のパンツ(コールパンツ)、縞のネクタイを合わせるのが基本のスタイルです。主に結婚式の新郎や新婦の父親、叙勲(じょくん)の受章者などが着用します。
2-2. 【ヒダ胸(プリーツあり)】タキシードにおすすめ
「ヒダ胸(プリーツあり)」は、シャツの胸部分にプリーツが施されたデザインです。「プリーツなし」と比べると華やかな印象で、夜間の正礼装であるタキシードなどに合わせるのがおすすめです。
ドレスコードで「ブラックタイ」と指定されている場合は、タキシードを着用するのが正解です。
夜の正礼装です。ジャケットは、ショールカラーと呼ばれる角のない襟と、2つのボタンを合わせて留める拝みボタンが特徴。パンツはジャケットと共布でサイドに側章と呼ばれるラインが入っているものが正式とされています。ベルトではなく、サスペンダーをするのが一般的です。
2-3.【イカ胸】燕尾服(えんびふく)におすすめ
「イカ胸」は、主に礼服用として作られたウイングカラーシャツのこと。シャツの胸部分に、芯地を入れて糊で固めた「胸当て」があるのが特徴です。
胸当ては、首の後ろで結んでシャツの上から垂らされており、胸の真ん中の勲章(くんしょう)をしっかり止めるためにあります。胸当ての形状から「するめ」「いか」などと呼ばれ、のちに「イカ胸」の名称が定着しました。
夜の正礼装で、別名「イブニングコート」とも呼ばれます。ジャケットが燕(つばめ)の尾のように長く垂れ下がっているのが特徴です。ドレスコードを「ホワイトタイ」と指定された場合、燕尾服を選びます。
3. ウイングカラーシャツの色は「白」が基本
ウイングカラーシャツの色は「白」が基本です。白はフォーマルを象徴する色であり、スーツはもちろんのこと、燕尾服(えんびふく)やタキシードとも合わせられる万能な色です。基本的には白を選んでおけば間違いありません。
一方で、色で遊びたい場合は、着用シーンに気をつけましょう。2次会などのカジュアルな式典なら自由度が高いので、白以外の色を合わせてもOKです。ただしダークネイビーやブラックといった暗めの色は、夕方以降に着用するのが好ましいとされているので、時間帯にも注意が必要です。
4. ウイングカラーシャツに合わせるネクタイは?
立ち襟のウイングカラーシャツは、形が崩れてしまうため普通のネクタイでは着用できません。どんなネクタイを選べばいいのでしょうか。ウイングカラーにおすすめの2つのネクタイを紹介します。
4-1. 蝶ネクタイ(ボウタイ)
蝶ネクタイは、世界中で使用されている蝶結びのネクタイです。英語では「ボウタイ」とも呼ばれています。主にタキシードや燕尾服を着用する際に使用されるネクタイで、モーニングコート以外の礼装で使用できます。
フォーマルアイテムのひとつですが、色柄が豊富になったこともあり、最近ではカジュアルな装いのアクセントとして活用するのも密かなブームになっています。
4-2. アスコットタイ
アスコットタイは、19世紀の英国で誕生しました。競馬場に集まる上流階級の人々が、モーニングコートに合わせるネクタイとして身につけたのがはじまりです。
幅広のセミ型ネクタイで、普通のネクタイよりも華やかな装いが特徴。上品なアクセントとして、ストールやスカーフの代わりに使用できます。
現在ではモーニングコートだけでなく、タキシードやスーツ、ジャケットスタイルでも活用されることがあります。
5. 【シーン別】ウイングカラーシャツの着こなし方
FABRIC TOKYOがおすすめするウイングカラーシャツの着こなしを、シーン別に紹介します。その場にふさわしいアイテムと合わせれば、ワンランク上のおしゃれな着こなしが完成します。
5-1. 結婚式で新郎におすすめ
結婚式で新郎におすすめなのが、明るいグレーのスーツに蝶ネクタイを合わせたコーディネート。結婚式の主役である新郎らしく、明るい色味で爽やかにまとめています。
黒のフォーマルな蝶ネクタイを合わせることで、格式高い雰囲気を兼ね備えているのもポイント。黒、白、グレー3色のカラーバランスも品のいい印象です。
5-2. 披露宴で新郎におすすめ
披露宴でウイングカラーシャツを着こなすなら、明るいネイビーのスーツとのコーディネートがおすすめです。首元には、晴れやかな席にぴったりの明るい色合いのネクタイを選びました。光沢感が華やかな印象で、顔周りがパッと明るくなります。
ポケットからのぞく定番の白のチーフに、フォーマル感が感じられます。
5-3. 二次会で新郎におすすめ
二次会ならフォーマルさは残しつつ、少し個性を取り入れたコーディネートもおすすめ。こちらはダブルのダークスーツとウイングカラーシャツを合わせたスタイルです。
生地より少し明るめのボタンとチェンジポケットがアクセントになったジャケットも、フォーマルな印象の黒い蝶ネクタイと合わせることで、格式高くまとまっています。
ダブルのジャケットはVゾーンが狭くネクタイのコーディネートに迷ってしまうこともありますが、蝶ネクタイなら主張しすぎず、かつVゾーンを華やかに彩ってくれますよ。
二次会にも映える「ウイングカラーシャツ」をオーダーしませんか?
5-4. 結婚式・二次会でゲストにおすすめ
結婚式や二次会でゲストとしてウイングカラーシャツを着る場合、新郎・新婦との関係性を意識しましょう。
友人の結婚式や二次会なら、スリムなシルエットのダブルのダークスーツとのコーディネートがおすすめ。重厚感のあるダブルスーツをタイトに着こなすことでおしゃれで上品な印象になります。
ダブルのジャケットはVゾーンが狭くて目立ってしまうため、控えめな柄のネクタイを選んでバランスを取っているのもこのコーデのポイントです。
目上の人の式に招かれた場合には、シングルのブラックスーツやダークスーツとのコーディネートがおすすめです。
5-5. 記念式典・カジュアルパーティーにおすすめ
記念式典やカジュアルなパーティーでウイングカラーシャツを着用するなら、ベストを主役にしたコーディネートもおすすめです。
ライトグレーのベストは明るく晴れやかな印象で、お祝いごとにもぴったり。黒のパンツと蝶ネクタイを合わせて全体を引き締めれば、フォーマルな場にふさわしい品格のある着こなしにまとまります。
6.ウイングカラーシャツにおすすめの生地を紹介
ここではウイングカラーシャツにおすすめの生地をご紹介します。FABRIC TOKYOでは、コストパフォーマンスの良いコットン×ポリエステルの生地から、上質なコットン100%の生地まで取り揃えているので、ぜひ参考にしてみてください。
6-1.DAILY ACTIVE
DAILY ACTIVEはコットン×ポリエステルの生地で、コストパフォーマンスの良さが魅力。「ウイングカラーシャツは着用機会が少ないので、なるべく価格を抑えたい」という方にぴったりです。形態安定の機能が備わっているので、お手入れがラクなのもうれしいポイント。一方でポリエステル特有のざらっとした肌ざわりがあり、艶も控えめなため、結婚式のゲストや二次会などの使用におすすめです。
6-2.NON IRON COTTON BANSHU for FORMAL
自分が主役の結婚式をはじめ、ハレの日などにおすすめなのが、NON IRON COTTON BANSHU for FORMAL。高級コットン100%の生地は光沢がきれいで肌ざわりも良く、特別な日にふさわしい仕上がりです。ブロードとよばれる高密度の織りは、白シャツの中でも特にフォーマル要素が強く、これを選んでおけば間違いないという生地です。
6-3.NON IRON BANSHU for DAILY
上質さとコストパフォーマンスをバランスよく備えているのがNON IRON BANSHU for DAILY。コットン×ポリエステルながらも、生地の織り方を工夫することで、コットン100%のような肌あたりをしているのが特長です。見た目と価格のどちらも譲れない方におすすめ。
6-4.COLOR COTTON POPLIN
カジュアルな二次会などのシーンに遊び心を取り入れたい方には、COLOR COTTON POPLINがぴったりです。カラーバリエーションが豊富で、個性的な色も揃えています。高密度で織り上げたブロード生地で、表面が滑らかで程よい艶感があります。
ウイングカラーシャツをご注文の際は、カスタマイズ選択にご注意ください。
生地を選んでカスタマイズ画面に進みましたらんだら、襟を「ウィングカラー」に、前立てを「フライフロント(比翼)」にそれぞれご選択ください。カフス(袖口)はお好みによってダブルカフスに変更可能です。よりドレッシーなスタイルにしたい場合はダブルカフスを選択してください。7. FABRIC TOKYOではウイングカラーシャツを10,480円からお仕立ていただけます
ウイングカラーシャツは、フォーマルなシーンにふさわしい、華やかで特別なアイテムです。ぜひ晴れの日のコーディネートに取り入れて、いつもとは一味違ったスタイルを楽しんでくださいね。
人と差をつけるなら、オーダーで「サイズ」にこだわるのがおすすめです。自分にぴったりのサイズは見た目も着心地もよく、仕上がりの差が歴然です。
FABRIC TOKYOではシャツ1枚6,980円からオーダーでき、お好みのデザインにカスタマイズして注文できます。ウイングカラーシャツは襟型をウイングカラー(+1,500円)、前立てを比翼仕立て(+2,000円)に変えることでご注文できます。
FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。シャツはもちろん、スーツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
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2.シャツが1着6,980円〜
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