
ミラノファッションウィーク2025秋冬|dunhill
2025年の1月に開催された、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。
取材は、今回も現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。
ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。
※全シリーズをご覧になりたい方はこちら。
1880年に馬具専門製造卸売業に始まり、1893年にアルフレッド・ダンヒルが衣類や小物のブランドとしてスタートした、イギリスを代表する老舗メンズラグジュアリーブランド「ダンヒル」。
前回からコレクション発表の場をミラノに移し、今回は「ソチェタ・デル・ジャルディーノ」という歴史あるジェントルマンズクラブにてショーを開催。旧貴族の邸宅のプライベートガーデンで行った前回のショーと同様に、招待客たちはテーブルに着席し、サンドイッチをつまみながらスプマンテを片手にショーを見るという優雅な演出がなされた。
今シーズンは、1930年代にロンドンのテーラー、フレデリック・ショルティが考案した、ウィンザー公爵の象徴的なイングリッシュ・ドレープ・スーツに込められたアスレチシズムを考察したとか。
ウィンザー公といえば、世紀の洒落者として知られ、20世紀前半のファッションアイコンとしてメンズファッションに多大な影響を与えた人物。そのウィンザー公の仕立てを長年において担当したのが、このフレデリック・ショルティで、イタリアのナポリ仕立てにも影響を与えた伝説のテーラーだ。
かっちりした仕立てを特徴とする英国テーラーの中で、唯一柔らかな仕立てをしていたのが彼だったが、そんなアームホールや胸元、裾に余裕を持たせた立体的なデザインを基調にしたスーツ、ジャケット、チェスターコートなどのテーラードアイテムがこのコレクションでも登場する。
フォーマルな中にもインフォーマルな要素を加えるべく、ニット類を効果的に使用し、厚手のセーターにパピヨンを合わせたり、スーツにタートルニットをコーディネートしたりする。またスーツにニットを肩掛けしたり、パンツにタックインしたりするなど着こなしの小技もきかせている。
Courtesy of:dunhill
その一方で、ジャケパンスタイルにおいて、ジャケットと同色のチェスターコートを合わせることで、フォーマルなアンサンブルにまとめたコーディネートもある。
Courtesy of:dunhill
また、チョークストライプやプリンス・オブ・ウェールズ、ウインドーペーンやガンクラブチェックなど、クラシックな英国風パターンが多用されてれているのも、上品さを際立てている。
Courtesy of:dunhill
またアルフレッド・ダンヒルが初めて衣服の世界に進出した時代を彷彿させる、「ダンヒル」のアイコンであるカーコートがスエードシアリングとウールのホイップコード仕立てで登場。カシミヤタータンのボンデッドしたライニングにダブルフェイスのエボニーフレンチラムスキンを使用した。
Courtesy of:dunhill
さらにチロル地方にインスパイアされた、ホーンボタンが刻まれたキャルバリーツイルのドライビングジャケット、ダブルフェイスのローデンコートなども展開される。
Courtesy of:dunhill
イブニングのシリーズでは、ネクタイやパピヨンにスカーフを重ねたコーディネートや、スーツとコートをあえてチェック・オン・チェックにするなど、ミスマッチの遊び心も見られる。
Courtesy of:dunhill
小物では、アイコンバッグであるセンチュリーや、ハイブリッドスニーカーのデイヴィスの新色、メイド・イン・イングランドのタッセルローファーとストラップローファー、サイファー・ニードル・ジャカードのギリシャスリッパが登場。英国的雰囲気が漂うフェドラハットも重要な役割を果たしている。
Courtesy of:dunhill
大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。
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