
ミラノファッションウィーク2025秋冬|PRADA
2025年の1月に開催された、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。
取材は、今回も現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。
ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。
※全シリーズをご覧になりたい方はこちら。
Courtesy of:PRADA
ミラノを代表する老舗ブランドであるとともに、トレンドセッター的存在でもある「プラダ」。創業者の孫であるミウッチャ・プラダがデザインを手掛けてきたが、2020年からはラフ・シモンズと協業しており、これによってさらにパワーアップを続けている。
「プラダ」は通常、同社が所有するアート財団である「プラダ財団」のビルにてランウェイショーを行っているが、今シーズンは会場内にインダストリアルな鉄骨構造による3階建てのランウェイを組み、床にはそれと対照的な、柔らかで上質な雰囲気のアールヌーボー調のカーペットを敷き詰めた。
「クラブのような親密さを想起させるこの空間が表現するのは、一ヶ所に集おうとする人間の本能」なのだそうで、コレクションでは「根本的な創造性のツールである、人間の本性や基本的本能を模索した」という。「本能的なものの中に、新しい洗練や、飾らないエレガンスを発見することができ、偶発的なコントラストから、意外性のある魅惑的な組み合わせが生まれる」とデザイナーたちは考える。
そんなコレクションは、様々なジャンルを無秩序に組み合わせたコーディネートのオンパレードだ。ボールや錨などのメタルチャームが付いたスキニーなニットウェアとスリムパンツをコーディネートしたファーストルックに始まり、90年代風ダウンを重ね着しスリムなスラックスにあわせたり、タキシードの上にはダメージデニムのアウターを羽織ったりする。
シアリングのラペルや裏地をあしらったワイルドなテーラードジャケットやコート、またはシアリングを施した防空頭巾のようなフーディが多く登場するが、これは体を包む/守るという人間の本能を表現しているかのようだ。
Courtesy of:PRADA
また、レザーパンツやジーンズのように見えて実はシルク製のパンツだったり、一方でパイピング入りのシルク風のパジャマがレザー製だったりと、前回のコレクションを彷彿させるような“フェイク”な素材使いも見られる。ミリタリーコートにはポケット部分にジップを使ってパンクテイストを加えたり、ボンバージャケットにはコサージュを付けたりと「プラダ」が得意とするユニフォームのアイデアに崩しを入れたディテールも見られる。
ほとんどのルックの足元を飾るのは、ウエスタンブーツ、またはメリージェーンタイプのウエスタンシューズだ。これらも統一感なく様々な色使いがなされ、小花モチーフや錨のマークがついたものもある。一方、バッグはヴィンテージ仕上げを施したボーリングバッグやトートバッグなど大き目のボリュームのものが登場した。
Courtesy of:PRADA
大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。
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