ミラノファッションウィーク2025秋冬|ZEGNA

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2025年の1月に開催された、「ピッティ・ウオモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全9回にわたってご紹介します。

取材は、今回も現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。

ビジネスファッションをより楽しんでいただけるような、メンズドレスのトレンド情報をお届けします。

※全シリーズをご覧になりたい方はこちら


ミラノファッションウィーク2025秋冬|ZEGNA

Courtesy of:ZEGNA

「ゼニア」の歴史は、1910年に創業者エルメネジルド・ゼニアによって、テキスタイルメーカーとしてスタートした。最高級の天然繊維を原産国から直接買いつけ、最新の紡績機を使って生産する上質な毛織物で、その名を世界的なものとし、今では紳士服地の業界のトップブランドの一つとして君臨している。

1968年にはその最高級の素材を活かしてプレタポルテを開始。伝統的なテーラリングとラグジュアリースポーツウェアのテイストをうまく融合したコレクションで、現在では世界的なラグジュアリーブランドとして知られている。

そんな「ゼニア」の歴史を集結したともいえるのが今回のコレクションだ。テーマは同社最高峰のスーパーファインウール「VELLUS AUREUM(ヴェリュス・オウレウム)」。これは「ヴェリュス・オウレウム・トロフィー(黄金の羊毛)」の賞を勝ち取った最高品質の原毛から作られる生地で、現在では、改良を重ねた後、その糸の細さは、羊毛を原料とするものとしては世界記録を持つ9.4 ミクロンに到達した。

そんなテーマに合わせて会場には、素材の原産地・オーストラリアの緑濃く雄大な風景を連想させる、草で覆われた丘のような円形状のランウェイが設置された。壁に設置されたスクリーンでは、羊の群れが牧草地を駆け回る映像が流れている。

コレクションはこの生地へのオマージュであり、また18歳で同社を起こし、世界的大企業に成長させた創設者エルメネジルド・ゼニア自身のワードローブや、彼が愛した様々なシルエットがデザイン面でのインスピレーション源となっている。

「各アイテムを無造作に選び、自然発生的に組み合わせ、イタリアンスタイルの名のもとにさまざまな世代の出会いを表現しました。イメージしたのは、精神的価値と物質的価値を求めて何十年にもわたり収集したようなワードローブを物色している男性です」とアレッサンドロ・サルトリは言う。

コレクションは、全体的に洗練されつつもリラックス感が漂う。ボックスシルエットで丈短めの脱構築的なテーラードジャケットは、ラペルの位置を低くして、インナーのレイヤードや巻物を使った胸元の遊びを見せる。そしてボトムにはハイウエストのタック付きワイドパンツを合わせている。

ブルゾンとパンツ、厚めのシャツとパンツなどカジュアルなアイテムを使ったコーディネートも多いが、ワントーンでコーディネートしているため、すっきりとした印象だ。またプリンス・オブ・ウェールズ、ガンクラブチェック、ドネガルなど、英国調の柄使いが多用され、エレガントさを加えている。

ミラノファッションウィーク2025秋冬|ZEGNA

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ラペルにキャシュファーをあしらった包み込むようなボリュームのアウターや、深いVネックのものからボリュームのあるローゲージまでニットにも注力している。また、「ゼニア」のアイコニックな「イルコンテ」ジャケットはシアリング仕立てで登場した。

そして今シーズンもショーの後、モデルたちはランウェイに残り、来場客に間近で洋服を披露するというお馴染みの演出がなされた。素材を近くで見ることによって、その柔らかく繊細な質感や軽さが実感できるが、これも「ゼニア」の素材が上質だからこそできる演出だと言える。

ミラノファッションウィーク2025秋冬|ZEGNA

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取材・文/田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。

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ファッションレポート(2025年1月)ミラノファッションウィーク特集
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