スーツのポケットはフタを出す?出さない?種類についてもおさらい!
スーツには「胸ポケット」「腰ポケット」「内ポケット」の3種類のポケットがあります。各ポケットの特徴やマナーがわからない人も多いのではないでしょうか。
「ビジネスシーンにはどんなデザインの腰ポケットが適しているのか?」
「腰のポケットのフタは出すのか入れるのか?」
スーツを格好良く着こなしたいなら、こういった基本的な知識も押さえておきたいところ。本記事では腰ポケットをメインに、それぞれのポケットの種類や特徴について深堀りしていきます。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. スーツのポケットの種類
スーツのポケットには、以下の3種類があります。
・胸ポケット
・腰ポケット
・内ポケット
ここでは、各ポケットについて詳しく見ていきます。
1-1. 胸ポケット
胸ポケットは、ジャケットの左胸に設置されているポケットです。左胸にあるのは、軍服として着用されていた当時、左胸に鉄板を入れて心臓を守っていたからと言われています。
最近では、ポケットチーフを挿すために使われることが多く、スーツの顔ともいえます。
1-2. 腰ポケット
腰ポケットは、ジャケットの腰の位置の両サイドに設置されています。腰ポケットにはさまざまなデザインがあります。
- フラップポケット
- スラントポケット
- チェンジポケット
- ノーフラップポケット
- パッチポケット
- パッチ&フラップポケット
それぞれの特徴や向いているシーンなどを見ていきましょう。
A. フラップポケット(=ノーマルポケット)
フラップポケットはフタが付いているポケットで、ビジネススーツにおいてもっとも一般的な形状です。雨水やホコリなどを防ぐようにフタが付けてられているため、外での着用を考慮したデザインといえます。
フラップの幅は、ジャケットの下襟部分である「ラペル」の幅と連動することがほとんど。幅の太いラペルではフラップ幅も太く、幅の細いラペルではフラップ幅も細いと全体的にバランスの良いジャケットといえます。フォーマルからカジュアルまで、どんなシーンにも向いているポケットです。
- ビジネス
- カジュアル
- フォーマル
B. スラントポケット(=スランテッドポケット)
スラントポケットは斜めに配置されているポケットのこと。
ハの字に傾いていてシャープな見た目をしているので、細身のシルエットを強調できます。身長が高い人やスマートに見せたい人などには、とくにおすすめのデザインです。
スラントポケットは、「ハッキングポケット」とも呼ばれており、「ハック」は「馬に乗って遠出する」という意味を持っています。馬に乗るときに冷えた手を入れて温めやすくするため、斜めにポケットが切られたことからこのような呼び名がつきました。
スラントポケットはパーティーなどでスタイリッシュに決めたいときにはぴったりなポケットです。一方、礼服など、フォーマルなシーンには向いていません。
- ビジネス
- パーティー
C. チェンジポケット
チェンジポケットは、右の腰ポケットの上に配置された小さなポケットのこと。チェンジは英語で「小銭」や「お釣り」を意味し、もともとは小銭を入れるために使われていたと言われています。
別の説では、チェンジポケットは狩猟の際に弾薬を入れるために使われていたとも言われています。現代では、装飾用のポケットとして考えられています。デザイン性や個性を出したい人には、おすすめのポケットです。
チェンジポケットはビジネスでも着用できますが、珍しいデザインでもあるので、就活の面接や重要な商談、会議などには向きません。
- ビジネス
- カジュアル
D. ノーフラップポケット
ノーフラップポケットとは、フタの無いポケットです。横一文字に口があるため、室内で着用するスーツにぴったりです。
口が開くと見た目が悪くなるので、ポケットには何も入れないのが一般的。購入時にしつけ糸が付いている場合は、外さないようにしましょう。
ノーフラップポケットは基本的に、フォーマルスーツに使用される傾向があります。
- フォーマル
E. パッチポケット
パッチポケットは、ジャケットの腰部に貼り付けられている共布のポケットです。もともとワークウェアに用いられていた形状で、最近ではカジュアルスーツによく見られます。
ジャケパンスタイルやビジネスカジュアルで着用するスーツを探している人には、このパッチポケットがおすすめです。
ビジネスシーンにも適したポケットですが、カジュアルっぽさを伴うため重要な会議や商談の場などフォーマルなシーンには向きません。職場の雰囲気に合わせ、オフィスカジュアルとして着こなすのがポイントです。
- ビジネス(ビジネスカジュアル )
- カジュアル
F. パッチ&フラップポケット
パッチポケットにフタを取り付けた形状がパッチ&フラップポケット。
トラディショナルなブレザーや、カジュアルなサファリジャケットで見かけることが多いです。形状が封筒(英語でエンベロープ)のように見えるため、「エンベロープポケット」と呼ばれることもあります。
ドレスアップするスーツには用いられませんが、よりカジュアルなオーダースーツのワンポイントとして取り入れる人もいます。
- カジュアル
ポケットのデザイン別・着こなしイメージ3選(FABRIC TOKYOの社員が着てみました)
1-3. 内ポケット
内ポケットは、ジャケットの裏側にあるポケットです。ジャケット表側は装飾要素が強いですが、内ポケットは実際に何かを入れる実用性重視のポケットになります。
薄めの長財布や手帳、名刺入れなどを入れるのに向いています。あまりにも厚めのものを入れると、ジャケットのシルエットが崩れてしまうので注意が必要です。
2. スーツのポケットにはマナーがある!
次に、必ず覚えておきたいスーツのポケットのマナーをご紹介します。
2-1. 胸ポケットはポケットチーフ専用
スーツの胸ポケットは、ポケットチーフ専用のポケットです。ポケットチーフは結婚式などで胸元をおしゃれに仕上げたいときに挿しますが、ビジネスシーンでは基本的には何も入れないのがマナーです。
「小さい物だから……」と、手帳や名刺入れなどを入れるのもNG。物を入れる場所ではないことを覚えておきましょう。
2-2. 腰ポケットのフタは屋外では外に、屋内では中へ
スーツの腰ポケットのフタは出すのか出さないのか。多くの人が悩みますよね。
結論としては、屋外ではフタを外に出し、屋内ではフタをポケットの中に入れるのが一般的なマナーになります。
フタの目的は雨やホコリがポケットへ入り込まないようにするためです。
しかし実際には、屋内外を出入りする度に出し入れするのは難しいですよね。そのため、最低限、左右ポケットのフタの出入りを統一しておくとよいでしょう。
ポケットのデザイン別・着こなしイメージ3選
2-3. 腰ポケットに物を入れるのはNG
胸ポケット同様、腰ポケットも物を入れる場所ではありません。腰ポケットに物を入れると、片側だけ下がって不格好になったりジャケットが型崩れして劣化が進んでしまったり。見た目はもちろん、耐久性においてもデメリットが生じてしまいます。
財布や携帯などを入れたくなる気持ちも分かりますが、何も入れないように心がけましょう。
3. FABRIC TOKYOのオーダースーツならポケットを自由にカスタマイズ可能
スーツのポケットにはさまざまな種類があり、種類によってマナーも異なります。基本的には、物を入れる場所ではなく装飾としての意味合いが大きいです。
正しくスーツを着るためにも、スーツを購入したり着用したりするときは、ぜひ思い返してくださいね!
これからスーツを購入しようと考えている人は、ポケットの種類が選べるオーダースーツの購入がおすすめです。
ビジネスウェアのオーダー専門店「FABRIC TOKYO」ではスーツ1着38,000円からオーダーでき、5種類のポケットからお好みのタイプを選択できます。
・ノーマルポケット(=フラップポケット)
・スランテッドポケット(=スラントポケット)
・チェンジポケット(+1,000円)
・スランテッドチェンジポケット(+1,000円)
・パッチポケット
各ポケットの特徴を意識し、自分にぴったりなポケットを選んでみてください。フラップポケットが基本となっていますが、スランテッドやパッチポケットなどは無料で変更できますよ。
FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。スーツはもちろん、シャツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
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