失敗しない新入社員のスーツとは?先輩のリアルな体験談も交えて、プロが徹底解説!
「新入社員はどんなスーツを買えば良いの?」
「入社後もリクルートスーツを着続けても大丈夫?」
「何着くらいスーツを用意しておけばいいの?」
春に就職したばかりの新入社員の男性は、スーツに関してさまざまな疑問を持っていることでしょう。
今回は新入社員が知っておきたいスーツに関する疑問にスーツのプロがお答えします!さらに先輩社会人の実際の経験談もご紹介。
「あの時、もっとこうすれば良かった」をリアルに知ることができますよ。ぜひ最後までご覧ください。
この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
疑問1.「新入社員はいつまでリクルートスーツを着てOK?」
入社式や研修期間中であれば、リクルートスーツを着ても問題ありません。
研修が終わったタイミングでビジネススーツに切り替えましょう。リクルートスーツは就職活動中に着ることを想定し、基本的には安価な化学繊維で作られているため長持ちしません。
リクルートスーツとビジネススーツは着用の目的や使われている生地が違います。そのため、入社後にリクルートスーツをビジネススーツとして着続けるのはおすすめできません。違いについて詳しく知りたい人は、【メンズ】第一印象を良くするためのリクルートスーツの選び方・着こなし方をプロが解説!も合わせて読んでみてくださいね。
疑問2.「新入社員はスーツを何着持っておけばOK?」
スーツは最低でも3着は用意しておきましょう。
3着持っていれば、雨が降ったり汚れたりした場合でも安心です。翌日着用できるスーツがあると焦ることもないでしょう。
3着をローテーションで着まわすことで、一つひとつのスーツが長持ちするというメリットもあります。
前職で医療品メーカーの営業職をしていたFABRIC TOKYOの社員にもインタビューしてみたところ、こう教えてくれました。
「新卒時代、スーツ2着で着回していたら、夏の終わりにはもう、かなりクタクタになってしまいました。外回りの営業職だと最低でも3着、正直なところ4着持っていても良いと思います」
スーツが劣化する原因で多いのが「汗」によるものです。
汗などの湿気が溜まった状態で着続けると、動いた時の摩擦で生地への負荷が大きくなり、寿命が短くなってしまいます。スーツは1日着たら2日休ませるのが汗も乾いておすすめです。
まとめて買えなくても、夏を迎えるまでに3〜4着は持っておく必要がありそうです。
疑問3.「新入社員が買うべきスーツの相場や値段は?」
新入社員が着るべきスーツの相場は3~4万円台と考えておくといいでしょう。
これくらいの予算で考えておけば、オーダーメイドのスーツも作れます。
逆に、新入社員なのに高価すぎるスーツを着ると、同僚や取引先などにネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。安すぎず、高すぎない3〜4万円台を目安にスーツを購入しましょう。
会計事務のサービス業として働いていた社内スタッフにインタビューしてみたところ、こんな話が聞けました。
「スーツの色は暗めのネイビーにしていたのですが、光沢の強すぎるスーツを選んでしまい「良すぎるものを着ると悪目立ちするぞ」と上司から指摘がありました。クライアントのところに半常駐する仕事だったので、悪目立ちし過すぎないようにバランスは重要だと思いました」。
値段の高い海外のブランド生地などは、光沢が強いものがあるので要注意です。
疑問4.「新入社員のスーツは何色が正解?」
ビジネススーツの定番カラーはネイビーやグレー、黒などのダークカラーのスーツ。
なかでも新入社員におすすめの色はダークネイビーとチャコールグレーの2色。
まずはダークネイビーのスーツを買い、2着目にチャコールグレーのスーツを買ってバリエーションを持たせるのがおすすめです。
色の詳しい選び方については、「スーツの色はどう選ぶ?印象やシーン別おすすめコーデを紹介」でこまかく紹介しています。気になる人はこちらもご確認ください。
ライトグレーやライトブルーなどの鮮やかな色。薄い色合いのスーツはカジュアルな印象があるため、職場やシーンによってはNGとされることもあります。また、ブラウンやベージュなども悪目立ちしてしまうので避けるのがベターです。
疑問5.「新入社員におすすめのスーツの柄は?」
シンプルな無地のスーツは、どのようなスーツにも合うのでおすすめです。
迷ったらネイビーやチャコールグレーの無地スーツを買っておけばまず間違いありません。
どうしても柄物のスーツが欲しい場合は、主張が控えめな柄を選びましょう。
例えば、シャドウストライプは新入社員にもぴったりな柄です。シャドウストライプとは生地の織り方を変えてストライプに見せる柄の一種。一見、無地に見えるほど薄いストライプが特徴です。
チェック柄は職場の雰囲気によってはNGな場合もあるので、最初に持つのは避けたほうが無難といえます。
20代におすすめのスーツについては、「20代におすすめのオーダースーツとは?予算の目安やおすすめの色・柄、選び方をプロが解説」で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。
チェック柄や、幅が広くて色が濃いストライプなどは避けるようにしてください。
過去に食品メーカーの事務職をしていた社内スタッフにインタビューしてみたところ、意外なところにヒントが隠れていました。
「会社訪問や研修、インターンのときに先輩のスーツをチェックしておけば良かったと思います。スーツを買いにいったときに店員さんに、『先輩社員の方たちはどういう色や柄のスーツを着ていましたか?』と聞かれたのですが、まったく覚えていませんでした」とのこと。
もし余裕があったら、研修のときなどに先輩社員のスーツをチェックしてみてくださいね。
疑問6.スーツのサイズの正解は?
サイズ感は「着心地」と「見た目」を左右する大事な要素です。
適正なサイズを知らないと動きにくかったり、周囲にだらしない印象を与えてしまうこともあるので、注意してチェックしましょう。
肩巾
肩の縫い目が肩先に重なっている
袖丈
地面と水平になるように、手のひらを外側に向けると、袖口が手の甲に触れる
着丈
ジャケットの裾でヒップの全体が8割ほど隠れている
ウエスト
履き位置に合わせて、骨盤上あたりに指2本が上から入る
股下
裾が靴の甲に乗り、一度シワができる(ワンクッション)
スッキリ目の場合は、シワが半分くらい出る程度(ハーフクッション)
繊維会社の営業職をしていた社内スタッフにインタビューしたところ、若い時ならではの貴重な意見を聞くことができました。
「とにかくタイトなのがかっこいいと思っていたので、スラックスは細めを選んでました。後日周りの同僚を見ると、自分のスラックスだけお尻の食い込みや股下の短さが悪目立ちしていたので、もう少し適正なサイズというのを知っておけば良かった」とのことでした。
細身のシルエットはかっこいいですが、やり過ぎは禁物です。
疑問7.「ジャケットのボタンの数は何個が正解?」
スーツのジャケットには1つボタンや2つボタンなど、さまざまな種類があります。
なかでもビジネスでは2つボタンが主流です。3つボタンも間違いではありませんが、少数派なので新入社員は2つボタンがおすすめ。
ボタンの留め方にもマナーがあります。2つボタンの場合は、上のボタンだけ留めて、下のボタンは留めないのが正解。あくまでも飾りと認識しておきましょう。
疑問8.「新入社員もスリーピーススーツを着てOK?」
新入社員は、スリーピーススーツを着ないほうが無難です。
スリーピーススーツはフォーマル度の高いスーツで、紳士的かつ硬派な印象を与えます。
新入社員がスリーピーススーツを着ると、「偉そう」「生意気」と思われてしまう可能性も……。
また、「新入社員が一人前にスーツだけおしゃれをしている」と思われてしまわないためにも、新入社員のうちはツーピーススーツを着用しましょう。
スリーピーススーツは「ジャケット・ベスト・パンツ」が同じ生地で作られているスーツスタイルで、ツーピーススーツは「ジャケットとパンツ」が同じ生地で作られているスーツスタイルのことを言います。
疑問9.「新入社員はどのような機能性を重視したらいい?」
これから毎日スーツを着なければならない人は、スーツの機能性にも注目してみてください。下記のような機能のあるスーツがおすすめです。
・ストレッチ
ストレッチ素材で作られたスーツは、伸縮性に優れています。縦にも横にも伸縮してくれる2WAYのストレッチスーツは着心地がとても快適です。スーツのかちっとした着こなしが苦手な人や、外回りが多い営業職の人などには特におすすめの機能です。
・防シワ加工
防シワ加工は、ジャケットを脱いで持ち歩くときに便利な機能です。防シワ加工されているスーツはシワになりにくいので、ジャケットを脱いで持ち歩いてもシワが気になりません。出張が多い方におすすめの機能です。
・ウォッシャブル
自宅洗いができるスーツはクリーニングに行く手間を省けるので、時間もコストも節約できます。特に社会人になりたての頃は忙しさに追われることも珍しくないので、とてもありがたい機能です。汗っかきや匂いが気になる方にもおすすめ。
・摩耗性
毎日スーツを着ていると、気づいたら擦れでスーツが傷んでしまうことも……。そうならないためにも、摩耗性の高いスーツを選ぶのがおすすめです。摩耗性の高いスーツを選べば、生地表面の擦れを軽減することで、スーツが長持ちします。リュック通勤の方や、太ももがしっかりしていて股擦れが起きやすい方とも相性が良い機能です。
・吸水速乾性(通気性)
吸水速乾性のあるスーツは、汗を素早く吸い上げてスピーディに乾燥させることで、衣服内を常にドライな状態にしてくれます。暑い夏でもべたつくことなく、心地よく一日を過ごせるでしょう。夏はもちろん、もともと汗をかきやすい人には特におすすめの機能です。
疑問10.「新入社員のシャツは何色が正解?」
シャツはスーツの色に合わせて購入しましょう。
黒やダークグレー、ネイビーといったベーシックな色のスーツには、爽やかな白色無地のシャツがぴったり。新入社員らしい、若々しいイメージになります。他には爽やかなサックスブルーや、ネイビーのストライプ柄などがおすすめです。
入社したらまずは1週間分となる5枚のシャツを揃えておきましょう。慣れてきたら、先輩などの着こなしを参考にしながらおしゃれなシャツを買い足してみてくださいね。
広告系の営業職をしていた社内スタッフに聞いたところ、プラスαの情報を教えてくれました。
「シャツはノンアイロンが便利です!アイロンをするのが面倒臭くて手入れをしていなかったら、上司にヨレヨレのシャツを注意されました。最初からノンアイロンにしておけば良かった」とのことでした。
社会人になりたてのころは仕事を覚えるので精一杯なので、ノンアイロンのシャツが良さそうです。
疑問11.「ネクタイは何色がおすすめ?」
ネイビーやダークグレーのスーツに合わせやすいネクタイの色は、ネイビー、グレー、ボルドーなどです。
無地もしくは派手すぎないシンプルな柄を選んでみましょう。
ビジネスで定番の柄が、斜めストライプが特徴のレジメンタルです。柄や色が豊富で、制約の多いビジネススーツの中でも個性を出しやすいのでおすすめです。
また小さいドット柄もビジネスで使いやすく、結婚式との兼用もできるので便利です。
揃える本数としては3〜5本がおすすめ。これぐらい用意しておけば長持ちさせられるだけでなく、「いつも同じネクタイをつけている」という印象を与えないで済みますよ。
疑問12.「靴とベルトも新しく揃えるべき?」
靴とベルトは同じ色で揃えるのがスーツスタイルの基本です。
まずは、使い回しやすい黒色の靴とベルトを買っておくといいでしょう。カバンも黒で揃えると、より統一感が出ます。
医療品メーカーの営業職をしていた社内スタッフによると、靴を何足持つかも意識したほうが良さそうです。
「靴の手持ちが1足だったので、毎日履き続けていたら半年でダメにしてしまいました。外回りが多くて消耗が激しかったんだと思います。連続着用を避けるためにも最低でも2足、理想を言うなら雨用にさらに1足あると便利です」とのこと。
一方で、前職で事務職をしていた社員は1足でもそこまで消耗が激しくなかったとのこと。職種によっても変わりますが、最低でも2足は持っていたほうが良いでしょう。
疑問13.「時計は何をつけてもOK?」
新入社員におすすめなのは、デジタルではなくアナログ時計です。
デジタルはカジュアルな雰囲気がある一方、アナログ時計は落ち着いた印象を与えられます。時計のベルトはシンプルなブレスレットタイプか、レザーがおすすめです。
高級ブランドなど華美すぎる時計は、生意気な印象を与えてしまう恐れがあるため避けるのがベターです。
近年はスマートウォッチという選択肢も増えましたが、機密保持の点で禁止したり、職種によってはプライベートな通知が来ることが好ましくなかったりするい場合があります。
アナログのほうが無難ではありますが、気になる人は事前に確認してみてください。
「もっと好きなものを選べば良かった」
最後に、インタビューをしていた中で印象に残った先輩の声をご紹介します。
「入社して研修を受けていた時に、量販店のフレッシャーズが同期の人と被っていて気まずさを感じたのを覚えています。もともと服は好きだったのに、スーツは仕事着と割り切っていたので、あまり深く考えずに選んでしまいました。今思うともっと好きなものを選べば良かったなと、少し後悔しています。実際に働いてみると、大事なプレゼンや商談の日など、勝負のシーンではスーツが自分のモチベーションになることがあります。許される基準をきちんと知っていれば、ビジネスファッションも自分らしく選べると思います」
最初はどうしても基準を守ることに集中してしまいがちですが、頭の片隅でこういった視点も少しだけ持っていたいですね。
社会人生活がスタートすると、1日の半分くらいはスーツで過ごします。ぜひ本記事で紹介したポイントを心がけながら自分に合うスーツを選んでみてください。
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社会人デビューしたばかりの新入社員だからこそ、スーツを購入するときには立場を踏まえて選ぶ必要があります。
これから一緒に働く同僚や上司に悪い印象を与えないためにも、本記事で紹介したポイントを心がけながらスーツを選んでみてください。
制約の多いスーツスタイルで人と差をつけるなら、オーダーで「サイズ」にこだわるのがおすすめです。
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