ボタンダウンシャツとは?結婚式でNGな理由と「おしゃれ」「ダサい」の違いを解説
ワイシャツはどれも似たようなデザインに見えますが、襟だけでもじつに10種類以上があります。
そのなかでも、襟先にボタンが付いた「ボタンダウンシャツ」は知っている人も多いですよね。ビジネスでは定番のデザインですが、結婚式などの冠婚葬祭ではNGとされています。
今回は、ボタンダウンシャツの特徴や着こなしのルール、着用シーンに合わせた選び方などを紹介します。
この記事を監修した人赤川 圭|ANSWER 編集部(FABRIC TOKYO 有楽町)
有楽町店の赤川と申します。スーツに限らず、カジュアルやジャケパンの着こなし全般について、自信を持ってご案内させていただきます!FABRICTOKYOのオーダーを通して、今までと違う自分を発見するお手伝いができればと思います👔
1. ボタンダウンシャツの特徴
ボタンダウンシャツをおしゃれに着こなすためにも、まずは、ボタンダウンシャツのデザインの特徴やボタンダウンシャツが生まれた背景、歴史などを紹介します。
1-1. ボタンダウンシャツの特徴は襟先のボタン
襟先に小さなボタンがついたシャツを「ボタンダウンシャツ」といいます。ボタンダウンには「ボタン留め」という意味があります。
ボタンダウンシャツは、襟先をシャツの身頃にしっかりとボタンで留めているため、ネクタイを外して首元のボタンを開けても襟が左右に開きません。襟の崩れをなくしてシャツ1枚でも着こなせるのでクールビズにも人気のデザインです。
1-2. 「ブルックス・ブラザーズ」が考案
ボタンダウンシャツは、ジョン・E・ブルックスによって1896年に考案されました。
ジョン・E・ブルックスは、アメリカで既製のスーツを初めて作り、世界中に広めた紳士服の老舗「ブルックス・ブラザーズ」の創設者の孫にあたります。
ボタンダウンの考案のヒントになったのが、イギリスの上流階級の間でたしなまれた「ポロ競技」でした。
馬に乗って疾走する競技者が、風でユニフォームの襟がパタパタとなびかないようにと、襟をボタンで留めていた様子を参考にしたことがきっかけです。
以降、ボタンダウンシャツは「ブルックス・ブラザーズ」の定番となり、ブレザーにボタンダウンシャツ、コットンパンツ、ローファーを合わせたアイビースタイルが世界的に流行しました。
2. ボタンダウンシャツをおしゃれに着こなすポイント
ボタンダウンシャツは、ネクタイを結んだ場合とノーネクタイの場合とでは見た目の印象が大きく変わることも特徴の1つです。
それぞれのスタイルに応じた着こなしのポイントを紹介します。
2-1. 常に襟先のボタンは留めて着る
ボタンダウンシャツの襟先のボタンは、留めても外してもよい2wayデザインと誤解している人もいるかもしれません。
ボタンダウンシャツは、ネクタイをしてもノーネクタイでも、襟先の2つのボタンは必ず留めておくのが基本です。
ボタンダウンの襟の形状は、襟先のボタンを留めたときに美しい襟立ちを保つデザインになっています。襟先をボタンで留めないと襟の形が不自然に崩れてしまい、身頃のボタンが浮いて見えてしまいます。
首周りに沿った襟立ちが美しいボタンダウン。あえてボタンを外さず、着用する際は常に留めておきましょう。
2-2. ノーネクタイなら第1ボタンは外す
ネクタイを着用する際は、シャツのボタンを1番上まで全部留めるのが正しい着こなし方です。
しかし、ボタンダウンシャツをノーネクタイで着るときは1番上の首元のボタンは外してください。
第1ボタンを外すことで、襟の上部分が軽くカールして襟下部分がきれいなシルエットになります。ボタンダウンシャツをノーネクタイで正しく着こなすことで、程よいカジュアル感をまといつつも上品さを演出できますよ。
ただ、インナーが見えるとマナー違反になってしまいせっかくのおしゃれなシャツがダサい着こなしに……。
もしインナーが見えそうな場合はVネックのインナーにするなどの工夫が必要です。もちろん、第二ボタンまで開けるのはNG。開けても第一ボタンまでにしてください。
2-3. 襟先のボタンを外してからネクタイを着脱
ボタンダウンシャツにネクタイを結ぶときは、襟先のボタンを外してネクタイを結んだ後にボタンを留めるのが基本です。
ネクタイを外すときも、襟先のボタンを外してくださいね。ボタンを外したまま洗濯してもOKです。
ボタンダウンシャツのおすすめのネクタイの結び方は、シンプルな「プレーンノット」です。
プレーンノットの正しい結び方のコツは以下の動画で確認できます。
3. 【シーン別】ボタンダウンシャツの選び方
ボタンダウンシャツにはいくつかの種類やタイプがあります。
季節やシーンに合わせて選ぶのがおすすめです。それぞれのシーンに合ったボタンダウンシャツの選び方について紹介します。
3-1. 【ビジネス】大きめの襟がおすすめ
カジュアルな印象のボタンダウンシャツは、冠婚葬祭などのフォーマルシーンでは着用しません。しかし、クールビズやオフィスカジュアルの普及によってビジネスシーンでは広く着用されるようになりました。
ビジネスで着用するなら、大きめの襟のボタンダウンを選ぶのがおすすめです。
立ち襟の立体感が生まれることでネクタイとのバランスもよく、違和感なく着こなせますよ。
完全にNGではありませんが、ボタンダウンシャツはカジュアルな印象を与えるため重要な商談や会議などでは着用しないのが無難です。また、初対面の人と会う場合もあまりおすすめできません。レギュラーカラーやワイドカラーなど、ビジネスの定番の襟型のシャツを着ていくようにしてください。
3-2. 【クールビズ】半袖がおすすめ
暑い季節の半袖ノーネクタイスタイルにもボタンダウンシャツはおすすめです。
袖が短いので着ている本人はもちろん、見た目も涼し気な印象になりますよ。すっきりと着こなすためにもジャストサイズを選ぶようにしてください。
暑い夏は、さわやかなブルー系の無地やストライプなどを選ぶと清涼感のあるさわやかなスタイルが演出できます。
3-3. 【結婚式・葬式】基本的にNG
ボタンダウンシャツはカジュアルな印象を与えます。
冠婚葬祭など、ドレスコードがあるフォーマルシーンでは着用しないようにしましょう。
フォーマルシーンに着用するのは、「レギュラーカラー」や「ワイドカラー」などのシンプルな襟のシャツがおすすめです。
いずれもドレスシャツの定番のデザインで、ワイドカラーはレギュラーカラーよりも襟の開きが広いデザインのシャツのことを言います。
ドレスコードがない二次会などカジュアルなパーティーシーンでは、ボタンダウンシャツを着用しても問題ありません。
会場の雰囲気に合わせておしゃれに着こなしましょう。
3-4. 【パーティ】華やかな色柄がおすすめ
結婚式の二次会やカジュアルなパーティでは、ピンクやブルーなど華やかな色柄のボタンダウンシャツで個性的なおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。
色柄やデザイン、素材にこだわってオーダーしてみるのもおすすめですよ。
シャツの存在感があれば、ネクタイを結んでもノーネクタイでもおしゃれに決まるでしょう。さらに個性的なおしゃれを演出するなら「クレリックシャツ」もおすすめです。
「クレリックシャツ」とはシャツの襟と袖などに白を使った、身頃とは色違いのシャツのこと。牧師や神父などの聖職者の僧服に似たデザインが特徴です。
4. ボタンダウンシャツおすすめの着こなし
FABRIC TOKYOおすすめのボタンダウンシャツコーディネートを紹介します。ぜひ参考にしておしゃれに着こなしてくださいね。
4-1. ハニカムニットシャツ × グレースラックス
ハニカムニットとは、蜂の巣とよく似た構造のワッフルのような凹凸のある夏用のニットのこと。肌に張り付かず通気性があり、暑い夏でも涼しく着られるのが特徴です。
モデル着用のボタンダウンシャツは、濃色ながら白のボタンがアクセントになり、上品かつさわやかな印象を与えられます。
グレーのスラックスを合わせて全体のコーデに統一感をもたせているのもポイントです。
短めのレングスと裾のダブルの折り返しが、半袖のニットシャツの軽やかな雰囲気と調和しています。
4-2. 半袖シャツ × グレースラックス
控えめなピンストライプの半袖ボタンダウンシャツはきちんと感があり、ビジネスシーンでも取り入れやすいアイテムです。
ハイゲージのジャージー素材は伸縮性や速乾性があり、着心地も抜群。すっきりとした襟幅とボタンダウン、袖の折返しのデザインが涼し気でさりげないおしゃれを演出しています。
グレーのスラックスと合わせることでさらに清涼感アップ。夏のクールビズスタイルにもぴったりです。
他の色のスラックスとも合わせやすいので、1枚持っておくと重宝しますよ。
4-3. ロンドンストライプシャツ × ネイビージャケット
ロンドンストライプは、白地とカラーのしま模様が等間隔で並ぶストライプです。
ネイビーのロンドンストライプのボタンダウンシャツは、素材の良さもあり、上品な光沢が高級感を与えてくれます。
ノージャケット、ノーネクタイのシャツスタイルでも存在感があり、寂しい印象になりません。
同色のネイビージャケットを合わせることで、全体のコーディネートを引き締めてカジュアルになりがちなイメージを抑えてくれます。
5. ボタンダウンシャツが1着6,500円からオーダーできる
ボタンダウンシャツの歴史や特徴、おしゃれな着こなし方などを紹介しました。
クールビズやビジネスカジュアルスタイルで活躍するボタンダウンシャツ。1枚で着てもスタイルが決まる便利なアイテムです。
FABRIC TOKYOでは、自分の体にぴったり合うかっこいいシャツを1着6,500円からオーダーでき、ボタンダウンは無料でカスタマイズ可能です。お好きな生地や柄を選んで、ボタンダウンにカスタマイズしてみませんか。
FABRIC TOKYOはビジネスウェアのオーダー専門ブランドです。シャツはもちろん、スーツやカジュアルジャケット、カジュアルパンツ、チノパン、セットアップなどもオーダー可能です。20代〜40代のオーダー初心者の方にも多くご利用いただいています。
1.スマホでオーダー
店舗で採寸したサイズデータはオンライン上に保管されます。その後はPCやスマホからいつでもオーダーできます。「採寸したら買わないといけない」という心配も必要ありません。
2.シャツが1着6,500円〜
「FABRIC TOKYO」では中間業者を介すことなく最短ルートで工場とお客さまをつなぐことで、品質にも妥協することなく、シャツ1着6,500円から体験できるオーダーメイドを実現しています。
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