【2024年】GUCCI|ミラノ現地取材シリーズ

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2024年の1月に開催された、「ピッティ・ウォモ」と「ミラノファッションウィーク」のレポートをシリーズで全10回にわたってご紹介します。

取材は現地在住ライターの田中美貴さんにご協力いただきました。

ファッションをより楽しんでいただけるような、24年〜25年秋冬のコレクションのトレンド情報をお届けします。


グッチ(Gucci)

前クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレの突然の退任後、昨年9月の2024春夏ウイメンズコレクションで、新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノによる初めてのコレクションを発表した「グッチ」。これまで「プラダ」、「ドルチェ&ガッバーナ」、「ヴァレンティノ」などでキャリアを積んできたサバトによるデビューコレクションは、アレッサンドロ時代のデコラティブな「グッチ」とは打って変わったミニマルで洗練された独自のスタイルで、世界中の大きな話題となり、そして高い評価を受けた。

そして、今回はそのサバト・デ・サルノによる初のメンズコレクションコレクションがお披露目された。ショー会場も暗い空間に放たれるライトがランウェイを作りだすミニマルなセットだ。テーマは春夏ウイメンズコレクションと同じ「GUCCI ANCORA」。「ANCORA」というイタリア語には「もっと」と「再び」という両方の意味があるが、そこには「もっとグッチを愛してほしい」、「再びグッチを愛してほしい」という思いが込められているらしい。そしてそのメッセージをより多くの人に強く伝えるため、あえてこのテーマをメンズコレクションでも繰り返した。

テーマをリピートにしたことにも表れているように、コレクションにおいては春夏ウイメンズとの綿密なリンクが見られる。ボックスシェイプでピークトラペルのロングコートにジャッキーバッグを合わせたコーディネート、GGパターンでスーツからシューズまで揃えたトータルルック、ビジューのフリンジやクリスタル使い、ストライプ状のリザードのジャケットやセットアップ、デコンストラクトなシャツ...等々、ウイメンズに呼応するような要素が各所に使われ、フェティッシュなテイストも加わっている。

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Courtesy of:GUCCI

とはいえ、コレクションでは、テーラーリングを中心に、ライダースジャケットやピーコートなどのベーシックなアウター類なども豊富に入れ込みながら、メンズのワードローブのエッセンシャルなアイテムをアップデートして洗練されたシルエットにさり気なく斬新なタッチを加えている。そこには深めのベンツが入ったマキシロングのコート、クロップト、または裾にスリットを入れたパンツ、丈を短めにしたピーコートなど、微妙な丈感やカッティングへのこだわりも見られる。スーツの中にはひじやウエスト部分などにあえてシワ加工を施し、ディテールで遊んだものもある。

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Courtesy of:GUCCI

そんなテーラードスタイルにはタイドアップではなく、ホースビットの金具がついた長いスカーフタイやマリナ チェーンなど、「グッチ」の伝統的アイコンをアクセントとして合わせているのが特徴的だ。

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Courtesy of:GUCCI

伝統といえば、創設者グッチオ・グッチがブランドを創設する前に働いていたロンドンのサヴォイホテルのエレベーターの内装に使われていたレッドカラー(ロッソ アンコーラ)も各所に使われている。小物にも、スナップフック クロージャーのビッグサイズのジャッキー バッグや、ラバー製クレープソールが施されたホースビットローファーな「グッチ」のアイコンを各所に取り入れ、バリエーション豊かに揃えている。

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Courtesy of:GUCCI

上質の素材と仕立て、そしてブランドのシグニチャーも程よく使いながら、ベーシックスタイルの中に独自のラグジュアリーを入れ込んで、新しいスタイルを確立したコレクション。今後の「グッチ」にますます期待が高まる。

取材・文/田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者を経てイタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、デザイン&インテリア、カルチャー、食、旅などの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴は20年。TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントオーガナイズやPR、カタログ作成や翻訳なども行う。

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