秋冬直前!メンズのオフィスカジュアルって何を着る?お手本コーデ30選
近年、オフィスカジュアルを導入する企業が増えています。
服装の自由度が上がって嬉しいものの、一方で
「ビジネスカジュアルとの違いは?」
「スーツジャケットは着れるの?」
と、わからないことも多いですよね。
そこで今回は、オフィスカジュアルの基本を徹底解説。
選び方や、秋冬におすすめのコーディネートもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事を監修した人ファブリック トウキョウ
オーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」が企画・編集。現代にフィットする着こなしや、お客さまからよくいただく疑問をわかりやすく解説します。
1. 【メンズ向け】オフィスカジュアルの基本
1-1. オフィスカジュアルとは
ノーネクタイのジャケパンスタイル
スーツのような堅苦しさのないスタイルであり、会社の規定がOKであれば、Tシャツやジーンズなども許容されます。
セットアップにTシャツのスタイル
オフィスカジュアルのメリット
オフィスカジュアルは、スーツに比べて軽量で動きやすいのが特長。そのため、疲れにくく、より仕事のパフォーマンスに集中できるのがメリットといえます。
また、厳しい服装規定をなくすことで、自由で開放的な空気が職場で生まれやすいのも大事なポイント。
上下関係の垣根を低くすることで会話が生まれ、社員同士のコミュニケーションが明るく活発になることも期待されています。
1-2. ビジネスカジュアルとの違い
ネクタイ付きのジャケパンスタイル
オフィスカジュアルが、社内で過ごすのに相応しい服装であるのに対し、ビジネスカジュアルは「取引先や社外の人と会っても問題のない服装かどうか」が基準となります。
着こなしは、オフィスカジュアルと被る部分もありますが、ネクタイの着用など、よりきちんとした見栄えが求められる傾向にあります。
- 取引先や社外の人と会っても問題のない服装
- 社内で過ごすのに相応しい服装
※職場の規定によっても変わるため、あくまでも目安です
1-3. オフィスカジュアルで押さえる3つのポイント
① 基本は襟付きアイテムを使うべし
オフィスカジュアルで忘れてはならないのは「あくまでも仕事着」であること。そのため、適度なフォーマルさを出せる襟付きのアイテムは1点入れておくと安心です。
左からジャケット/シャツ/ポロシャツ
ジャケット × シャツなら急な来客でも安心
② あくまでもサイズ感はスーツを意識する
カジュアルになるからといって、ゆるすぎるシルエットで着たり、タイトすぎるシルエットで着てしまうと、だらしない印象を与えてしまうことも...
基本はスーツのようなジャストサイズのシルエットをベースにしましょう。
ただし、ジャケットやパンツの着丈を少し短くするのは、お好みでOK。
裾を短くすると、カジュアル度アップ
目安はいつものサイズよりもマイナス1〜2cmほどがおすすめです(後ほどコーディネート写真もご紹介します)。
③ 色柄は使いすぎないのがベター
派手な色や個性的な柄のアイテムは、周りにどのような印象を与えるかが不明瞭なため、基本的には避けた方が無難です。
おすすめはネイビーやグレーなどの定番色。
左からネイビー/ライトグレー/ブラック
明るいベージュがメインのコーディネート
(左)グレンチェック/(右)千鳥格子
2. オフィスカジュアルに適したアイテムの選び方
基本ポイントを押さえたら、次はアイテムの選び方についてご紹介します。
2-1. 基本はセットアップかジャケパン
セットアップスタイル
ジャケパンスタイル
- 上下を同素材で合わせたアイテム。肩パッドがないなど、スーツに比べて簡易的な仕様なので、軽くて動きやすいのが特長。
- 「ジャケット」と「パンツ」を組み合わせた略語。上下でアイテムが異なるので、コーディネートの自由度が高いのが特長。
特にセットアップは、スーツからオフィスカジュアルに移行したい方にぴったり。
定番のネイビーセットアップ
急な来客でも安心
セットアップスタイル(左)→ジャケパンスタイル(右)
2-2. 重要なシャツ選び
シャツはオフィスカジュアルの主力アイテム
① 襟型
襟型は、ノーネクタイと相性の良い、柔らかめの「ソフト芯」の襟型がおすすめ。
例:ワイドカラー
(左)芯あり/(右)ソフト芯
襟型は定番のワイドカラーに加えて、ボタンダウンもおすすめ。
ボタンダウンの襟型
服装規定が厳しくない方でしたら、スタンドカラーなどもマンネリ防止におすすめです。
抜け感のあるリラックスした雰囲気が魅力
② タックイン・タックアウト
シャツの裾は中に入れるか、外に出すかで印象が大きく変わります。
きちんとした印象のタックイン
よりカジュアルな印象のタックアウト
丈はお尻が「隠れきらない」くらいがおすすめ
③ 色柄
オフィスカジュアルなら色の選択肢も豊富
派手すぎる色は避けたいものの、ベージュやカーキ、ネイビーなど、一味違った色も楽しめます。
写真はカーキのシャツ
種類豊富なチェック柄
④ 生地
通年向けのベーシックな生地
春夏は通気性、清涼感のあるリネン素材の生地がおすすめ。
コットン × リネンの生地
コーデュロイの生地
フランネルの生地
2-3. その他おすすめのインナー
シャツ以外のおすすめインナーも、選び方のポイントをご紹介します。
① Tシャツ
服装規定が厳しくない職場でしたら、TシャツもOK。
Tシャツは首周りが重要
Vネックは避けておいた方が無難です。
② ポロシャツ
ポロシャツならグリーンも選べる
通気性が良い上に、伸縮性も高いため、暑い夏の心強い味方になります。
色は、グリーン、ネイビー、ブラックなどがおすすめ。
③ タートルネックやニットアイテム
秋冬でしたら、タートルネックやニットアイテムの選択肢もあります。
写真はタートルネックのカットソー
季節感も出るので、ぜひ試してみてください。
2-4. 靴の選び方
基本は革靴ですが、革靴にも様々な種類があります。
左上:内羽根タイプ 右上:外羽根タイプ
外羽根でしたら、ややカジュアルな印象になり、オフィスカジュアルとの相性が良くなります。
- 靴紐を通す穴周辺のパーツが、本体と一体化するよう甲の内側に縫い込まれているデザイン。フォーマルで落ち着きのある印象。
- 靴紐を通す穴周辺のパーツが、外に開く仕様。脱ぎ履きしやすく、適度にカジュアルな印象。
さらに人気なのが、スリッポンやローファーのタイプ。
左下:スリッポン 右下:ローファー
スニーカーOKの場合
最初は黒スニーカーがおすすめ
色は黒やグレー、ネイビーなどの暗めの色が合わせやすくおすすめです。
3. 【メンズ】おすすめオフィスカジュアルコーデ30選
ここからはメンズオフィスカジュアルのコーディネートを「通年向け」「春夏」「秋冬」の3つに分けてご紹介します。
ぜひ今後の参考にしてみてください。
3-1. 【秋冬編】オフィスカジュアルコーデ19選
1. 王道ネイビーセットアップコーデ
クセのない安心のスタイル
スーツに近い印象なので、初めてオフィスカジュアルに挑戦する方にもおすすめです。
ホワイトシャツはフォーマルな印象が強いため、ここでは薄いサックスブルーのシャツをチョイス。
2. 定番のネイビー × グレージャケパンコーデ
シャツの襟型はボタンダウンをチョイス
ビジネスでも定番の色味なので、今までスーツだった方でも抵抗なく取り入れられますよ。
上下ともに合わせやすいので、今後のコーディネートにも重宝します。
3. ネイビーセットアップ × Tシャツコーデ
Tシャツの首周りは、開きすぎないのが重要
近年、スタートアップ企業やIT系の企業では定番になっているコーディネートです。
休日コーデとしても兼用可能。
4. シックな全身モノトーンコーデ
靴はややかっちりめの内羽根をセレクト
色合わせがかんたんな上、シックで大人っぽい印象になります。
ジャケットもパンツの着丈をやや短くして、カジュアルさも演出。
5. ベージュチノパンを生かしたコーデ
靴はスリッポンタイプをセレクト
暗めのジャケットで合わせることでちょうど良いバランスでまとまります。
ストライプ柄のシャツもポイント。
6. ベージュジャケットコーデ
靴はオンオフ兼用しやすいダブルモンクストラップ
顔周りが明るくなるので、柔らかい印象を与えたい方におすすめです。
暗めのネイビーシャツを合わせているのもポイント。
7. 爽やかなブルージャケットコーデ
パンツの色にも注目
重たさを払拭して、より爽やかな印象になります。
パンツはグレーベージュというニュアンスカラー。
ベージュほどカジュアルすぎず、グレーほど重すぎない「ちょうど良さ」が魅力です。
8. 秋口におすすめのカーキシャツコーデ
足元はきれいめなローファーをチョイス
そんな時におすすめなのが「秋色のシャツ」。
1枚持っているだけで、秋らしい装いに変わりますよ。
9. 全身秋色コーデ
茶色の革靴は外羽根のタイプをチョイス
ベージュ、ブラウンで色をまとめることで季節感を先取りした装いに変わります。
ベルトと革靴は同色でまとめるのがおすすめです。
10. フランネルシャツコーデ
スタンドカラーの襟型をチョイス
スタンドカラーの襟型を選べば、ほどよい抜け感で、遊び心をプラスできますよ。
11. ブラウンのセットアップコーデ
靴は起毛素材のローファーで秋らしさをプラス
Tシャツの色を黒に変えることで、より秋冬らしい重厚感もアップします。
ジャケットもパンツの着丈がやや短いのもポイント。
12. グレーブラウンのセットアップコーデ
グレーのニットタイで色味を統一
ニットタイは通常のシルクタイよりもカジュアルな印象なので、オフィスカジュアルにぴったり。
シャツは黒のストライプで統一感を出しています。
13. グレーのツイード調ジャケパンコーデ
黒のニットタイでかっちりめな印象
見た目はもちろんのこと、防寒性も上がっておすすめです。
全体をグレーと黒でまとめているので、コーディネートもかんたんです。
14. セットアップ × タートルネックコーデ
セットアップはさりげないヘリンボーン柄
首に高さが生まれるので、防寒性だけでなく、フォーマルよりな印象になるのがポイントです。
セットアップなら、コーディネートを考える時間を省けるので、なかなか起きれない冬の朝でも安心です。
15. コーデュロイシャツのジャケパンコーデ
靴はスエード素材のブラウンをチョイス
コーデュロイらしい畝(うね)と起毛感がコーディネートのアクセントとして活躍します。
暖かみのある生地感
16. コーデュロイジャケットコーデ
ベージュとブラウンの色味で秋冬らしさを出したスタイル。
インナーは長袖のポロシャツを着ることで、シャツよりも適度なカジュアル感を演出しています。
起毛素材の黒パンツはコーディネートで合わせやすいので、一着持っていると秋冬に便利です。
17. 全身起毛素材コーデ
冬におすすめのスタイル
温もりのある表情で、より一層季節感が増します。
明るいグレー、ベージュ、ブラウンの色合わせで、重たさを払拭しているところもポイントです。
18. コーデュロイ・ジャケットコーデ
インパクトのあるコーデュロイジャケット
暗めのコーデュロイジャケットが際立つように、その他の色を明るい色でまとめています。
19. コーデュロイ・セットアップコーデ
靴はスエード素材をチョイス
ボタンが縦2列に配置された「ダブルブレスト」のジャケットは、フロント部分の開きが狭くなるので、防寒性もより高まります。
インナーに厚手のタートルネックを選べば、さらに暖かみが増しておすすめです。
3-2. 【春夏編】オフィスカジュアルコーデ11選
20. リネン調ジャケットコーデ
スッキリめの黒のスニーカーをチョイス
清涼感があるので暗めの色もおすすめ
また、ニットタイを使用しているのもコーディネートのポイント。
ビジネスで定番のシルクタイよりも、グッとカジュアルな印象になりますよ。
21. 白のタックアウトシャツコーデ
ややシワのある生地感もポイント
ビジネス用の白シャツではフォーマルな印象が強いため、タックアウト、ソフト芯の襟型、シワ感のある生地で全体をカジュアルダウンしています。
ミニマムでクリーンな印象を出したい方におすすめ。
22. クレリックシャツコーデ
装飾がアクセントになるタッセルローファー
デザインが増えることで、単品で使用しても寂しくなりません。
マンネリした時は、ぜひ試してみてください。
23. モノトーンでまとめた、シャツコーデ
都会的な印象になるグレー
シンプルにまとめた分、きれいでシックな印象が際立ちます。
肌寒い時期は黒のジャケットを羽織ってもOK。
24. ダークカラーのシャツコーデ
ネイビーとグレーはシャツでも相性抜群
ミディアムグレーのパンツを選ぶことで、色の対比を抑えて、落ち着いた印象の着こなしに。
ネイビーシャツは一着持っていると便利です。
25. ジーンズ × スニーカーのカジュアルコーデ
シンプルな黒スニーカー
シャツはシワのないパリッとした素材を選ぶことで、きちんと感もキープしています。
26. サックスの半袖シャツコーデ
シンプルな黒スニーカー
足元は暗めの色でまとめて、落ち着きのある印象にするのがポイントです。
27. 夏のダークカラーコーデ
ベルトと靴もシックな黒革をチョイス
腕が見える分、暗めの色を選んでも重たく見えないところがポイントです。
28. 半袖タックアウトシャツコーデ
薄いサックスは清涼感抜群
そんな時におすすめなのが、半袖タックアウトシャツ。裾を出すことで通気性がよくなるので、中の熱を逃がしてくれます。
タックインするシャツよりも、さらにカジュアルな印象になります。
29. グリーンのポロシャツコーデ
ポロシャツならではのグリーン
爽やかさに加え、落ち着きのある印象も与えてくれますよ。
ポロシャツにジャケットをプラス
30. 黒のポロシャツコーデ
足元はきれいめなローファーをチョイス
モノトーンを選ぶことで、ガラッとフォーマルよりな印象に変わります。
重たくなりすぎないように、足元はグレーベージュのチノパンをチョイス。
4. よくある質問Q&A
Q. スーツジャケットはあり?
可能ではあるものの、上質なウールを用いた艶のある生地の場合はおすすめしません。フォーマルな印象が強く、上下でチグハグな印象になってしまいます。
一方で、艶を抑えたややカジュアルな印象のスーツジャケットでしたら、使用してもOK。特に秋冬らしい起毛感のある生地でしたら、相性もよくピッタリです。
Q. スーツのスラックスは使える?
条件によってはOK。
艶が強すぎると、コーディネートで浮いてしまうので、艶が控えめなものがおすすめです。
また、裾の長さもチェックしたいポイント。
裾が長すぎると、ジャケパンのカジュアルさが損なわれてしまいます。目安は靴の甲の部分に軽く被るか、被らないくらいのバランスが、おすすめです。
Q. NGなアイテムは?
会社の服装規定によって異なりますが、以下のアイテムは避けたほうが無難といえます。
- ゆったりしたシルエットのアイテム
- パーカーやトレーナーなどのスウェット
- ヴィヴィッドな色や、派手な柄
- インパクトのあるプリントT
- VネックのTシャツ
- ボリュームのある靴
Q. ベルトはどうする?
ベルトはレザーのメッシュベルトが断然便利。レザーならではのフォーマルさと、メッシュによるカジュアルさが、ちょうどいいバランスです。
注意点は靴との色合わせ。基本的に、ベルトと靴は同じ色を選んで統一感を出しましょう。
Q. 鞄(カバン)はどうする?
おすすめは、容量が大きく、荷物がたくさん入るリュックやトートバッグ。
カジュアルすぎない暗めの色の無地を選んで、素材はナイロンやポリエステルが良いでしょう。
また、少しきちんとした雰囲気が良い場合はブリーフケースもOK。
スーツ姿で持ち歩くような黒レザーのブリーフケースは、やや堅めの印象なので、色を茶系にするか、ナイロンやポリエステルなどの素材を選ぶのがおすすめです。
5. まとめ
オフィスカジュアルについてご紹介しました。最後に、オフィスカジュアルで押さえておくべきポイントをおさらいします。
- 社内で過ごすのに相応しい服装を意識する
- 襟付きのアイテムを取り入れる
- サイズ感はジャストサイズ
- 色柄は使いすぎない
- 基本はセットアップかジャケパンスタイル
- シャツ選びは、襟型、色柄、タック、生地に注目
- 革靴は外羽根タイプ、スリッポン、ローファーがおすすめ
- スニーカーはシンプルなデザインを選ぶ
明確な決まりがないため、選ぶのが大変なオフィスカジュアルですが、今回ご紹介したポイントを押さえれば、選びやすくなりますよ。
オフィスカジュアルをさらに詳しく知りたい方はこちら